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2020/09/23(水)
【川畑のぶこ】Q.ヒステリックな女性の対処法
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q.ヒステリックな女性の対処法
今回の相談ですが、
職場での人間関係についての悩みです。
私と直接その方(Aさんとします)と関わって、
仕事をしなくてはいけないのですが、
Aさんが自己中心的で感情的。
自分の思い通りにならないと、
ヒステリックになり、些細な事でも
私に対する言い方が、きつく当たってきます。
自分のことはさて置き、人の事ばかり、
細かいところが気になるようです。
いつも一方的で聞く耳を持たず、
私が言い返すこともできない状況です。
周囲の人達も、Aさんの性格を、
理解しているようですが、直接的に
関わる訳ではないので他人事。
なお、その人に対して気を使って
接している感じです。
仕事でも頼みにくいことを、Aさんに
頼みずらいからと、私にお願いしますと、
依頼されることも多く負担になることもあります。
元々は、私とAさんと、
もう1人の方(Bさんとします)と
3人で仕事を担当していました。
Aさんの態度で気に触ることがあっても、
Bさんと何とか乗り切っていましたが、
Bさんもさすがに耐えられないと、
それを理由に退職してしまいました。
現在、Aさんと2人なった為、
私に対する風当たりが強くなっています。
上司にも状況を説明しましたら、
上司が直接Aさんに言ってもいいが、
私が上司にAさんのことを、報告したと
わかってしまうため、
尚、状況が悪くなる恐れがあるので、
言わない方がいいのでは、
と言う結論になりました。
上司のいるところで、現場に直面したなら、
上司もその場で注意できるが、Aさんも、
その辺は要領が良く上司の前では、
そのような態度は見せません。
Aさんに対して、なるべく気にしないように、
割り切らなければと思っても、
嫌な感情を引きずって、いらだち
腹が立つことも度々あります。
自分自身の気持ちをしっかり持ち、
相手に巻き込まれないようにと思うのですが、
どうしたら良いでしょうか?
【はな・50代・会社員】
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A:FROM 川畑のぶこ
職場の同僚のはなさんに対する態度が悪く、
巻き込まれたくないのに近い場所にいるので
困っているのですね。
Aさんの言動の詳細がわからないのですが、
モラルハラスメントのレベルである場合、
上司も一緒に対応していかなければならない
ことだと思います。
はなさんとの関係が悪くなるとのことですが、
すでに関係は悪いのではないでしょうか?
維持しておきたい関係でしょうか?
もっと悪くなるよりはいまの悪いままの方が
ハラスメントであっても良いので我慢すべき
というロジックは成り立たないでしょう。
人間関係を悪化させないためではなく、
ハラスメントをやめさせるために動くという
ことです。
そのことでハラスメントがさらに悪化するなら
会社はそのような社員を置いておいては
いけませんし、それを放っておくような
会社は、はなさんのいるべき会社でもないでしょう。
Aさんは誰に対しても同じ態度をとりますか?
それとも、はなさんや、嫌なことがあれば
自ら身を引くであろうBさんのような人に
対してとくに強い態度に出るでしょうか。
もしそうであれば、はなさんが最初に
できることは、Aさんに屈しない態度、
すなわち、毅然とした態度で接する努力
をすることです。
そのためには、はなさん自身が、Aさんから
発せられるネガティブな対応を受けるに
値しないことをしっかりと認識していることです。
たとえ、一部言っていることが正しかった
としても、そのような言い方をされる筋合いは
ないということをしっかりと認識していることです。
そして、すでに状況は悪いですが、さらに
悪くなることを解消する意図で、Aさんに
時間をとって話し合いをしてみることを
おすすめします。
その際、職場をよりよくするため、
また、円滑に仕事を進めるために
はなさんにとって、「とても大切なこと」で
あることを明確に伝えてからAさんと
向き合ってください。
気がかりなことを話すのは気が引けますが、
遠回しに話をせず、あくまでもはなさんから
見て、どのように受け止めているかを率直に
穏やかに伝えてください。
Aさんの言動の例を具体的にいくつかあげたうえで、
・自己中心的に見えてしまう
・感情的に感じる
・はなさんからみて、思い通りにならないと、
ヒステリックになる傾向がある
・些細な事でも私に対する言い方が、
きつく当たっているように感じる
・自分のことはさて置き、人の事ばかり、
細かいところが気になるように見える
・一方的で聞く耳を持たず、相手が
言い返すこともできない
・周りも気を使ってしまっている
・そのため、はなさんに仕事が集中している
ということを率直に、
そして丁寧に伝えてみてください。
このことで、はなさんにとって、
職場が暗い場になってしまっていることを
伝えてみてください。
繰り返し、職場をよりよく、Aさんとより良い
関係でいたいために、このことを伝えている
こと、あくまでも、はなさんがそう感じて
いるのだということを強調してください。
相手が遮って論破してくる可能性があるので、
いつでもAさんが読み返せるように、
紙にポイントを書いて渡して話すのも良いです。
また、相手の態度やコミュニケーション法に関しては
具体的にどのように伝えてもらえたら、
受け入れられるのかも伝え、そのようにして
もらえないかリクエストしてみてください。
二人だけで機能しないと思われる場合は、
上司も一緒に3者で話し合えば良いです。
そのことで、三角コミュニケーションは
避けられ、全員が当事者として向き合うことに
なりますし、上司も目を瞑ったままというわけには
いかなくなります。
このようなコミュニケーションには
エネルギーを要しますが、その対価は
大きいはずです。
Aさんも、これまで力づくでものごとを
思い通りに進めきたけれども、そのような
やり方はもう通用しないことを学ぶでしょう。
それだけでも大きな違いではないでしょうか。
また、はなさんはこれまで理不尽な言動に
屈してきた自分を脱却する儀式となるでしょうし、
自己効力感も増すことでしょう。
この感覚は人生を切り開く上でとても大切な
感覚です。
相手がどう変わるかではなく、自分が相手に
対しする向き合い方をどのように変えることが
できるかの方がより大きなインパクトがあり、
自己効力感を高められます。
勇気をもって一歩前進してください。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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間中亜衣
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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