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2020/09/11(金)

【小松易】イメージする力

カテゴリー:.新着情報, 小松易

 

こんにちは。
かたづけ士の小松易です。

最近、「大人の発達障害」が
よくニュースやネットの記事などで
取り上げられます。

欧米では自閉症などの発達障害者を
高スキルのAI人材やITエンジニアとして活用する
「ニューロダイバーシティ」への取り組みが
増えてきていることをご存知ですか?

ニューロダイバーシティとは
「神経の多様性」を意味する新語です。

発達障害は、周囲による少しの支援、協力、
理解があれば、能力が開花される、
という考えがベースにあります。

例えば、ASD(自閉症スペクトラム)の方には
口で説明するよりも、イラストや文字など、
視覚に訴えるのが効果的なタイプも多くいます。

「視覚支援」は特別支援教育の現場でも
よく取り入れられている手法ですが、
発達障害の特性がない人にとっても
「口頭」だけで伝えられるより
文字やイラストがあったほうが断然、
わかりやすいですよね。

私も、セミナーや講演会では
スライドを用いることが多いですが
研修の場では、
「実際に片づけ方を実演してみせる」
という手法をとることがあります。

今回ご紹介するのは、
とある役所で行った片づけの研修事例です。
 
そのときの研修では、
「片づけ方」を“実演”することにしたのです。

脳神経科学の研究者として知られる、
諏訪東京理科大学 共通教育センターの
篠原菊紀教授の著書、
『生き方上手になるための
「片づけ脳」の育て方』によると、
片づけを成功させるには“イメージ力”が
ポイントになってくるのだそうです。

片づいたキレイなオフィスや
デスクをイメージすることが、
その目的を達成するためにはとても重要。

イメージを作る方法としては、
次の4つのステップがあるとしています。

 1.本を読んで知識を得る
 2.“ビフォー”と“アフター”の静止画を見る
 3.動画を見る
 4.お手本を見る

片づけがうまくいかないと言っている人は、
きっとすでにたくさんの書籍を
読んでいるかもしれませんね。

書籍の中には、“ビフォー”と“アフター”の
写真も掲載されているし、頭の中には、
「キレイ」をイメージしているはず。

ところが、うまく片づけられないのが現実です。

そこで、具体的な片づけ方法を
習得してもらうために、
「実演」を加えてみることにしたのです。
先のステップ4の「お手本を見る」を、
研修に組み込みました。

研修会場に職員の1人が
実際に使っている机を持ち込み、
まずは1ヵ所、自分がいつもやっているように
片づけてもらいました。

その作業の過程で、私がポイントごとに
ストップをかけながら正しい片づけの“型”を
説明・実演していきました。

たとえば、片づけの基礎である「仕分け」。
引き出しの中に入っている物を、
端から1つ1つ選別するのではなく、
すべての物をいったん外に出してから、
選別することを説明しながら実演。

参加者全員の目の前で、
片づけの“型(やり方)”を
示したことで全員共通のイメージを
定着させることができたのです。

職員は片づけるコツを理解できたことで、
片づけに対する意欲がグングン湧き、
そのやる気は、自分のデスクに
とどまりませんでした。

この実演研修のあとには、
役所内の地下倉庫片づけ
プロジェクトが立ち上がり、

このチームの働きにより、
仕分け用エリアの設置が実現。
倉庫の片づけが格段に楽に
できるようになりました。

いかがでしたか?
片づけのプロセスを正しく理解し、
どうありたいかというゴールを
イメージする力が身についた例でした。

もし、書籍を読んでもうまくいかない、
とお悩みの方はYouTubeなどの動画で
「実際に片づけている様子」などを
探して見てみると、
イメージがわきやすいかもしれません。

「分かれば、動く!」

これからはより一層、
文字情報だけでなく、
静止画や動画情報も駆使して
片づけのエッセンスを伝えて
いきたいと考えています。

毎週お送りする本メルマガ、
それとYouTubeチャンネル、
合わせてどうぞよろしくお願いいたします。

いつもあなたを応援しています!

小松易

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

小松易

日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表

大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。

著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。

 

 

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