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2020/07/08(水)

【川畑のぶこ】Q.子どもに暴力を振るう夫について

カテゴリー:.新着情報, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.子どもに暴力を振るう夫について

結婚して13年目になります。
小3の息子と年長の娘を育て
ながらフルタイムで働いています。

出産後から私の夫に対する不満が
たくさんあり、さまざまな形で伝えて
きたのですが、いつしか何か私が言うと、
そのことで子どもに暴力をふるい、
私のせいにするようになりました。

3年前に、家族で出かける前に
私が気が乗らない発言をしたら
「死ね!」と子供の前で言われ、
その日以来「うるせーだまれ、
バカアホ」など暴言が増えました。

しかし、夫はそのことを覚えていない、
むしろ私が悪い、という認識なので
夫婦関係は修復不能です。

また、上の子が勉強したがらないこと
を心配し、無理矢理暴力を行使して
勉強させようとしたり叱責したりして
毎日見ているのが辛いです。

夫は家族が大事、別れるなんて
とんでもない、子どもにも悪影響と
考えていて、離婚する気がありません。

私は夫と分かれるのは躊躇ありませんが、
夫が離婚の危機に直面して暴言が
エスカレートするかもしれないという
恐れがあり、仕事をしながら乗り切れる
自信がありません。

また、子どもたちが慣れ親しんだ
学校や保育園などの人間関係が
変わることへの影響も自分自身が
受け止められるか不安です。

もし、私が子どもを育てるとしても、
夜の会議出席や仕事の成果を
十分に出せないことで新卒以来
続けてきた私の仕事をやめなければ
いけなくなるかもしれない、安定した
収入を失う可能性などが頭をよぎります。

地域での人間関係も含め、
今まで築き上げてきた色んなことを
手放さないといけないと思うと、
足がすくんでしまいます。

【朝のミルクティー・40代・団体職員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ご主人の暴力に悩んでいるとのことで、
これまでのミルクティーさんの
大変な苦労がうかがわれます。

日本では、7人に1人の女性が
配偶者から度重なる暴力を受け、
またそのうちの7人に1人が
命の危険を感じたと言う
データがあります。

暴力とは、殴る蹴るなどの
身体的な暴力のみならず、
人格を否定されたり、罵声を
浴びさせられたり、脅されたり、
といった心理的なものもあれば、
生活費を渡さないなど
経済的な暴力もあります。

このことからも、
暴力は身近で起こり得ることが
わかると思います。

今回、ミルクティーさんの言葉で
気になるのは、離婚の話を切り出すと、
ご主人の暴力がひどくなるのではと
恐れて切り出せないということです。

これでは暴力に屈することに
なってしまいます。

そのような脅し以外にも、
「私にも非があった」とか、
「私さえ我慢すれば」とか、
「子どものために」とか
と考えるかもしれません。

しかし、暴力はいかなる理由であれ、
許されるものではありません。

また、ミルクティーさんが
我慢さえすれば問題が解決する
ものでもありません。

暴力は、長引くほどに
心の傷を深めていきます。

ミルクティーさんだけでなく、暴力を
見たり受けたりしているお子さんも、
成長過程の発達に問題が出たり、
PTSD (心的外傷後ストレス障害)
などを引き起こす可能性もあります。

これは経済的ストレスよりも
深刻な問題になり得ます。

暴力をやりすごしたり我慢したりせず、
暴力は許さないと言う毅然とした態度を
育むことは、ミルクティーさんが
ご自身やお子さんたちを大切にする
という誓いを立てることです。

ぜひ、勇気を持ってその誓いを
立ててください。

とはいえ、このような問題に
取り組む事は、とても大きな
エネルギーを使うことですね。

とりわけ、ひとりでこの問題に
対処しようとしているのであれば
エネルギーの消耗も激しいことと思います。

ひとりで問題に取り組もうとせずに、
有効なリソースをどんどん活用することです。

ここに相談してくれたことは
大きな一歩だったと思います。

同時に、このことをぜひ身近な
相談窓口にも相談してください。

配偶者暴力防止支援センター
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan/pdf/center.pdf
は、そのひとつです。

同じような問題を抱えている人には、
カウンセリングや自立支援、また保護
などの支援を行なっています。

また、同じケースを扱う法律家に
相談するのもひとつです。

このように、第三者へ相談するとなると、
大事(おおごと)にしたくないという
気持ちが働くかもしれませんが、
冷静にならなくてはいけないのは、
事はすでに大きいということです。

多くのDV被害者が、起こっていることを
過小評価してしまうことで、
問題に適切な対処がされず、
苦しみ続けています。

相談所や専門家はプライバシーを
守ってくれますし、現場で多くの
ケースの解決に取り組んでいるので、
情報や知恵も豊富です。

また、ミルクティーさんのような人の
力になりたいと待っています。

このようなリソース、差し伸べられている
助けの手を取り、どんどん役立ててください。

最後に、離婚というと、敗北のイメージが
付き纏うかもしれませんが、
暴力による離婚は敗北ではありません。

それは善処です。

よりよいミルクティーさんと
お子さんの人生のためにも、
ぜひ勇気ある一歩を前進されますように。

– 川畑のぶこ

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 [進行] 川畑のぶこ心理療法家・サイモントン療法認定トレーナー

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◎編集後記
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今あなたが抱えている悩みを
断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
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一人で悩んでいると、
どんどん深みにはまっていきます。
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。

お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。

川畑のぶこへの質問・ご相談はこちらから

間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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