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2020/05/15(金)
【小松易】「捨てる」の先にある可能性
こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
ようやくすこし収束の兆しが
見え始めたコロナウィルスですが
今世界中のマーケターたちが注目しているのが
「アフターコロナの時代に、
消費行動がどう変わっていくのか?」
ということです。
ニッセイ基礎研究所が
先月発表したレポートによると、
若者の消費行動は「所有から利用へ」
モノを買うよりもデジタルサービスの利用に
お金を費やす『モノよりサービス(コト)』
へと、加速していくであろう、
とまとめられています。
昔は、良いモノをどれだけ持っているか
がステータスとなりました。
しかし今は、モノに
執着をしない人が増えており、
その流れはより加速していくでしょう。
しかし一方で、片づけが苦手という方の中には
「執着心からなかなかモノを捨てられない」
人が多いのも事実です。
以前、テレビ番組でご一緒させていただいた
医学博士の先生と楽屋で出番を待っている時に
片づけの話題になったことがあります。
「人はモノに対する“執着”があるから
捨てられないんですよ。
つまり、“愛着”だけならいいけど、
それが“執着”になってしまうんですよね」
と私が言うと、
その先生はもともと用意された言葉のように
こう言われました。
「あ、それは、愛着、執着、そして、
膠着(こうちゃく)ですねー。
最後には、いわゆる膠着状態になって
動けなくなるんですよ。」
その先生の「膠着」という言葉が
とても肚に落ちるような気がしました。
膠着とは辞書によると
1.粘りつくこと。
しっかりくっついて離れないこと。
2.ある状態が固定して、
ほとんど動きがなくなること。
とあります。
つまり、手放せないモノによって
心も体も動きが止まってしまう
ような状態です。
人は、モノに対して
「愛着」だけならいいけれど、
それが執着となると、
最後には膠着してしまう
というわけです。
では、執着を手放すことができるのか?
今日は次の言葉を引用して、
執着せず終わることにしましょう。
スリランカ初期仏教長老の
アルボムッレ・スマナサーラさんは、
著書「苦しみをなくすこと」(サンガ出版)
の中でこのように言っています。
「なくす楽しみは長持ちする。
捨てることで得る幸福は、
それこそ永遠なのです。
得たものはいつか消えて
しまいますから、
得る楽しみはだめなのです」
この言葉を本で見つけるたびに
自分自身のさまざまなモノへの執着心を
改めて浮き彫りにされる気がします。
それと同時に、
「捨てる」の先にある可能性を信じる、
その勇気の必要性も同時に教えてくれる
気がするのです。
まずは「愛着」と「執着」の違いを
自分の中で区別すること。
それが執着を手放す第一歩なのです。
さて、今週は自分が愛着があるモノ、
または執着があるモノをちょっと意識しながら
かたづけを実践していきましょう。
いつもあなたを応援しています!
小松易
◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
https://sukkirilab.com/lp/
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◎編集後記
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「”捨てる」の先にある可能性を信じる”
ってとてもワクワクする言葉ですね!
その可能性を信じることができれば、
モノを手放すことも、
環境を変えることも、
人との別れも、
恐れることなく決断できそう。
そういった視点から見ると、
今あなたが抱えている悩みも
解決の糸口が見えてくるかも
しれませんね^^
間中亜衣
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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