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2020/03/18(水)
【川畑のぶこ】Q.仕事に行き詰まってしまいます
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q.仕事に行き詰まってしまいます
仕事が行き詰まっています。
これまで何度も何度も転職してきました。
転職を繰り返し、少し心を病み、
2年ぶりにパートで就職しました。
今回は職業訓練で学んだことを
活かしたいと思って今の職場を選びました。
しかし、私には難しいことが多く、
この年になって、新しいことを
覚えるのはしんどいことだとよくわかりました。
また転職しなければならないか
と思うと、涙が出てきます。
今の職場で頑張るという選択も苦しくて、
無理なのかなと感じています。
心が弱い私に、何ができるのか、
どこに相談したらよいのかわからず、
夫や身内に相談しても
責められるだろうと思うとできず、
先生にお尋ねしてしまいました。
毎回、選んだ仕事に
行き詰まってしまう自分に、
悲しくてやりきれない思いです。
この年になっても、自分がわかりません。
うまくいかないと、
どんどん落ち込んでしまって、
すぐに泣いてしまう自分も
情けなくて仕方ありません。
この気持ちにどのように
向き合えば良いでしょうか?
【ミドリ・50代・パート】
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A:FROM 川畑のぶこ
ミドリさんの、挫けてもなんども
チャレンジしようとする精神は
素晴らしいと思います。
ミドリさんは、同じところで
働き続けたいにもかかわらず、
それがうまくいかずに
転職を繰り返しているのですね。
転職の理由は、
適職でないことが理由でしょうか、
それとも職場の人間関係が
辛くなることが理由でしょうか。
もし、仕事の内容が
自分の能力に適していない場合は、
職業の適性診断を受けることをお勧めします。
自分自身で「私にはこれが
あっているのではないか?」
と思っているものと、
客観的に診断して
ミドリさんに合っているものは
異なることがあります。
また、資格や技術があれば
就職しやすいということを理由に、
本来であれば苦手な分野や
業種であるにもかかわらず、
苦手を克服して頑張ろうと
果敢にチャレンジして、
結果的に無理が祟り
続かなくなるケースもあります。
ミドリさんは職業訓練を
受けたとのことですが、
その分野はミドリさんの
関心や興味があったもの、すなわち
「したい」と思ったものでしょうか?
それとも興味や関心はないけれども、
(周囲の価値観から)やっておいたほうが
いいと思われるもの、すなわち
「するべき」と思ったものでしょうか。
前者であれば、
現場である程度の課題に直面しても
頑張って乗り越えようと、
モチベーションを
維持できるかもしれませんが、
もし後者であれば、
直面する課題が大きいほどに、
頑張る動機が薄れてしまい、
やめたい気持ちが
先走ってしまうかもしれません。
人間がストレスを我慢する理由は、
そのことで命が守られるときか、
そのストレスを乗り越えることで
より大きな喜びを得られるときです。
ミドリさんは50代で新しいものを
覚えるのはしんどいことだと
わかったとのことですが、
人間は興味があることに関しては
さほどしんどいとは思わないか、
しんどさを厭わないかでしょう。
適職診断をすることで、
ご自身の興味や関心、そして
持ち備えている技能を総合的に判断して、
無理なく取り組める仕事が明らかになれば、
これまでとは違ってくるかもしれません。
ですので、まず相談すべきは
適職診断をしてくれる場所です。
キャリアコンサルタントや
キャリアカウンセラーといった
専門家が適職診断をしてくれます。
ハローワークや人材紹介業者などは
そのような専門家がおり、無料で
コンサルテーションしてくれるところも多いので、
いちど問合わせてみると良いでしょう。
また、ミドリさんが同じ組織で
ずっと働き続けることに
価値を置いている一方で、
世の中にはあえて転職を繰り返しながら、
自分に合っているものが何かを
探している人もいることも
知っておいてください。
その度に、
転職する先があるということも、
ある視点からはありがたいことかもしれません。
自分に何が合っているかが明確でないうちは、
あまり「ずっとそこで働き続ける」
ということにこだわらずに、
いろいろ試して良いと
ご自身に許可を与えることも
大切ではないでしょうか。
周りに合わせるのではなく、
自分に合わせるということを
テーマに前進されますように。
これは仕事も人間関係も一緒ですね。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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今あなたが抱えている悩みを
断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
心理療法家・川畑のぶこに
相談してみませんか?
一人で悩んでいると、
どんどん深みにはまっていきます。
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。
お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。
宮永笑子
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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