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2019/12/04(水)
【川畑のぶこ】Q.夫の浮気疑惑に悩んでいます
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q.夫の浮気疑惑に悩んでいます
夫婦関係についての悩みです。
夫とは学生時代に知り合い交際し、
就職後3年の遠距離恋愛を経てから
退職して結婚しました。
友達からのスタートだったのですが、
結婚生活をするうちに専業主婦である私は
夫に引け目を感じるようになり、
時にはパワハラ、モラハラ、セクハラに
なるのではないかと思うようなこともありました。
特に夫の仕事がハードな時期である
30代から40代にかけて
それは酷くなっていった気がします。
40代後半には
夫は過度のストレスによりうつ病になり、
そこで改めて夫婦で乗り越える
関係性を築くことができました。
50代になった現在はすっかり病気もよくなり、
以前よりも元気に前向きに生活できるようになり、
夫婦間も穏やかになってきました。
私の中で釈然としないのは
夫の浮気疑惑が解消されないことです。
若い頃からそういった疑いを持つような
痕跡を見かけてきましたが、さすがに
病気になった時はそれも感じられなくなったので、
かえって病気になってよかったと思うほどでした。
ところが、元気になってきて
再びその心配が出てきて、
常に疑心暗鬼の気持ちで過ごしています。
夫婦間で心から
信頼しあえるのを望んでいるのですが、
自分が相手を信じることができないのが
苦しくて仕方ありません。
耐えられなくて、そんな気持ちを
夫にも泣きながら伝えるのですが、
そこは認めることは絶対しないので
私の思い過ごしのような形になってしまいます。
このようなモヤモヤした状態から
抜け出るにはどうしたらいいでしょうか。
アドバイスよろしくお願いします。
【マイ・50代・主婦】
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A:FROM 川畑のぶこ
学生時代から、30-40年間、
辛い時期もなんとか乗り越えて
ご主人と共に人生を歩んでいらっしゃるのですね。
ご主人も、自分が辛く当たったり、
病気で落ち込んだりしても、
マイさんのように忍耐強く
支えてくれる妻がいることは
とても幸運なことだと思います。
ただ、マイさんとしては、
ご主人に浮気の疑いがあり、
心から信頼できないのですね。
確認ができない状態で、ご主人も
マイさんの思い過ごしと認めない現状、
マイさんはどうすれば、
信頼できると思っていらっしゃいますか。
また、信頼が回復できない場合、マイさんが
いちばん恐れていることは何でしょうか。
浮気の確認に関しては、
たとえば、一定期間身辺調査をして、
夫に浮気がなかったとはっきりした場合、
マイさんは心から夫を信頼でき、
安心して人生を過ごせるでしょうか。
それとも、やはりいつか浮気するだろうと、
その日まで疑い続けて過ごすでしょうか。
仮に、身辺調査などで、
浮気がわかった場合=信頼を失った場合、
マイさんが最も恐れていることは何でしょうか。
信頼が崩れても、専業主婦なので、
夫に依存しなければ生活ができない
という経済的な問題でしょうか。
それとも、「私は愛に値しない人間だ」
という存在価値の問題でしょうか。
ちなみに、経済的なことに関しては、
夫の浮気が明確で
それが別れる原因となった場合は、
夫に対して賠償金を請求できますし、
簡単ではなくとも、
今から仕事を探すことも可能です。
存在価値に関しては、こちらの方が
より大きな問題かもしれません。
実際に夫が浮気しているにせよ
していないにせよ、
マイさん自身が自分を
愛せていないことには疑いは強まります。
マイさんに最も近いマイさん自身が、
自分は愛されるに値しないと、
信じているなら、
なおさら夫が自分を愛したり
認めたりするわけがないという
無意識が働いてしまうでしょう。
夫を信じられないのは、
自分自身を信じられていないことの
裏返しでもあるかもしれません。
私たちはしばしば、自分を愛すという、
人生の大切な課題を誰かに押し付けます。
己の価値を自分が疑っているので、
相手から認め愛されることで、
自分はOKなのだ、存在してよいのだと
確信を得ようとするのです。
結婚はその証明のように使われたりもします。
愛する相手が私一人だけを愛すると誓ったのだから、
私は愛に値する人間なのだと。
ところが、相手にばかり依存してしまうと、
相手次第で自己愛も存在価値も揺らいでしまいます。
果たして自分が愛や存在に値するか否かは
死活問題ですから、不安になり、
そのことを確認しようと相手に迫りたくなります。
あなたは本当に私だけを見ていますか?
私だけを愛していますか?と。
疑いをかけられると、
少なからず関係に緊張感が生じます。
人によっては愛する
パートナーを不安にさせまいと、
疑いを晴らそうとしたり、
相手の理想に沿って行動を正したり
するかもしれません。
おそらくマイさんが望んでいるのは
そのような反応ではないでしょうか。
ただ、ゆとりの無い人や、
そもそも浮気性の人は、
そのことを重荷に感じて
精神的な距離はさらに深まるかもしれません。
それでも、相手の浮気は
マイさんが愛に値しないからでも、
存在価値が無いからでもなく、
このようなダイナミズムの中に
生じている歪みによるものです。
マイさんは生まれながらにして
愛される存在です。
たとえ夫がマイさんを
マイさんが愛して欲しいように
愛していなくてもです。
ご主人が浮気を認めないのは、
実際にそのような事実が無いか、
あったとしても取るに足らないことと思っており、
マイさんとの関係は何よりも大切で、
壊したくないからではないでしょうか。
もちろんだからといって浮気が
許されるということではありません。
ただ、大きな流れの中で
いったいなにが2人の間に、
あるいは夫に起こっているのかを
冷静に観察したなら、
彼もまた満たされないニーズを、
誰か(や何か)によって満たされることで
バランスを保とうとしていたことは
間違いないでしょう。
社会的には許容されない、不器用なかたちで
それを満たしたのでしょう。
男性として認められることかもしれませんし、
責任のないところで束の間の安らぎや
癒しを得ることかもしれません。
夫もまた、自分が必要とされ、
価値が感じられる感覚を
欲していたのかもしれません。
あるいは、単に変化や刺激が
欲しかったのかもしれませんし、
現実から離れ快楽に浸る
逃避行為なのかもしれません。
夫が浮気をしている場合、
浮気相手に求めるニーズを
マイさんが満たすことは出来るでしょうか。
また、夫が浮気相手に依存することなく、
社会的に許容される方法で
自身のニーズを満たすことができるでしょうか。
マイさんが夫婦関係を維持したい場合、
この課題に互いに向き合うことは
大切なことかと思います。
大変な課題ではありますが、
取り組むことは可能です。
何よりも、
マイさんがご自身を好きでいて、
輝いていることは
2人の関係を良好に保つ、最善策です。
– 川畑のぶこ
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ラクになることもあります。
お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。
宮永笑子
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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