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2019/05/29(水)

【川畑のぶこ】QA:ボーっとしない方が 脳には良いのいでしょうか?

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q:ボーっとしない方が
 脳には良いのいでしょうか?

川畑先生

今回は、質問があってメールしました。
先生のセミナーを受講したとき、

「集中しているより、ボーっとしている時の方が
 脳はものすごくエネルギーを使う」

と教わったように思いますが、
そのことについて、
もう少し詳しく教えてください。

疲れてボーっとしていると、
何かあんまり良い考えが浮かばない気もします。

なるべく何かに集中し、
ボーっとしていない方が良い
ということなのでしょうか??

【ハッピー・40代・看護師】

————————————

A:FROM 川畑のぶこ

以前、講座にご参加いただいたとのこと、
学ばれたことを、ハッピーさんが
実生活で活かそうとされていることが
伝わってくるありがたいご質問です。

ご質問の、ボーッとしないほうが
良いのかということに関しては、
ボーッとする質にもよる、
ということになります。

たとえば、流れる雲や木々の葉の揺らぎ、
また寄せては打ち返す波を
眺めながら自然と一体となって
ボーッとしている、すなわち、
心が落ち着いて、リラックスしているような
状態であれば、それは問題ないどころか、
好ましい状態です。

ただし、ボーッとしているときに、
知らず知らずのうちに
過去のネガティブな体験を
反芻していたり、あるいは、
まだ起きていない未来を心案じたり
しているならば、また、
次から次へと留まることなく
雑多な考えが巡るような場合は、
好ましくない状態です。

このように心があちこちにさまよう状態を
マインドワンダリングとかモンキーマインド
などと呼びます。

猿がひとところに止まらず、一つの木から
次の木、そしてまた次の木へと移動して
いくように、頭の中を次から次へと
思いが巡る状態です。

私たちの脳は、意識的な活動を
しているとき、たとえば、仕事を
したり、勉強をしたり、計画を
立てたり、計算をしたりなど
しているときにエネルギーを消費すると
考えられていましたが、近年の研究で、
意識的な活動をしているときよりも、
意識的な活動をしていないとき、
すなわち、ボーッとしているときに
より多くのエネルギーを消費して
いることが分かりました。

脳が使うエネルギー全体からすると、
意識的な活動に使われるエネルギー量は
わずか5%程度なのです。脳細胞の
維持や修復に20%が、そして、
残りの75%は意識的な活動をして
いないときに消費されていると
いわれています。

このような、活動的な思考を行わない
ときに、無意識に脳が行う脳内ネット
ワークの活動を、デフォルトモード
ネットワークと言います。

このデフォルトモードネットワークが
暴走すると、体は横になっているのに
脳内疲労が激しく疲れが一向に
とれないのです。

ちょうど、車のアイドリングのような
状態で、前進はしていないけれども、
ふかし続けてガソリンをどんどん
消費しているような感じですね。

デフォルトモードネットワークの
暴走を抑えるのに効果があるのが、
マインドフルネスの実践です。

マインドフルネスは、マインド
ワンダリング(心がさまよう)や
モンキーマインドの反対で、
リラックスしているけれど、
身の回りに起きていることに
丁寧に注意が払われ、
今、この瞬間に目覚めている
心の状態をいいます。

マインドフルな状態をとりもどす、
具体的なアプローチとして、
基本となるのは、マインドフル
ブリーズィングと呼ばれる、
呼吸瞑想です。非常にシンプルな瞑想で、
取り組むことは、基本的に呼吸に注意を
向けることです。

吸いながら、入ってくる息に注意を払い、
吐きながら、出ていく息に注意を払います。

吸いながら、お腹や胸の膨らみを感じ
吐きながら、お腹や胸のへこみを感じます。

波は寄せては打ち返すように、
私たちの身体も母なる自然と呼応して、
吸っては膨らみ、吐いてはへこむ。

今、この瞬間、私たちを生かしている、
己の中に宿る自然の神秘に気づき、
やさしく微笑みます。

このような意識的呼吸を数分行うだけで、
あちらこちらに彷徨っていた心は、
錨をおろしたようにひとところに
留まり、今、ここ、私に帰ってきます。

すると、心が落ち着き、やがて
脳の疲労もとれてスッキリするはずです。

マインドフルネスの実践による
効果はさまざまなものが報告されて
いますが、心の平安が取り戻せる
のは大きな恩恵です。

ぜひ実践してみてください。

– 川畑のぶこ

PS
川畑のぶこへの質問・ご相談は、
こちらから。

https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

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◎編集後記
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このジメジメした季節は
特にカラダがだるくなって
集中しにくいですね。

実はこれ、
「気象病」なんて言うらしいです。

そこでおすすめは
耳周りのツボ押しです。

内耳のリンパ液を流し
血流を良くすることで
頭痛解消や集中力アップの効果が
あるんだそうですよー♪

是非やってみてください♪

吉川広典

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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