ホーム / 【千場ひろこ】コミットメント ー献身ー
2019/03/19(火)
【千場ひろこ】コミットメント ー献身ー
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 千場ひろこ
FROM 千場ひろこ
ごきげんさまです。
「暮らしの哲学」研究会の
千場ひろこです。
やました先生の本にも引用されていますし、
断捨離セミナー(ベーシック、かな?)でも
紹介される2つのゲーテの言葉があります。
まず、冒頭で出てくるのが、
「人間の最大の罪は不機嫌である」
という言葉。
お馴染みですよね。
そしてセミナーの最後には、
ゲーテの「コミットメント ー献身ー」という詩が
引用されます。
これ、本当にいいですよねー
何度でも、読むたびに
心を奮い立たせてくれる力を感じます。
―――
コミットメント ー献身ー
自分の人生に自分を捧げる
ものごとを始める行為すべてにあてはまる
基本的な真理が一つある
知らないと無数のひらめきや
立派な計画をだめにする
それは 人が真剣に取り組もうと
はっきり決めた瞬間
神の意志も動き出すということだ
とても起きるはずのない様々なことが起きて
助けてくれる
決意から
出来事の大きな流れが生じ
都合のよい方向にすすんでいく
わが身に生じるとは夢にも思わなかったような
あらゆる予期せぬ事件 出会い 物質的援助が訪れる
できそうなこと 夢見ることを とにかく始めるがいい
大胆さのなかに叡智と力と魔術がある
いま 始めるのだ
この詩の出自が気になり、
ちょっと調べてみると…
ゲーテの著書『ヴィルヘルム・マイスター』からの引用、
という説もありましたが、
正直、そのどこからの引用なのかは特定できず。
実は、ゲーテの言葉ではなく、
ウィリアム・H.マレイ(1913-1996)という登山家の
The Scottish Himarayan Expedition(1951)
という本からの引用という説が有力なようなのです。
ただ、
「できそうなこと 夢見ることを とにかく始めるがいい
大胆さのなかに叡智と力と魔術がある」
という最後の方の2行は、
ゲーテの言葉から引用しているらしい。
「らしい」と書いたのは、
その言葉もウィリアム・H.マレイが
「ゲーテの言葉だと思って書いた」
という情報もあったので、不確かだからです。
そもそも、ゲーテが200年近く前の
歴史上の人物であり、
作品が多言語に翻訳されていると、
こういうことは致し方なく、
起こりうるのかもしれません。
(ちなみに「人間の最大の罪はー」も同様で、
ズバリどこから引用したかはわからないそう)
上記のウィリアム・H.マレイの本、
原本を手にしてないので、
確かなことは言えませんが。
(手にしたところで、英語に疎いのですが…)
ここでは、ゲーテの言葉の出自の真偽を
追求する気はありません。
それ以上に…
ある意味で、言葉が一人歩きするほどに
力を持ったのだということが興味深い。
(“断捨離”という言葉にも相通ずるものが!)
そして「ゲーテという人物が言いそう」
と納得させられてしまうほどに、
時代を超えて、国境を超えて、
ゲーテ像が確立していることも
驚異的だなと思います。
しかし、真実、
この言葉が登山家によって語られたのなら…
それはそれで感慨深いものが。
なぜなら、断捨離は登山に例えられるから。
この詩を読む時の
心構えや受け取り方も変わってくる、というもの。
―――
ところで、私たちが当たり前に使っている、
「せつない」や「さようなら」という言葉は、
日本語独自の表現だと聞いたことがありますよね?
それと反対に、この
「コミットメント」
という英語は、
ズバリの日本語では
掴みづらい、独特の表現だと感じます。
「献身」「関係」「契約」「言質」…
もともと、日本人の身体性に
ない感覚なのかもしれません。
でも、断捨離ではあえて
「コミットメント ー献身ー」という感覚を
採用しているのですね。
コミットメントは、
古くは「神に魂を委ねる」
という意味を持ったと言います。
その「神」をヨガで言うところの
「内在智」と置き換えたならば…
この詩がまた、断捨離らしい
独自のものとして心に響きますね。
「自分の人生に自分を捧げる」
さあ、この春、この言葉から
勇気をもらって、
変化の海に飛び込んでいきましょう!
【先週ダンシャッたモノ】
卒園式が済みました!
幼稚園関係の書類をごっそり
━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━
いよいよ桜の開花が始まるようです。
やっと春らしさ?が 出てきましたね^^
予報では3/20前後から
咲き始めるようですよ♪
(僕は基本的に花より団子なんですがw)
吉川広典
PS
断捨離マスターセミナー
~自立・自由・自在でごきげんに生きる方法~
を4月25日(木)に 開催!
やましたひでこから
ビデオメッセージが届いていますので
こちらからご覧ください。
↓
http://123direct.jp/tracking/cr/YOhQE8MV/1234567890/1234567890?cap=MAIL
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
千場ひろこ
準備中
執筆者一覧
最近の投稿