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2018/06/13(水)
【川畑のぶこ】QA:娘夫婦の関係を修復できるのでしょうか?
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q:娘夫婦の関係を修復できるのでしょうか?
嫁いだ娘の事で悩んでいます。
5年になりますが子供に恵まれず、
不妊治療を開始しました。
娘の子宮内膜症が原因で、
体外受精しか妊娠は望めないだろうと診断され、
正社員で働きながら治療を開始しました。
経済的にも身体的にも苦しい治療です。
胚移植をして妊娠はするのですが、
流産を繰り返し、かなり精神的にまいっている時、
会社の男性の同僚が話しを聞いてくれ、
優しく慰めてくれた事がきっかけに、
苦しさを聞いてもらうようになり、
関係を持ってしまったのです。
その事が婿に知られてしまい、
大変な事になっています。
娘は、悪かったと反省し謝るのですが
婿の気持ちは治まらず、離婚はしないが、
自分に償えと毎日責め立てて、
無理難題を押し付けてきます。
娘は流産するたび、
婿が優しく寄り添ってくれたら、
泣くなと叱るばかりだったといいます。
婿にも原因はあるのですが、
不倫は許されないことです。
婿は、私にラインで胸中を打ちあけてきました。
兎に角苦しい、辛い、悔しい、
でも娘の事は嫌いになれない、
これから疑い続ける生活に
耐えられるかわからない。
どうしたらいいか解らないと。
2人が、元の仲良し夫婦に戻れるには
どうしたらいいか、
暫く冷却期間を持つ方が良いのか、
御助言お願いします。
【くちなし・60代・パート】
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A:FROM:川畑のぶこ
長期にわたる不妊と治療は、肉体的にも
精神的にも大きな負担が強いられます。
とりわけ母体である娘さんは
流産のたびに心身に大きなダメージを
受けたことと思います。
人生における小さな死を体験されたのでは
ないでしょうか。
そのように傷ついた妻を、もっとも身近な
夫が優しく包み込むことができたのなら、
結果はまた違うものになってきたでしょう。
このように大きなストレスが生じる
ときは、当事者間の課題が浮き彫りに
なるときでもあります。
結婚とは、二人でどんな試練をも
乗り越えられるかが試される機会です。
不妊とその治療という強力なストレスのもと
落ち込む妻を包み込むことができず、
おそらく自身の問題もそのように対処してきた
であろう、強さを求めることで不器用に
苦境を乗り越えようと努力した夫と、
それを無理解と受けとめ、孤独と寂しさに
苛まれ、他者の慰めを必要とした妻。
それがその時点での互いにできた最善で
あり、どちらも犠牲者だったのでは
ないでしょうか。
そして、このように互いの課題が浮き彫りに
なった今、それをどのように乗り越えるか、
真の愛やコミットメントが試されているのだと
思います。
不倫は社会的に許されない行為ですが、
では社会的ルールに則って人の感情が
動くかといえば、そうではありません。
人間とは弱さを備えた生き物です。
だからこそ、結婚という契約で、多くの
証人までたてて、互いを縛らなければ
ならないのではないでしょうか。
これは人間の弱い部分の本質を私たちが
無意識に認めているが故の振る舞いでしょう。
ルールを犯した人間を弾糾したり
裁いたりすることはできるでしょうが、
それは真の癒しや平和をもたらしません。
愛の実践ではなく憎しみの実践になり、
さらなる亀裂で二人の溝は深まり、
幸せな結婚は長く続かないでしょう。
必要なことは裁きではなく、互いの理解です。
それも社会常識を適用した表面的な理解
ではなく、お互いの個性、ニーズ、背景、
動機などを見据えた、深い理解が必要でしょう。
どちらが正しいか争うのではなく、互いの
苦しみを理解する力が必要となるでしょう。
「ごめんなさい、あなたが正しく私が悪かった」
という詫びではなく、
「どうか私を助けてください」という
心の叫びをお互いに伝え合えることができれば、
そして、その叫びに耳を傾けることができれば、
道は開けてくるのかもしれません。
くちなしさんに出来ることは、娘さんご夫婦が
表面的に取り繕うことではなく、この試練と
それぞれの課題に正面から向き合い、
時間をかけてでも乗り越えることを
優しく見守ることではないでしょうか。
全員に学びの機会が与えられていることだけは
間違いないでしょう。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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幸せを感じることってありますか?
例えば…
誰からも遮られることもない
自由な時間を過ごす時。
様々だと思います。
僕なら…やっぱり仕事の後のグビッと
一杯ひっかけている時でしょうか(笑)
(ちゃんと禁酒は続けていますよ^^)
川畑さんの心理学によれば…
心の構造を知ることで
科学的に幸せになる方法を
知ることができるようです。
僕も川畑さんのプログラムを見て
幸せについて深く知りたくなりました^^
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吉川広典
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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