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2017/06/08(木)

【やましたひでこ】住空間を満たす「声なき声」

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

FROM やましたひでこ

おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。

6月8日、木曜日
<旧暦五月十四日>

タイ北部の旧都チェンマイ。
郊外の田園地帯にある、小さな
家族的なリトリートに滞在中。

3ヶ月前に訪れた時に見た
小さな稲たちの姿はすでになく、
今はもう刈り取られた後の株が
残るだけ。

時間の流れ方は気候風土によって
こんなにも違う。

そうか、でも、草木たちの時間は
早いけれど、ここでの生活時間の
流れはどこまでもゆっくり。

時間の流れ方は、生活空間の
有様によってとても違うのだと、
あらためて思う機会でもありますね。

そして、空間を満たす「音」も
違うことに気づく。

朝早く、暗いうちから聞こえて
くるカエルたちの鳴き声。
どれだけの種類と数がいるのかしら。
それに鳥たちにさえずりも
加わってくる。

やがて、陽が顔を出すにつれて、
家畜たち、おなじみの鶏の
「コケコッコー」と牛の長閑な「モウ~」。

そして、
朝食の支度に入るホストファミリーの
キッチンの音、村人たちが仕事に
出かける話し声へと変わっていく。

今、私が過ごす小さなコテージ空間は、
時間の経過につれて、
こんな「音」たちが流れ込み、
満たされているのです。

これらの音たちは、
喧しい(やかましい)けれど、
決して煩く(うるさく)はない、
と表現したら可笑しいだろうか。

なぜなら、この声の主(あるじ)
たちの「息づかい」だから。
なぜなら、そこに「いのちの営み」が
感じられるから。

ところで、私はこれまで、
多くの家々の有様を目にしてきた。
そして、目にすると同時に、
その住空間を満たす「音」まで
聞いてきたのです。

その音、残念なことに、
住人にはまったく聞こえては
いないよう。

使われることなく放置されたモノの
無念の呻き声。

乱雑に扱われているモノたちの
憤りの叫び声。

どうでもいいモノたちが繰り返す
しょうもないお喋り声。

窮屈に押し込まれたモノたちの
助けを求める悲鳴。

そんな声が、私には
はっきりと聞こえてくる。

そんな住空間を満たす「声なき声」
の「音なき音」は、喧しいことは
ないけれど、酷く煩い音として、
私の身体全体に飛び込んでくるのです。

やりきれない煩さ。
痛々しい煩さ。

そんな物悲しい騒音の中にいる
多くの人たち。

そんな騒音に気づかないでいる
多くの人たち。

もしも、あなたが、
そんな騒音の中で日々の生活を
営んでいるとしたら、
その現状があなたの身体と心に
どんな影響を与えるかは、
言うまでもないですね。

さあて、今日のあなたも、
一つでも余計なモノを断捨離して、
空間の音の心地良さを味わって下さいね。

それでは、ごきげんさまにて。

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◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

家の中が「音」で満たされている
なんて、、しかも呻き声!(◎_◎;)

「私をちゃんと見てよ!」
という気持ちは、人もモノも
同じなのかもしれないですね。

–青野慶子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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