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2017/05/18(木)
【やましたひでこ】住まいのモノの「定員」感覚
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FROM やましたひでこ
おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。
5月18日、木曜日
<旧暦卯月二十三日>
私、やましたひでこは、
只今、現場復帰中!
断捨離を外に向かって
発信しだしたのは2001年、
今から16年前のこと。
それまでは、断捨離は
私だけのものだった。
私が私自身のために、断捨離を
どうやって日常の「片づけ」に
落とし込んだらいいのだろうかと、
それこそ試行錯誤を繰り返していた。
それは、実は試行錯誤と言うより
右往左往に近いありさまだった
時代もある。けれど、その当時、
いえ、以前から「収納術」への
疑問はずっと抱えていた。
モノが多すぎて片づかないのに、
モノが多すぎて空間が閉塞して
いるのに、どうして、
「収納グッズというモノ」
を買い込んでもっと増やし、
「収納家具というモノ」
を買い足してさらに空間を
圧迫していくのだろうかと、
そんな訝しい気持で
いっぱいだったのです。
片づかない悩みは
収納術では決して解決しない。
これが、
断捨離やましたひでこの結論。
そして、この結論は、
クラターコンサルタントとして
仕事経験を積めば積むほど、
さらに強固な確信となっている。
それどころか、
収納術に下手にはまると、
さらに混乱を招くと断言しておこう。
なぜなら、片づけ問題の原因は、
1. 収納以前の問題
2.「収納以前」の問題であることに無自覚。
この二つに尽きるから。
ところで、このところ、取材で
連続して個人宅に伺う機会を得て、
片づけ問題は16年前よりもっと
深刻になっていると実感しては
暗澹たる気持ちになるばかり。
クライアントさんの主訴は、
「頑張って収納しているのですが
上手くいかないのです。」
「そうでしょうとも」と私は答える。
乗車率200パーセントの電車に、
いくら補助席(=収納用品)を
持ち込んでも、混雑が緩和する
ことなどないはず。
車両内を快適な状態に戻すには
乗客に降りてもらうしかない。
(=つまり、余計なモノを
捨てなければならない)
このいたってシンプルな事実を
私たちは知っているはずなに、
これがモノとなると、
なんとかして詰め込もうとするばかり。
「収納すれば片づく」
との思い込みのまま、
「納める」が、いつのまにか
「詰め込み」となり、
それが少しでも隙間があれば
「突っ込む」という事態に
陥っていくのにそう時間はかからない。
納める
詰め込む
突っ込む
その行動の違いを意識することなく、
「頑張って収納しているのに片づかない」
と悩んでいるのが大方なのです。
もしも、あなたの「突っ込む」行為が
日常の習い性ならば、あなたの住まいは
「乗車率300%」の超満員電車と
みなさなくてはならない。
もしも、あなたの「詰め込む」行為が
いつものパターンであるならば、
あなたの住まいは「乗車率200%」の
満員電車とみなすべき。
もしも、あなたが、日頃から、
スムーズにモノを納め、
スムーズにモノを取り出しているならば、
あなたの住まいは定員内の乗車率の
電車そのもの。
だからこそ、私は思うのです。
どんなに収納スペースを増設
したとしても、どんなに細々とした
収納グッズを集めたとしても、
あなたの日常の行動パターンを
意識して変化させないかぎり、
あなたの住まいの現状は
決して改善することはないのだと。
さあて、今日のあなたも、
ひとつでも余計なモノを断捨離して、
あなたの収納空間のモノの
「定員」感覚を養って下さいね。
それでは、ごきげんさまにて。
PS
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メンテナンスって
日々コツコツ続けていくこと
なんですよね。
「コツコツ」を怠ると、すぐに
「えいやっ」と気合を入れなければ
太刀打ちできない状態になってしまう。。
日々コツコツ。
苦手だけど、
あとあとを考えるとこれが一番。
頑張りましょう!
–青野慶子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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