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2016/12/28(水)

【川畑のぶこ】[Q&A]怒りや悔しさを手放すには?

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q:怒りや悔しさを手放すには?

専門職で中途入社して
勤続19年ほどになります。

忙しい時は、よかれとサービス残業を
月に90時間以上を数年続けたことも
ありました。

要求は当然のように厳しくなり、
深夜になっても次々と仕事を頼まれ、
日々の指示の仕方も罵声が飛び乱暴に
なり、もちろん感謝される事はなく、
他の人は残業手当がつくのに、私には
なにかと理由をつけてもらえな
かったり、ゴミのような扱いに、
脈絡もなく突然涙が溢れるように
なりました。

10歳ほど年下の上司(男性)からは、
明らかに嫌味を言われたり、
メールによる攻撃をされたり、
口頭での指示が攻撃的だったりと
辛い状況が続いています。

中でも辛かったのは、上司が自分で
採用した自分より年下の部下(女性)
との扱いの差が歴然で、労働条件が
違う事も当然の事だと言われた事です。

彼女は上司が居ない時は上手に手を抜き、
報告なしで遅刻し、入社早々なにかと
理由をつけて休み、有給届も出さず、
当然定時で帰っても嫌味も言われません。

それどころか、気をつけてねと
ニコニコ見送られて帰ります。

その部下は、深夜までサービス残業
してる私に、バイトがあるから定時に
帰るだの、入社早々、このお給料じゃ
やってられないだの、悪びれもせず
言います。

甘え上手で、大事に大事に守られ
大切に扱われている彼女を目の当たり
にして、これが自分にはできてなかった
とも思いました。

事あるごとにやってもらった事に感謝し、
それを伝え、笑顔で対応し、うまくやる
ようにこの一年努力した結果、
以前よりは上司との関係が良くなったと
思いました。

ただ、ちょっとした事をきっかけに、
気持ちが元にもどってしまいました。

怒りや悔しさは、執着なので手放さ
なくてはいけないとわかっていても、
過去にされた事に執着してしまいます。

手放すコツを教えてください。

【オレンジ・50代・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

オレンジさんの会社や仕事、
そして周囲の人々に対する誠実さと、
より良い変化のための努力が
伝わってきます。

深夜に次々と仕事を頼まれ、
罵声を浴びさせられ、他の人は
残業手当がつくのに、
オレンジさんはつかない。
嫌味を言われたり、
口頭やメールによる攻撃をされ、
ゴミのような扱いを受けるとのこと。

これが事実なら、
パワーハラスメントですね。

オレンジさんは、もしも、
ご自身の親友や愛するものが
同じような状況で苦しんでいると
訴えてきたらなんと答えてあげるか、
想像してみてください。

オレンジさんは職場を変えることを
考えたことはありますか?
無いのであれば、なぜでしょうか?

自分はそのような扱いを受けるに
値すると、心の一部で思っていますか?
自分に非があるから仕方ないのだと。

本当にオレンジさんに非があるなら
もちろんそれは正したら良いでしょうが、
それでもゴミ扱いは不当です。

人の扱いが乱暴な人、すなわち、
人を人と思っていない人というのは、
従順であればあるほど利用されて
しまいます。

自尊心の低い人を見抜く嗅覚とでも
言いましょうか、自分の都合の良い
ように相手を利用しますから、
気をつける必要があります。
いじめっ子が、いじめても
文句を言わないような子を
ターゲットにするのと同じです。

大切なのは、NOにはNOという
ことです。
暴力に屈することは、相手のさらなる
暴力を誘発することになります。
相手の機嫌取りにエネルギーを
消耗しないことです。

いじめっ子は、相手が
反発してくるとわかると
いじめなくなるか、
さらなる陰湿な攻撃を
仕掛けてくることでしょう。

さらなる攻撃を恐れて
意思表示を控えているのであれば、
ターゲットのままです。

行動に移せば攻撃を受けるなら
そのような場に身を置いていたい
のかを問い直すことが大切です。

もしかしたら、オレンジさんは
19年働かせてもらっているから
という思いがあるかもしれませんが、
それはお互い様で、会社も
オレンジさんに19年働いて
もらっているのです。

正当な権利は主張してみてください。

これは、オレンジさんが
自分を大切にする取り組みの
一つでもあると思います。

また、オレンジさんがもし、
会社に対して「やってあげている」
という気持ちがあるならば、
やめることをおすすめします。

やりたいからやっているのなら
問題ありませんが、
やってあげているのなら、
その対価(報酬や感謝などによる承認)
がない場合、恨みの念がでてきて
オレンジさんを蝕んでしまいます。

無理せず、ご自身も定時帰宅をして、
好きなことをしていれば、
部下の定時帰宅を不公平に
思うこともないでしょう。
ぜひそのようにされてみてください。

上司が頼んでいない残業の場合、
そして、感謝がない場合、
上司はもしかしたら部下の都合で、
例えばオレンジさんは仕事(残業)が
好きだからとか、早く帰宅したく
ないからだ、などといった理由で
残業をしていると思っている、
あるいはそのように正当化している
可能性もあります。

自分を大切にする一つの行為として
私は暴力に値しないという毅然とした
態度をとるようにしてみてください。
そして、正当な主張をしてみてください。

不当な扱いに関しては、一度、
専門家に相談をしてみることを
お勧めします。

各都道府県の労働局には
総合労働相談センターがありますので、
相談してみて、支援を受けてみてください。
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
どう見ても相手に非があることが
わかれば、オレンジさんがずっと
我慢をし続けることもなくなるでしょう。

また、今後不当な扱いを受けない
ためにも、相手のハラスメントなどの
材料は把握したり整理しておく必要も
出てくるかもしれません。

そのためにも専門家に相談しながら、
万一に備え、新たに職探しをしてみては
いかがでしょうか。

オレンジさんくらいの年齢の女性では
「年齢的に無理」と職探しを諦める方も
多いですが、こればかりは、
探してみないことにはわかりません。

限りある人生の大切な時間を、
オレンジさんはどのように過ごしたいか、
大切な人がそのような時間の使い方を
していたら、どのように伝えてあげたいか、
今一度振り返ってみてください。

そしてそのようにご自身を大切に
してあげてください。

応援しています!

PS
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こちらから。
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◎編集後記
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「大切な人が同じような状況にあったら、
なんて言ってあげるだろうか?」

追い込まれてどうにもならないとき、
スッとこの問いかけができたら、
凝り固まった考えから離れて
落ち着いた気持ちで
自分を見ることができそうです。

今年は試せなかったので、、、
来年こそは!

–青野慶子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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