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2016/12/18(日)
【小松易】”見た目重視”が陥る負のスパイラル
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 小松易
FROM 小松易
こんにちは!
かたづけ士の小松易です。
10年ほど前に
「人は見た目が9割」
という本が流行りました。
今アマゾンの評価を見ると
賛否両論のようで、
この手の話題には
人はつい熱くなりますよね。
ただ、どうも片づけでは、
その理屈が合わないようで、
特に会社でコンサルをしていると
つい目につくのは、
「見た目重視」のデスクです。
一見片づいているのに、
引出しの中や足元には
書類の山やダンボールがギッシリ。
しっかり、「整理」から始めて
リセットすることが必要ですが、
その前に普段何気なく行っている
動作から見直してみましょう。
見た目重視な人が
つい無意識に行っている
「ある動作」があります。
その動作とはいったい何だか
分かりますか?
見た目をとにかくキレイに
しようとするあまり、
つい無意識に行うのは
「しまう」という動作です。
もちろん、
「しまう」動作そのものには
問題はありません。
ところが、この動作、
何度か無意識に繰り返していく間に
呼び名が変わっていまうのです。
引出しにモノを「しまう」。
それを無頓着に繰り返していると
いつの間にか、「押し込む」に
変わっているのです。
押し込んでいけば当然、
モノが奥へ奥へと押しやられ、
結果として、「隠れて」いきます。
最後は、お察しの通り、
そこに何が入っているのか
「忘れて」しまうのです。
「しまう→押し込む→隠れる→忘れる」
これを「負のスパイラル」と言います。
ここから抜け出すには
どうしたらよいでしょうか?
まず、片づけの目的には
2つあると知ることです。
一つは、見た目をより良くする
「美観を高める」ということ。
もう一つは、
必要なモノがタイムリーに
すぐに出てくるように
「機能性を高める」ということ。
美観と機能性、
二つ足して「10」
ちょっと強引で
かなり感覚的ですが
こんな公式が成り立ちます。
「美観」+「機能性」=10
場所によって、どちらを重視するのか
考えるための便宜的な公式です。
例えば、いつもお客様の目に触れる
機会が多いお店にあるデスクなら、
美観(8)+機能性(2)=10
反対に、ほとんどお客様に触れない
事務所のデスクならば、
美観(4)+機能性(6)=10
と、両者のバランスを考えて
設定してみます。
やはり美観が「9」という場所は
かなり特殊なケースを除いては
機能性をある程度重視する必要が
あります。
ですから、単に「見た目」だけ
考えて「しまう」ことは
できなくなるはず。
安易な「しまう」は、
最後に「忘れる」に
繋がるわけですから。
まずは、美観を考える前に
「機能性」から。
今週は、まず「見た目」は
一旦手放して、「機能性」重視で
片づけを進めてみてください。
いつもあなたを応援しています!
小松易
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◎編集後記
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居室は「見た目」重視。
納戸は「機能性」重視。
と、設定はできているものの、
納戸の「美観」はかなりイケてない。
「機能性」重視の場所の「美観」を
いかに保つか、、課題です。
–青野慶子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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