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2016/11/29(火)
【千場ひろこ】グラス1個から広がる世界
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 千場ひろこ
FROM 千場ひろこ
ごきげんさまです。
「暮らしの哲学」研究会の
千場ひろこです。
かつて女性誌の雑貨特集に
必ずと言っていいほど登場していた
老舗ライフスタイルショップ
「F.O.B COOP」。
通称・フォブが、
昨年、広尾店をはじめとする
リアル店舗を閉店していたことを
今更ながら知りました。
教えてくれたのは、千場の友人の中で
最もハイセンス&やました先生級(!)の
断捨離マスターのSさん。
「F.O.B COOP」は雑貨ブームの
先駆け的存在のお店。
いまや、街を歩けばカフェに当たる
と言うくらい日本全国カフェだらけですが。
雑貨店に併設しているフォブのカフェは
流行りすたりを超えたシンプルシックな
スタイルと不思議な居心地の良さがあり、
けっこう好きでした。
今から35年以上前のこと。
「F.O.B COOP」は
いまや100円ショップでも
買えるほど世間に普及している、
仏・デュラレックス社のグラスを
日本で初めて販売し始めたことでも
知られています。
http://item.rakuten.co.jp/f-goods/c/0000000146/
オーナー益永みつ枝さんの審美眼で
選ばれたシンプルかつ機能的で、
洗練された雑貨の数々。
千場と同世代(30~40代)の女性に
ファンは少なくないでしょうね。
ーーー
「果たしてモノは、
同じものなら、
どこのお店で誰から買おうと
同じ、と言えるのだろうか?」
とは、誰もが抱いたことがある疑問。
全く同じ、
デュラレックスのピカルディグラスも
100円ショップで買うのと
フォブで買うのとでは
一体何が違うのか。
「手焼きのせんべい」か、
「工場生産のせんべい」か
という話なら、
わかりやすいんですけどね~。
そのモノの価値や背景を
知りぬいた上で、セレクトし
美しく演出して
お客さんに提供するお店か。
そのモノの価値や背景を
まるで知らないままに、
マニュアル接客で右から左へ
ピッピと袋詰めするお店か。
どっちがいい?
世の中最近、マニュアル路線
大量生産・大量消費路線に
流れすぎじゃないの?
もっと「“美しく”生活しようよ」。
実は益永さん、
そんな警鐘を鳴らす意味で
閉店した、というのもあったそうです。
しかし、かつて
目の前は見渡す限りの
田んぼと送電線という
岐阜の中途半端な田舎に生まれ育ち、
憧れの雑誌で眺める以外には、
デュラレックスのデュの字も
見たことがない環境だったこともあってか。
それが近所の
100円ショップで買えることを
ごくシンプルに「うれしい」
と思ってしまう、
短絡的な自分がいます。
そのモノがどんな経路で
我が家にやってきたかにまで
こだわれるというのは
ほんにレベルの高いこと。
そこも大切だけど、
やはり断捨離はまず、
家の中のモノを、
どれほど慈しみ、
生きた関係で使いこなせるか。
個人的にはまずそっちかな、
というモードです。
(若い時は、素敵なお店に
すぐ飛びついていたけど!)
どんなに、買ったお店が素敵でも
そんな品々を、活用せずに
死蔵させていたら元も子もない。
ていうか、台無しですしね。
ーーー
ちなみに、件の友人Sは
100円ショップには
足を踏み入れたことがないという…
恐るべし。
一つの、デュラレックスのグラスという
モノを通じて、外に広がる世界。
中に広がる世界(住まい)。
彼女のように、どちらも美しく。
そうありたいものです。
【先週ダンシャッたモノ】
甘すぎて食べきれずにいた、
いただき物
PS
”後悔しない捨て方”について
やましたひでこが無料ビデオで
お話しています。ぜひ見てみてください。
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◎編集後記
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デュラレックスのグラス、
私もかつて持ってました。
しかも、100円ショップで、
「丈夫そうだし、これで!」
みたいな感じで買って、、。
今は、美濃焼のフリーカップを愛用中。
ホットもアイスもいけて便利、
という実用性もさることながら、
「お気に入り」なので手放せません。
どんな「想い」で使っているかって、
大事なことなんですね。
–青野慶子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
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千場ひろこ
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