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2016/11/03(木)

【やましたひでこ】「無くても大丈夫」になる

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

FROM やましたひでこ

11月3日、木曜日。
<旧暦神無月四日>

文化の日

いよいよ11月。
旧暦では、まだ神無月、
出雲では神在月。

そう、只今、全国の神様は
出雲地方に出張中。
そして、私は中国北京に出張中。

実は、このメルマガ記事、
羽田空港を飛び立つ前10月末日に
前倒して綴っているもの。
あなたのお手元に記事が届く頃、
いったい私は北京で何をして
いるのやらと、
いささか心許なくもありますね。

なぜなら、中国の人たちの国民性
というのか、それは定かではない
のだけれど、あらかじめ詳細な
スジュールが決められていることは
滅多になく、たとえ、決められて
いたとしても、それが伝わるのは
現地に到着してからという極めて
おおらかな場合がほとんど。

だから、私は、パスポートさえ
握りしめていれば後はなんとかなる、
そう酷く困ることもないだろう
といった、これまた、なんとも
お気楽な気持ちで中国行きの
飛行機に乗るのです。

まあ、これが良いことなのか、
悪いことなのか、
どっちなのだろうと
思わないでもないけれど、
もう数え切れない程の
今までの中国出張訪問は、
なんということもなく、
いえ、とっても愉しく
過ごせているのです。

もちろん、こんな私の状態を
危惧する向きもある。

なにせ相手はあの中国だと
大いに心配して下さる方もいる。
そえはそれで、
当然のことであると思うのです。
仰るとおり、今までが幸いにして、
なんとかなってきただけのこと
かもしれないですものね。

ところで、この私も、ずっと以前から、
こんなお気楽にいたかとかいえば、
そうでもない。

それどころか、海外旅行ともなれば、
あらかじめガイドブックを購入し
現地の情報を把握することにつとめ、
スケジュールを詳細に詰めることに
頑張ったことだってある。実際、
そのプロセスさえも旅行の愉しみの
うちであったから。

けれど、もともとの
根っこのいい加減なタチ?が浮上して
きたのか、この「状況対応」型、
「臨機応変」型とも言える今の私の
有様は、やはり、断捨離を重ねてきた
結果であることは間違いないですね。

それは、つまり、「無いと困る」
という意識から、「無くても大丈夫」
という意識の転換を断捨離で積み上げて
きたということ。

かつて、モノを取って置くことに
それなりに腐心していた頃の私自身、
あるいは、周囲の余計なモノを
溜め込む人たち、(その最たる存在が
私の母親)その背景となる意識の底に
たくさんの「不安」が横たわっていた
ことに気がついたからこその断捨離。

すでに必要がなくなっているモノ
でありながら留め置こうとする。

とっくに要をなさなくなっているモノ
であるにもかかわらず
溜め込んでおこうとする。

その心理的な要因のほとんどが「不安」。
しかも、「未来」への不安。

これが無くなると、
これから困ることが起きるかもしれない…。

これを捨ててしまえば、
これから二度と手に入れることが
できないかもしれない…。

「これから」という未来を漠とした
不安の色に染めてしまう「今の自分」
のありさま。しかも、そのことにさえ
気づいてもいない「今の自分」。

そんな今の自分の心模様に
気づいたからこそ、私は、あえて
捨てみるという行動を起こすことを
選んだ。もちろん、それは、今、
必要なモノまで捨てるということ
ではないですね。

あくまでも、今、必要のないモノたち。

そして、その行動の結果は、
決して困ることなど起きなかった
という事実のみ。ごく稀に起きた
「困り事」は、「しまった、
もう捨てちゃっていたっけ」という
小さな引っ掻き傷。

そう、傷口から血が出ることなど
まったくなく、すぐ治る。
第一、そのモノはもう一度容易に
手にすることできた。

モノを余計に抱え込んでいた時の、
私のあの不安はいったい
なんだったのだろう。

モノを過剰に溜め込んでいる人たちの、
あの不安げな顔つきと姿勢は
なんなのだろう。

断捨離とは、その不安を、
モノとともに手放していくこと。

もちろん、「未来への不安」が
無くなることなどありえない。
私たちは誰だって、いつも知らず
未来への不安がよぎるもの。

そのことは、
どうにも避けられないのが私たち。

だからこそ、自分の不安が
張り付いたモノたちを、
自分の不安の証拠品であるモノたちを、
今、ひとつでも減らしていこうとする
のが断捨離なんですね。

だから、このメルマガを書いている
今の私にとって、これから北京滞在で
起こることは未来の出来事。
それを、不安に思い巡らすことも、
愉しく思い巡らすことも、今の私次第。

はい、どちらを思い巡らしているかは
言うまでもありませんよね。

さあて、今日のあなたも、
ひとつでも余計なモノを断捨離して、
不安も手放して下さいね。

それでは、ごきげんさまにて。

PS
このプレゼンテーションは
明日11/4(金)までの限定公開です。
今すぐこちらからご覧ください。

http://123direct.jp/tracking/cr/ddeJkxvs/237482/18695555

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◎編集後記
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私も状況対応型です!

、、と言いつつ、日々、
未来への「不安」でいっぱい。

まだまだ手放すべき「証拠品」が
たくさんあるってことですね。

断捨離しよう。。

–青野慶子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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