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2016/04/27(水)
【川畑のぶこ】[Q&A] 頑張るのが嫌いです。
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q:頑張るのが嫌いです。
私は、「頑張るのが嫌い」です。
今時の言葉で言うと「ゲスいなあ」と
も思うのですが、そう思うようになっ
たきっかけが二つあります。
学生時代の受験のとき、私は行きたい
学校があり、その学校に行けるのを
夢見て、元々勉強嫌いで苦しかった
けれど勉学に勤しみ、成績が上がり
ました。
しかし、それを母親が
「そこまでできるなら、もっと上の
学校を目指せる」と、当初志望していた
学校は受験できずに、別の上の学校を
受験する羽目になりました。
必死に抵抗したのですが、受け入れて
もらえず、母の望んだ学校は超進学校で、
入学したものの、最終的には校風や
授業についていけずに落ちこぼれて
しまいました。
受験勉強で頑張ったことが
親を勘違いさせてしまった様ですが、
母はそんな私を「期待外れやったわ」
と言い放ちました。勝手に期待されて
も困るのですが…でも、期待させたの
は自分なんですね。
ちなみに、当初入りたかった学校は、
そこの学校にしかないクラブ活動や
学校行事があり、勉強よりも学校生活
を楽しみたくて志望してましたが、
母は「学校は勉強するところ!遊びに
行くところじゃない」との事でしたし、
「あの学校に入っていい事がなかった」
と言うと「人のせいにするな」と
言われるだけです
二つ目は営業職に就職した時で、
入社当初はなかなか数字が取れず、
給料を貰っているのに申し訳がな
いのと、やはり上の人から叱責さ
れるので、とにかく数字が取れる
努力に勤しんだのですが、数字が
取れる様になれば、今度は「やれば
できるじゃないか?だからもっと
頑張れるはずだ」とより高いレベル
を求められ、それは私にはキツい
ので正直に、
「最低限のことはやりますが、
それ以上は無理です」と言うと、
「会社はあなたの為にお金を掛け
てるのに、あなたは自分勝手で
社会人として最低だ!」とこれまた
叱責されました。
結局耐えきれずに1年で退職しましたが、
退職するときに「こんな事も頑張れな
いなんて、人として情けない」と会社
の上司にも親にも言われてしまいました。
頑張らなければ、頑張らないで辛い
ですが、頑張ったら頑張ったで
苦しいです。
「頑張らなきゃ」と思うと、この二つ
の出来事が頭をかすめてきます。
そのうち頑張ったことが、自分をより
苦しめ、周りに迷惑を掛けるのではな
いかと思えて仕方がありません。
川畑様、こんな私にアドバイスを
お願いします。
【まこと・40代・会社員】
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A:
FROM 川畑のぶこ
人生には努力を必要とするときも
忍耐を必要とするときもありますね。
何か大切な目標に向かって頑張ること
自体は健全なことであり、私たちの心
に躍動感をもたらしてくれることと
思います。
まことさんのお話を伺っている限り、
頑張ることに疲れたというよりは、
「人の期待に応えるために頑張る」のに
疲れたということであるかと思います。
すなわち、頑張ることをやめるという
よりは、頑張り方を修正することを
お勧めします。
自分が関心の無いことや情熱を捧げら
れないこと、あるいは意味を見出せな
いことばかりにエネルギーを費やし続
けていると、やがて人間は病んでいき
ます。それは「そんなに頑張りなさんな」
「無理しなさんな」というサインです。
ところが、自分に喜びをもたらすものや
充足感をもたらすものに向かって頑張って
いる時というのは、疲れ知らずでは無い
でしょうか。
まことさんも、志望校に入ることを
夢見て頑張っていたときの時間の質や
心の状態は、モチベーションの無い
進学校や仕事を頑張っているときと
比べてみるとまったく異なりませんか?
おそらく、これまで「頑張れ」と言わ
れ続け、それに対して「NO」が言えな
かったことが苦しみをもたらし、
「頑張らねば」とご自身を追い込んで
しまったために、「頑張る」ことに対する
アレルギー反応が出るようになって
しまったのかもしれませんね。
頑張るか頑張らないかを白黒はっきり
させる必要はなく、どのように頑張るか、
すなわち、エネルギーを注ぐ対象、その
質、量、頻度をもう一度精査してみる
ことをお勧めします。
要は、適切に頑張るということですね。
まことさんが自然に喜びを感じたり
情熱を注げられる、また、充足感が
得られることに意識を向けると、心の
エネルギーが充電されてくるはずです。
すると、多少苦手なことでも難なく
クリアできるようになることも考え
られます。ぜひ、周囲の期待に応える
チャレンジよりも、まことさんの心に
応えるチャレンジをされてみてください。
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他人軸で頑張りすぎていると、
カラダは「無理しないで」の
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◎編集後記
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先週末は川畑さんの
「心理カウンセリング入門セミナー」でした。
通算4度目のこのセミナー。
何度も聞いているはずなのに、
「あー、、できてなかったな、、」
と思うのが、Me First(まず自分)。
食べちゃえ!サボっちゃえ!と
「一時的な甘やかし」は得意なのですが、
本当の意味での「Me First」実践は、
ちょっと尻込みしてしまうのです。
あらためて、世間軸や他人軸に左右されない自分。
自分のために頑張る自分でありたいなと思いました。
–青野慶子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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