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2016/04/23(土)
【安永周平】夫が家庭を大切にしない理由
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 安永周平
FROM 安永周平
以前、某メディアの取材で、
やましたひでこが、あるお宅を
訪問した時、実際にあった話です。
このお宅、都心の住宅地にある
細長い2階建ての住居でした。
仕事で忙しく不在がちの夫に、
パートに出ながら家を守る妻。
そして、高校生になる娘2人。
どこにでもあるような、
ごくごく普通の家庭です。
そして、対応してくれた奥さん、
自分の家は「片づいている」と言います。
そう…たしかに片づいている。
けれど、その「片づき方」には、
少し、いや大いに問題があると
やましたひでこは思いました。
というのも「整頓」という点で
見れば、確かに整えられています。
家の中のいたるところに
積み上げられたたくさんの雑誌は、
それらの角がピシっとそろって
「整頓」されているのですから。
でも…
問題はその量と場所です。
たとえば、数十冊におよぶ
楽譜の束があるのは、娘さんの
かつての習い事だったであろう
電子ピアノのフタの上です。
そして、この電子ピアノですが、
大型テレビの横…つまりはリビングの
一等地に置いてあるにもかかわらず、
もう何年も弾かれていない事は明らか。
そのことについて聞いてみたところ、
今年で高校2年となる下の娘さんは、
小学2年生の時にピアノのお稽古は
既に止めているとのこと。
つまり、その楽譜の束は、
段ボール製の箱にキレイに収められ、
9年近くも開かれることなくそこに
置かれたままということになります。
この奥さんは、いつかまた
電子ピアノのフタが開けられる日が
来ることを願っているのかもしれません。
それから、プラスチックの衣装ケース。
四畳半ほどの子供部屋に
積み上げられていましたが…
そこにも収まりきらない箱が
何段も廊下に積み上げられています。
これも「整頓」されてはいるでしょう。
しかし、この着ることもない洋服の
山が入ったプラスチック箱の数々が…
「どれだけ部屋を狭くしていて
どれほど廊下を通りづらくしているか」
そういったことは、どうやら
考えたこともない様子でした。
今は全く使われていないモノに、
家の中のたくさんのスペースを奪われ、
その中で家族が窮屈に暮らしている。
断捨離のやましたひでこは、
そんな光景を数えきれないほど
見てきました。こんな家庭が、
現代の日本でどれほど多いのでしょう。
そして、こんな家庭にかぎって、
夫は仕事で多忙を極め、ほとんど
寝るためだけに帰ってくるか、
出張ばかりを繰り返している
ケースが多いと言います。
実際、やましたひでこが
よくよく話を聴いていけば…
「夫は仕事ばかりで家庭を顧みない」
「家族をないがしろにしている」
と不満を漏らす奥さん。
しかし、こういった家に限って、
旦那さんが仕事ばかりしていて、
家庭を顧みないということ…
これは偶然ではありません。
というのも、事実として家には
「夫の居場所」がないのです。
本来ならば、夫にとっても
心休まる空間であるはずの家。
それが、もう何年も使われない
モノで溢れ、息が詰まるほど窮屈で、
とても居心地のいい場所ではない。
そうなれば夫は、
家から足が遠のいてしまうのは
ごく自然なことではないでしょうか。
(※たとえ家族を想っていても…)
たとえば、家に帰りたくないから
今より余計に仕事に没頭したり、
同僚と遅くまで飲み歩いたり…
すると、結果として夫婦の時間も、
会話も少なくなってしまうでしょう。
これでは、たとえどんなに
仲のよかった2人であっても、
夫婦関係が冷えきってしまうのも
当然のことではないでしょうか。
もしかすると、夫婦の問題は
それだけではないかもしれません。
しかし、そもそも、いるだけで窮屈で、
息が詰まりそうな家の中で…夫婦が、
家族が気持よく過ごせるでしょうか?
楽しく会話できるでしょうか?
このメルマガを読んでいるあなたなら、
きっとその答えは明らかだと思います。
決して処分されることなく、
様々な収納ボックスに詰められ、
家中に置かれているモノたち。
そんなモノばかりが増えるにつれて、
夫の居場所は、物理的にはもちろん、
心理的にもなくなっていく事実に
全く気がつかないでいる奥さん。
そんな状況で、寂しさからなのか、
ただただ夫への愚痴をこぼす奥さん。
もし、その状態を「片づいている」
と思い込んでいるのだとしたら…
残念ながら、この家庭に幸せな日々は
やってこないのではないでしょうか。
* * *
やましたひでこは言います。
断捨離は「無自覚」を嫌います。
断捨離は、先ず「気付く」こと。
こうした事実に気付き、
真摯に受け止めることが、
夫婦問題をはじめとした、
色んな悩みを解消するための
スタートとなってくるわけです。
1つ高い視点を持って、
問題に気付くことができる
『俯瞰力』が断捨離を加速する。
そして、その俯瞰力もまた、
断捨離の実践よって磨かれる。
そんな好循環、螺旋階段を
登っていくのが断捨離です。
もし、あなたが先の話に、
思い当たるフシが1つでもあれば…
それは、あなたが気付いている、
つまりは一歩踏み出している証拠。
スタートしている証拠です。
ぜひ、そのまま歩みを止めず、
その悩みを断捨離によって
乗り越えていってください。
PS
とはいえ、どうしたらいいのか、
どこから手を付けていいのか、
自分だけではわからないのなら…
ぜひ、5/28(土)に東京で、
やましたひでこと一緒に断捨離を
スタートさせてみてはいかがでしょう?
↓
http://123direct.jp/tracking/cr/CziL7jwB/222943/18266578
この記事の執筆者について
安永周平
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