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2015/06/04(木)

「片づけたい」「痩せたい」のに…!

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

FROM やましたひでこ

おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。

水無月四日、木曜日。

各地で梅雨入り。

この頃は、天気予報も婉曲で、
「梅雨入りしたと思われます…」と、
宣言といった断定表現は避けるかのよう。

そう、相手はお天道様だから、
人間の方が勝手に天候を
決める訳にはいかないですものね。

さてさて、実のところ、
私たちは自分のことも
自分で決めかねる存在。

そうですよね、その証拠に、

片づけたいのに、片づけられないと言い、
捨てたいのに、捨てられないと言うのだから。

そんな繰言を放つくらいならば、
片づけたいと、捨てたいと、
思わずにいたほうが、
よほど気持ちがラクかもしれませんよね。

これは、何も片づけに限ったことではなく。

痩せたいのに、痩せられないと言いつつ、
お手軽ダイエット法に繰り返し手を
染めるのも同じこと。

いっそ、痩せたいと思わずにいたならば、
食べるたびに、ああ、また食べちゃった!と、
後悔や罪悪感を持たずに済むことができるはず。

モノを溜めこんでは、
捨てられない自分を憂う。
食べ物に手を出しては、
食べてしまった自分を嫌悪する。

ああ、これこそ虚しい消耗を招くだけ。

私、思うのですよ。

そもそも自分は、そんなに片づけたい、
捨てたいとは思っていないのかも知れない。
そもそも自分は、そんなに痩せたいとは
思っていないのかもしれない。

自分で思っているほどにはね。

切実な悩み
切迫した問題
切羽つまった課題

そうだ、切実でもなく、切迫してもなく、
切羽もつまっていないならば、
片づけたい、捨てたい、痩せたいなんて、
思い悩むだけエネルギーの損。

それらは、すべて、決意ではなく、
なんとなくの願望にすぎないのでは?
「…たら、いいな」な程度の思いなのでは?

願望は、願い望んでいるからこそ
願望なのであって、そもそも、
願い望んでいる間が一番心地よいのだろう。

なぜなら、そこに漂っているかぎり、
我慢や頑張りが伴う行動は回避できるのだから。

もしも、そうなのだとしたら、
周囲の大方の人たちに従うようにして
悩んでいるかのごとく振る舞うこと自体を断捨離し、
捨てたいとか、痩せたいとかを言うことはやめる方が
得策のような気もしてくる。

そうすれば、少なくとも、愚痴にも
似た願望に費やすエネルギーを、
他の建設的なことに振り向けることが
できるのだから。

そうですね、

言い変えるならば、
「捨てる・捨てない」はワンセット、
「痩せる・痩せない」もワンセット。

つまり、「捨てたい」と思うと、
「捨てたくない」という思いがもれなくついてくる。
つまり、「痩せたい」と思うと
「痩せたくない」という思いがもれなくついてくる。

どうも、その二つの対立の中を
いったり来たりするのが私たちの
性<サガ>のようでもありますね。

さあて、どうしましょうか。

それには、
捨てて片づけた先のサッパリした世界、
痩せて身軽になった先のスッキリした世界、
その世界にいる自分に思いを馳せることが大切。

なぜなら、片づけも痩せることも、
自分自身を慈しむ手段に過ぎないのだから。

家の中のモノを持て余すことも、
カラダの中の脂肪を邪魔に思うことも、
実は、無用な煩わしいだけの想い。

要は、自分を如何にしてもてなすか、
如何にして愉しませるのか、そこに心をかけたらいい。

そうすれば、きっと、捨てようという行動も、
痩せようという行動も、自ずと後からついてくる。

どうでしょう?

そう、あなたは、
自分を幾重にも並んだガラクタで囲んでもてなそうとは、
自分を脂肪で厳重にくるんで愉しませようとは、
しないはずですよね。

さあて、今日のあなたも、
自分をもてなし愉しませて、ごきげんな一日を!

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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