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2015/03/11(水)

【川畑のぶこ】[Q&A]子どもが欲しいことは執着ですか?

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

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2015・3.11 No.1259

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◆今日の断捨離 「[Q&A]子どもが欲しいことは執着ですか?」

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Q:子どもが欲しいことは執着ですか?

 

こんにちは。毎回拝読しております、
海外在住、ヨガが趣味の30代女性です。
元々、前向きで明るい性格です。

 

留学中に出会った人と20代前半で
結婚し、とても仲良く暮らしていました。

 

ですが、私が30歳の時、
夫に好きな人ができて離婚して
ほしいと言われ、泣く泣く離婚しました。

 

しばらくは夫婦で旅行したり、
二人の時間を楽しんで、
私が30歳になったら子供が欲しいね
と話していました。

 

離婚してからは、なぜもっと早くに
子供を持つことを考えなかったのか
後悔しました。

 

私も夫も子供好きなので事態は
変わっていたのではないか、と思ったのです。

 

その後、
私にも彼氏(今年で40歳)ができ、
付き合うようになって3年以上経ちます。

 

付き合い始めの頃、子供が好き、
早く子供を持ちたい、と言っていた
彼でしたが、私が妊娠(予定外)した
際は堕ろして欲しい、と言われました。
(結果的に流産しました)

 

今は仕事に集中したい、
しばらく待ってほしい、
絶対に近い将来子供を持とう、と約束してくれて、
その後も二人で話して、
私が三十◯歳になるまでに欲しい、
ということを以前から伝えていました。

 

そしてその三十◯歳が段々近づいてきた今、
やはり後一年待ってくれないか、
そしたら必ず・・・と言うようになりました。

 

彼には家族がいません。

 

小さな家を私と出会うかなり前に
購入していて、そのローン返済や
仕事の不安定さ、金銭的な面での
家族からのサポートがない、など
経済的な不安が大きいことが理由で、
今は子供を養える自信がないと言います。

 

それらのことは重々承知していたので
今までプレッシャーをかけないようにしてきました。

 

私には貯金もあるし安定した仕事もあります。
子供を持つことは経済的に無理ではないと思います。

 

ですが、このまま待ち続けてよいものか、悩みます。

 

子供を持つことは私の夢です、
諦めたくないな、と思います。

 

これは断捨離でいうところの「執着」なのでしょうか。

 

手放すべきなのでしょうか。

 

今の彼と別れて、
他の人を探すべきなのか、
彼の言葉を再度信じて待つべきなのか、
どうしたらよいのかわかりません。

 

今の彼ともし別れたら日本に帰ることはほぼ確実です。

 

大好きな祖母も年をとってきて、
少しでもそばにいたい、と思うし、
母に対しても親孝行したいです。
(父は私が14の時に他界しました)

 

彼のことは好きで愛しています。
彼の事を待って、結局、
私が30後半になってやっぱり子供は欲しくない、
と言われるのではないかと不安です。

 

こんな気持ちの整理をしたいです。

 

長文、乱文にて失礼しました。

 

【30代 教育関係 空様】

 

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FROM 川畑のぶこ

 

A:

人生とは無常ですね。
人間の心しかり、
永遠の愛を誓ったのに…
移ろう可能性は常に秘めています。

 

子どもさえ出来ていれば、
二人はうまくいったはず。

 

そう思うこともあるでしょう。
ところが、面白いことに、
カウンセリング現場では
子どもさえいなければ、
こんなに長きに渡り悩むことなく
すぐに自由になれたのに…
と嘆く声も多く聞くのです。

 

かくも人間は無いものねだりなもの。

 

子どもさえいれば…

子どもさえいなければ…

 

内容は正反対のようでいて、
あり方は一緒です。

 

「今の状況でさえなければ、私は
幸せになれるはずだったのに…」
という姿勢です。

 

さて、それは明らかに事実でしょうか?
前夫と空さん、子どもさえいれば
本当に順風満帆だったのでしょうか。

 

「子どもさえいれば…」この姿勢は、
今の彼氏とも同じのようですね。
子どもをほしがらない相手との課題は
いったい何でしょうか。

 

子どもを望まない姿勢を育むことでしょうか?

 

おそらく、そうではないと思います。
子どもを欲しいと思うこと自体は、
決して執着ではなく、母性の自然な
欲求であり、空さんの純粋な希望でしょう。

 

ところが、これがひとたび
「何が何でも」という状態になれば
それは希望ではなく執着に変わると思います。

 

執着とはそこにしがみつく状態ですね。
しがみつきは怖れからきます。

 

子どもが出来なければ人生が機能しないとか、
幸せに生きることはできないなどといった
非合理な思い込みからくるものです。

 

大切なのは、子どもをもつ希望を
抱きつつも、執着を手放すバランスだと思います。

 

子どもが欲しいので、
その努力をしつつも、
たとえ思い通りに子どもが
出来なかったとしても、
人生を豊かに生きることは出来る、
そんなゆとりある姿勢を育んでみては
いかがでしょうか。

 

さて、一点確認したいことがあります。

 

もしかして、空さんの中に、
前夫との未消化の問題を、今回の彼で
クリアしたいという無意識な思いが
はたらいていないか?
ということです。

 

もし、そうであるのなら要注意かも
しれません。

 

あのとき彼から裏切られた寂しさを
今の彼が代わりに補ってくれることで…

 

そう、自分との子どもを持つことで
真の愛を証明して欲しいという思いが
どこかにあるのなら、
それは非言語的なエネルギーで伝わり、
知らず知らずのうちに相手に
プレッシャーを与えているかもしれません。

 

そのように相手を使わないことです。

 

相手をコントロールしたい気持ちを手放し、
前夫は私とは、残念ながら縁が無かった。
と、潔く認めることが大事だと思います。

 

それは、より良き人生のために、
課題をクリアしながら、より自分に相応しい
パートナーと一緒になるための
レッスンだという姿勢に変えてみることを
おすすめします。

 

子どもが生まれなかったから…
課題を子どもにすり替えないことです。

 

相手に依存せずとも、
子どもでつなぎ止めることをせずとも、
自分は愛に値する存在だと
自分自身が認めることに
空さんの真の課題があるように思います。

 

今の彼氏の姿勢に関しては、
誠実な男性であればあるほど、
自分は本当に幸せな家庭を築けるのかと
責任を重く受け止めることでしょう。

 

とりわけ、子どもを持つことには
慎重になるでしょう。

 

自分がどうであれ、子どもがどうであれ、
彼女は愛に溢れ、幸せに生きる力を備えていると
確信することができれば、
このプレッシャーから解放され、
楽な気持ちで家庭を築く自信にも
つながるのかもしれませんね。

 

そう、北風よりも太陽のような存在ですね。

 

海を隔てて応援しています。

 

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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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