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2014/10/29(水)
【川畑のぶこ】引越した本当の理由とは…?
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2014・10・29 No.1126
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◆今日の断捨離 「引越した本当の理由とは…?」
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前回の続き…
前回の記事はこちらから
>http://www.yamashitahideko.com/2014/10/22/mailmagazine1119/
お気に入りの新居に引っ越した後、
わずか一年で次の引越しを決意、
2年後には実際に引っ越しとなった。
その原因にはある2つのモノが関係している。
その2つのモノとは…
①車
②オフィスデスク
だった。
ちなみにこれらは両方とも夫のもの。
まず、車に関しては先述の通り、
以前の家は交通の便がこの上なく
良い場所だったので、車は不要の同意が取れていた。
よって、駐車場が無い家を購入した。
そもそもマイカーの使用頻度は月に0から1回だし、
必要に迫られてというよりは、
せっかく車があるのだから
ドライブでもしようという動機での使用。
ところが、待てど暮らせど夫は車を手放さない。
「あと数カ月で車検だからそれまでに」というので、
なるほどねと、分かったような分からないような気分で納得するも、
車検月から数ヶ月たっても車はある。
???…
もしや…彼は車を手放したくない?
私からすると、
車はあくまでも移動手段であって
便利な道具なわけだけど、
夫にとってはそれ以上のものなのでは?とよぎる。
確認すると…
ビンゴ!だった。
ただ持っているだけでシアワセなのだと。
ならば私に夫の幸せを剥奪する権利はなく、
それを尊重するには?という課題が押し寄せる。
がしかし、
現実的にはコストの問題が浮上する。
車自体はOKであるにせよ、
なにせ都内は駐車場が目ん玉が飛び出るほど高い。
家から徒歩7-8分のところに借りている
駐車場代を電卓で弾くと、
自分たちが平均寿命を生きたと想定した場合、
実に1800万円ほど払い込む計算になるではないか。
これって…地方なら家がもう一軒買える額ではないか。
これって…子どもに留学させられる、
でもってついでにアタシも留学できちゃう(^O^)♪額ではないか。
月に0〜1度触れるホビーに費やす額としては
どうにもこうにも受け入れがたい。
ならば、都心からは少し離れるけれど、
ガレージ付きの家に引っ越しては?
という新居を断捨離する提案。
勿論、夫は即反対。
気に入って買って一年目で買い換えとはなんぞやと。
一般論を掲げたら納得の反応だろうし、150%想定内。
がしかし、
曲がりなりにも断捨離アンバサダー。
一般論に屈するわけにはいかない。
「フツー」ってなんだろう?
「フツー」が私たちを幸せにしてくれるのか?
「フツー」は万人にとっての絶対的な正解なのか?
「フツー」だから、そうねと1800万円払い込むのか?
くりかえし問い直す。
夫側からすれば、
ようやく手に入れたマイホームを
大切にしていない妻という思いに
多少の怒りも生じたかもしれない。
しかし、
妻側は新居を蔑ろにしたのではなく、
夫の大切な価値観をより大切にするにはどうしたら良いか、
それを負担なくするにはどうしたらよいかと考えていた。
さらに、夫のホビーは妻の海で集めた貝殻や、
麻布十番祭りウチワなどとはちがって「大物」が多い。
車に次ぐ大物で二つ目の引越し理由となったものは、
夫が結婚前から所有していて新居に持ち込んだ
ビジネスデスクセットで、通称「社長デスク」。
我が家は夫婦共有のカスタムメイドの
デスク付き書斎があったので、
やはり道具としては利用されない。
パステルブルーで統一された小さな子ども部屋に、
行き場の無くなったダークブラウンで重厚感溢れる
大きなこの社長デスクがドーンと置かれっぱなしになっていた。
放っておくとすぐ荷物置き場になるけれど、
荷物置き場としても奥行きが深く、間が悪い。
あまりの違和感に、来客の度に「これは何?」と
指摘が入るもスルーされ、
数名から「譲って欲しい」とオファーがあるもスルーされてきた。
「あれは手放さないよ」と夫からのコンファーム。
ってことは、子どもが成長して社長デスクを必要とすることを祈るばかりか?
それでも空間に対する間の悪さは変わらない…
であれば、この際、
夫の大切なモノたちをしっかりと輝かせるために、
車を家の中に組み込んだガレージ&社長デスクが中心にある
夫の城(=書斎)のある家に引っ越そうという提案となった。
これは「批判」ではなく「提案」。
急ぐ必要は全く無いので、
よさそうな物件があれば見に行くのはタダだから
見に行ってみようと誘った。
「うーん」とYESともNOともつかない返答の夫を連れて、
ひやかしで見に行った1回目で理想的な土地と出会い、
互いの合意で即買い替えが決まった。
ここからは早かった。
施工会社からは4LDKに、
道路にはみ出しそうなおまけ程度の駐車場付きの
設計図が提示されるも、「ノー」。
寝室を削ってガレージをしっかり家の中に組み込んだ。
「夫の価値観を家庭内に組み込む」儀式だ。
他の寝室も狭くしてLDKの天井は吹き抜けの解放にした。
城に籠りたい夫は存分に籠ることが出来、
ノバドな妻は解放された家庭内の一等地、
LDKの気まぐれな席でお茶をしながらPCに向かう。
さらに開放されたいなら、近所の河川敷に聖地スタバもある♪
捨てるばかりが断捨離ではない。
何が真に大切かを問い直し、潔く行動する。
かくして、息子含め家族3人、
それぞれがごきげんな場を手に入れ、
大切なモノたちがきちんと輝きはじめたとさ。
めでたしめでたし。
The End
PS.
当ストーリーの詳細は11月発売予定の
「断捨離Xクロワッサン」ムック(マガジンハウス)に掲載されます
PPS.
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◎編集後記
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買って1年の家を引っ越すというのは
確かに「フツー」ではないと感じてしまいますよね。
しかし、私たちはこの「フツー」という思い込みで
不幸になってしまうこともあるのです。
自分を不幸にする思考から、
卒業していきたいですね♪
ー渡辺万里子
PS
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What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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