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2014/05/07(水)
【川畑のぶこ】〈Q&A〉50代でも自分を好きに
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2014・5・7 No.951
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◆今日の断捨離 「川畑のぶこへのQ&A」
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Q:50代でも自分を好きに
いつも断捨離メルマガを拝見しております。
理屈では分かるのですが、なかなか。
自分の思いを手放したいのに
どんよりしてしまいます。
今、一番重い気持ちになるのは、
他人軸である私。
それなりに友達もいるし、
明るいし、活動的なほうですが…
友達が多い人、思いやりのある人、
自然と人が集まるような人、
自分軸の人を見るとそれだけで
すごく引け目を感じ、憂鬱になります。
比べない、自分を好きになる、許す
ということは理解しているんですが
それがなかなかうまくいかない。
その理由が、自分と深く向きあって、
自分の継母との関係が大きな原因かな
と思うようになりました。
母は我が強く、きつく私に当たり、
他人と比べ、愛情はほとんど
感じませんでした。
母は、完璧に家事をこなし、
洋裁もでき、センスもあり、
家もいつもすばらしく整っていました。
私が小学5年のときに
我が家に来た母と、24歳で結婚するまで、
気を遣い、顔色を見ながら暮らし、
私がこんなんだから好かれないんだ、
自分に落ち度があるんだ、
と思って過ごしてきました。
父にはそんなことは言えずに、一人で
自分が、もっとさっぱりとした性格で、
しっかりしてる人間になりますように
と毎日お祈りしていました。
大人になるとそれなりに
表面上はうまく付き合っていました。
父が亡くなるときに
一緒に在宅介護で看取り、その時
初めて母は私を認めてくれました。
あんたのおかげで最後まで
大変なこともあったけど、
介護できたと。。。
父が亡くなってしばらくすると、
元の気丈な母に戻り、80代で
リューマチでも離れて
一人で暮ししています。
父は亡くなったんだから、
もう義理は果たしたから
もういいでしょう、と言われて
また落ち込んだのですが
それでも全部をそのまま
受け入れようと思い、
私が今あるのは、お母さんのおかげだ、
お母さんのしたいようにしてくれて
いいから、困ったときはいつでも言ってね。
たまにこうやって電話するけどいいかな。
と伝えました。
それから電話口の母は
楽しそうに話してくれるので、
この状態でいいと思っていましたが
私の今まで、なにかもやもやしているもの、
自信がないことや、必要以上に、人に
気に入られないことを恐れること、
自分のせいにしてしまうこと、
表面的に頑張って本心に
向きあわないことなど、
母との関係が大きいのではないか
と思うようになりました。
小さいときの自分を抱きしめるとか、
好きになるとか、いろいろ
やってみてもすっきりしません。
こういうことも断捨離で克服できますか?
50代になっても、
好きな自分になりたい、
こころを自由にしたい
と思いメールしました。
よろしくお願いします。
【50代 女性 自由業 C.C様】
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FROM 川畑のぶこ
A:
人は愛に満たされ、愛に傷つくものですね。
子どもとしての私たちにとって、母親の愛は
生存に関わるものです。
自分はちゃんと愛されているか、
愛に値する人間か、その疑いを晴らす為に、
私達は色々な試みをするのだと思います。
また、その確証が得られるまで
苦しみは続くのだと思います。
C.Cさんは、あるがままの
自分では母は私を認めてくれないし、
愛してくれなかったという思いに
縛られてしまって苦しかった
(あるいは今も苦しい)というのが
文章から伝わりました。
自分は母のように完璧でないし、
しっかりもしていない、母も私に
きつくあたり、他人と比べる、
またそもそも血も繋がっていない
などと言う理由から、
「愛してくれているわけがない」
というような思いが
生じたのかもしれませんね。
断捨離とは観念の入れ替えですが、
C.Cさんにはぜひこれらの
考え方を入れ替える努力をして
いただきたいと思います。
文章を読みながら私がイメージしたのは、
C.Cさんと同様に、あるいは
C.Cさん以上に、お母さんもまた
「自分は母失格ではないか?」
「妻失格ではないか?」
「ちゃんと子どもを育てられているか?」
「遜色なく家庭を切り盛りできているか?」
と他者と自分を比較しながら
必死になっている姿です。
比較にはご主人の前妻
(C.Cさんの生みのお母様)
も含まれているのかもしれません。
お母さんもまた愛を確かめたかったし、
自分の価値を疑いながら、必死に
OKな自分になろうと努力して
いるのではないでしょうか。
だから「全て完璧にやらねばいけない」
と頑張っていたのではないでしょうか。
完璧主義の人物というのは、
ストレス下に陥ると、他人に対して
優しくなるのは難しいものです。
これも、自分軸でなく、世間の
評価を気にする他人軸の傾向です。
そうであれば、お母様は
C.Cさんを愛していなかったのではなく、
さまざまなプレッシャーから、健全に
愛や優しさを表現するゆとりが
なかったのかもしれません。
本当は我が子に甘えたくても、
自分を母として自ら選んだわけではない。
自分と夫との男女の関係で、
行きがかり上、自分が母親になった娘に
「迷惑をかけてはいけない」とか
「お荷物になってはいけない」
「甘えてはいけない」という思いの方が
強いということが考えられます。
それは決してC.Cさんを愛していない
からではなく、お母さんなりの一生懸命な、
そして不器用な、愛の表現だと思うのです。
実際は、
「母は私が愛して欲しいように
愛してくれなかったけれど、
母なりに愛している」
のではないでしょうか。
そうであれば、その思いを
大切にしながらお母さんと
向き合ってみてください。
面と向かって伝えることが
難しければ、思いを筆にしたためて
みるのも良いかもしれません。
そう、もうすぐ母の日ですからね。
PS
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「川畑のぶこ無料講演会」
[―なぜ人は治り、癒えるのかー]
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開場13:00 開演13:30~15:00
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在りし日のサイモントン博士を
偲びながら懐かしいエピソード
などシェアします。
※当日受付でお支払いくださいませ。
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◎編集後記
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…なるほど、5/11(日)は母の日です。
断捨離のセミナーでやましたひでこが
Q&Aを受付けると、本当に多いのが
この母子関係なのですが…
実は「ある技術」を身につけることで、
関係というのは徐々に良好になります。
母の日の前日、5/10(土)に東京で、
川畑のぶこと共にそのスキルを
身につけてみませんか?
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―安永周平
PS
ぜひ、今週末の母の日を境に、
お互いに笑い合える母子関係を
築いていってはいかがでしょう?
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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