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2014/04/23(水)

【川畑のぶこ】[続]友人の復活祭@アメリカ

カテゴリー:メルマガバックナンバー

 

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2014・4・23 No.937

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◆今日の断捨離 「[続]友人の復活祭@アメリカ」

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前回よりつづき…
https://www.yamashitahideko.com/2014/04/16/mailmagazine930/

 

断捨離セミナー会場の華やかな
ロサンゼルスの高級住宅街の邸宅にて~

 

セミナー直前にここまで大規模な断捨離を
することになるとは夢にも思わなんだ。

 

* * *

 

LAについたら…

 

ビーチ沿いのカフェで
まったりブランチして

久々にアウトレットで買い物でもして

海岸線のパシフィックコーストハイウェイ
をのんびり北上ドライブして

ワイナリーにも寄って

温泉宿に一泊して

LAに戻ったらヘアカットもしちゃおう!

 

私の場合、ファッション系の買い物や、
美容系のお手入れやリラックスタイムは、
育児や家事から解放された出張先で
帳尻を合わせることが多い。

 

とくにイースターシーズンのアメリカは、
鮮やかにペイントされたエッグや
愛らしいバニーなどで、街中が淡く
カラフルなデコレーションに彩られ、
ブラブラとウィンドーショッピング
だけでも心躍るものがある。

 

今回は比較的長期の出張なので、そんな
ゆとりも十分あろうと目論んでいた。

 

が、しかし、

 

渡米前に頭に描いていた、
そんなLA式次第は一瞬にして崩れ去った…

 

まこと、旅とは出発前が
いちばん楽しいものである。

 

* * *

 

さて、それにしてもどこから
手をつけたらよいのやら。

 

敷地内に蔵があるような日本の地方の
お屋敷のように、アメリカの大邸宅も
居住スペースに比例して自ずと
収納スペースも大型になる。

 

形の古い複数のゴルフクラブセット、
埃の堆積した靴たち、何年も封の
開けられていないダンボール箱、
ガラージやベースメント(地下室)等は、
日本の蔵に匹敵する死蔵品の宝庫となる。

 

無論、手をつけるのは
客人の目に付くところが最優先。

 

しかし、該当のLDKも
気が遠くなるほど大きい。

 

友人本人が、いちばん
モノの多い、そしていちばん
愛着の強いキッチンからやりたい
というので、応じることにした。

 

メガネと機内用マスクを装着、
ポケットに抗アレルギー剤を
忍ばせて断捨離をいざ敢行。

 

夥(おびただ)しい数の期限切れ保存食、
使い切らずに次の封が切られて
2つ以上ある調味料、パッケージの表示と
中身が一致しないプラスチック容器に
入ったエキゾチックなドロドロ。

 

扉を開くたびに、不気味に控えていた
大量のモノたちが「バァーッ!」と
言わんばかりに威圧してくる。

 

えーい、負けてなるものか!

 

「つかう?つかわない?」を
何百回友人に尋ねただろうか。

 

「うーん、
つかってないけどぉ…
つかえる(^O^)/」

 

の友人の回答に
何度ダメ出しをしただろうか。

 

キャビネットの手の届かない
奥にあった、蜘蛛の巣が張った
ダンボール箱を開けたなら、
黄ばんだ白リボンがかけられた
ティファニーブルーの化粧箱が2箱。

 

それぞれの箱から眩しいほどの
輝きを放つ繊細な高級ペアコーヒーカップ
が出てくるも…もはや、いつ誰に
もらったのか、からきし思い出せない…

 

呆れつつ、ふぅっ…とひと息。

 

友人が注いでくれたコーヒーの
アロマに目を細めながら、自分が握る
ドッシリとしたキャラクタープリントの
マグに目をやると…淵が欠けている。

 

唸るまでにシナリオ通りじゃないか。

 

近所の大型スーパー・COSTCOで
購入済みゴミ袋の仕様は、45リットル
ならぬ、33ガロンとある…ってことは、

 

124リットル!
オーイェイ!!

 

耐久性を信頼してどんどん
詰め込んだなら、運べない重さになった。

 

アメリカサイズも
大概にして欲しいものだ。

 

今の彼女にとって、
「不要で不適切で不快」
なものが、一晩で7~8袋は出た。

 

口を結んだゴミ袋を一通り
ガラージに移動して、キッチンに戻る。

 

御影石が光るキッチンカウンターに
シンク回り、人がグラスを持って集える
アイランドにペットをたちが
障害物なく歩けるウッドフロア。

 

何にもなくなった
水平面たちを眺めて友人が一言。

 

「うわぁ、人の家みたい…」

 

そして

 

「捨てるって、すごく気持ちいいねー!」

 

と続ける。

 

メガネとマスクの奥の
グジュグジュは感涙に変わりそうな…。

 

断捨離ハイに突入した勢いで、
翌日以降もリビングルーム、
ダイニングルーム、バスルームの
断捨離を続ける。

 

一時的なゴミ置き場のガラージは、
車を駐車するスペースは無くなり、
黒いゴミ袋の山で埋め尽くされる。

 

さて、LA家庭のゴミ収集事情は、
収集日前日に各家庭が、私の胸くらいの
高さまほどあるゴミ収容器 を
(こんなかんじ⇒ http://goo.gl/ulHB2C
家前のストリートに出し、翌日
ゴミ収集車が一斉に収集する。

 

週にいちどだけ…

 

…出すなら今だ!

 

が、しかし、自宅分だけの容器では
収容がとうてい間に合わない。

 

暗がりの中、息を潜めて向こう三軒
両隣のご近所さんのゴミ容器を覗く。

 

道の反対側にいる友人が
ゴミ容器を指差し、声を潜めて
私にOKサインを送る。

 

頷いて、抜き足差し足忍び足で移動、
背中にしょったゴミ達を容器に放り込む。

 

心の中の合言葉は「増えるもんじゃなし」。

 

神はいる。

 

ご近所さんたちは、私たちが
出したゴミの量ピッタリの隙間を
各ゴミ容器につくってくれていたのだ。

 

かくして彼女の家の、客から見える
スペースの断捨離は完了に至る。

 

トイレ脇の魔窟、まだ手付かずの
オフィススペースの扉には
ポストイットに太マジックで
「OFFICE!」と書いて貼り対処した。

 

かつて、彼女の住まいは10~20人
規模の人々が頻繁に集っては
彼女の手料理を楽しむ、
実に躍動感溢れる場だった。

 

動物もいっぱいいるし、
みんなもペット連れて訪れる。
大きなエネルギーの代謝があった。

 

「みんな」と「イキイキ」は彼女の
ライフスタイルにおけるキーワード。

 

私の帰国後は、彼女の家に出入り
していた他の友人や知人たちの
帰国も重なり、しょっちゅう友人達を
連れてきてはワイワイやっていた
子供も巣立って海外に駐在。

 

そこに日本の家族の介護がはじまり、
友人はアメリカと日本の行き来を
頻繁にするようになったそうで、
十数年前とライフスタイルが
ガラッと変わった様子。

 

おそらく、そんな心理社会的変化も
モノの代謝や停滞にも現れて
いるように思えた。

 

ならばカタチから。

 

今回の断捨離で、
場の大きな代謝が行われる。

 

そして迎えた断捨離セミナー当日。

 

窓越しに透明なカリフォルニアブルーと
雄大なパームツリーを臨む
リビングルームに、瞳の奥に輝きを持つ
13人が南カリフォルニア各地から集った。

 

「みんな」と「イキイキ」の場が蘇る。
空間が躍動し喜んでいるのが感じられる。

 

なんとも、清々しく
新たな未来が展開する予感。

 

今年のイースターは
彼女にとっても大きな復活祭に
なったこと間違いなしじゃないかな…

 

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◎編集後記
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「小説かっ!」ってツッコみたくなる程、
臨場感溢れるというか、イメージが湧く…

 

壮絶な断捨離@アメリカ編だった事が、
ヒシヒシと伝わってきますね。

 

しかし、場の力というのは、
それほどに私たちに大きな影響を
与えるのだな…と、改めて感じます。

 

もちろん、それは物理的にだけでなく
家の中での家族や旦那さんとの
人間関係にも影響を与える事を
あなたも薄々感じているはず…

 

来週の月曜日のこちらのイベント、
川畑のぶこも講師として参加します。

http://123direct.jp/tracking/cr/9KooYYKr/167363/12136453

 

まもなく申込〆切ですので、
ぜひお早めにチェックしてくださいね。

 

―安永周平

 

PS
講師3人の対談ビデオはコチラから♪
http://www.yamashitahideko.com/movie/divorce/

 

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

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