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2013/05/01(水)
【川畑のぶこ】溜め込みがちなもの
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
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2013・5・1 No.580
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◆今日の断捨離 溜め込みがちなもの
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FROM 川畑のぶこ
溜め込むと病むもの…
それは部屋の中のモノにとどまらない。
私達が日常的に使うもので、
目には見えないけれど
溜め込みがちなものがある。
それは「言葉」。
人間が社会的な動物である以上、
円滑なコミュニケーション=円滑な人間関係は大事。
もちろん、「沈黙は金なり」という格言があるように、
円滑な関係をは育んだり、維持したりするのに、
あえて波風を立てないよう、黙っておいた方が
よいことも多々あるだろう。
それぞれの場面に応じて、何が有益か
意識して使い分けるのは賢いこと。
ただし、波風を立てないことばかりに注意がいってしまい、
常に自分の言葉を飲み込んでしまうのは、ちょっと問題。
自分が大切だと思っていることや、
気がかりに感じていることを
伝えたい気持ちはあるけれど、
それを伝えたら相手から好ましくない
反応があるのではないか。
そんなことを恐れて、
言葉を飲み込んでしまう人も少なくないのでは?
もし我慢して言葉を飲み込んだなら、
伝えたい気持ちや相手に抱いている
思い・感情も一緒に消えてくれるだろうか?
それならば言葉を飲み込むもよし。
ところが、残念ながら答えは「NO」。
言葉は飲み込めば飲み込むほど、
消えるどころか溜まっていくのだ。
定期的に、そして適度に噴火していれば
大噴火には至らない活火山のように、
私達の心も、伝えたい思いを伝えずに、
言葉を心の中に溜めていくと、
表面的には穏やかに見えても、
内面では沸々とマグマが煮えたぎっていて
やがていつか大噴火を起こすなんてことが起こる。
なんとなく不機嫌な妻に、
夫が「何かあったのか?」と尋ねる。
妻は「別に、なんにも」と応える。
明らかに何かある…
妻は必死に言葉を飲んで、言いたいことを抑えるも
非言語的な態度の中に、すでに言葉はタラタラと漏れている。
ポジティブにすっきり出すのではなく、
ネガティブにタラタラと…そして慢性的に。
やがて溜まりに溜まった言葉が、
…たとえば夫の仕事が立て込み深夜帰りの続いた週末、
二日酔いでの朝帰りなどといったイベントなどで、
一気に爆発するのだ。
いちど堰を切ったなら、
もはや言葉は留まることを知らない。
あのときのこと、そのときのこと、
あの人のこと、その人のこと。
夫が「いつからそんなのことを思っていたのか!?」
と尋ねれば「10年前からよ!」と、
実に結婚当初に遡るなんてサプライズもあったりする。
このような状況下においては、
もはや健全なコミュニケーションは不可能だ。
健全な人間関係の維持も、
膨大なエネルギーを要するし、難しいだろう。
雨降って地固まるという考え方もある。
最善を尽くしてそうなったのならそれもありなのだろう。
だけれども、できることなら、
最初から余計なエネルギーはできるだけ使わずに
健全なコミュニケーションをしたいもの。
言葉を溜めずに、適度に口から出すことは、
互いのニーズを確認し、満たしあうための大切なプロセス。
もちろん、言葉の選び方や伝え方が重要なのは言うまでもない。
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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