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2016/03/10(木)

【やましたひでこ】被害者意識からの卒業

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

FROM やましたひでこ

おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。

弥生3月10日、木曜日
<旧暦、二月二日>

春めく時もあれば、また冬に逆戻り。
心浮き立つ時もあれば、また心沈む時もあり。

季節の「季」と気分の「気」は、
行ったり来たり、上がったり下がったり
と、定まることを知らないもの。そこに、
安定を求めること自体がきっと無理なの
でしょうね。

さてさて、先週末は、今回で10回目となる
断捨離合宿で和歌山へ。

本州南端クジラの町として知られる太地町
にあるメディカル・リゾート施設、
ホリスティック・スペース・ジャパン<HSJ>
に滞在。もともと風光明媚な土地、穏やかな
天候にも恵まれ、お蔭さまで合宿期間中は
とても気持ち良く過ごすことができましたね。

参加者さん29名、
事務局スタッフ青野、安永、
講師はお馴染み自然治癒力学校
理事長おのころ心平先生、
そして私やましたひでこ、総勢33名。
そこに、HSJオーナー要明雄医師も
加わって下さって。

合宿とは、日常から離れた場で日常を
捉え直すという機会。断捨離でいうならば、
「断つ」のでもなく、「捨てる」のでもなく、
「離れる」という機会を自分に与えるということ。

離れてこそ、見えてくること。
離れたからこそ、気が付くこと。
離れてみたからこそ、気持ちが変わっていくこと。

そうですね、「離れる」とは、まさに
視点の転換がおこり、住み暮くらす日常
の色が一瞬にして灰色からピンク色に
変わることもあるのです。

そういえば、過去の合宿で、こんな
忘れられないエピソードを持つ
合宿参加者さんもいましたね。

彼女の参加動機は、もちろん、家の中の
モノの山との格闘に疲れ切っていた自分を
なんとかしたくて。その慢性的な蓄積疲労
で食欲不振と下痢を繰り返すような有り様。
当然、消化薬はいつも手放すことができず、
合宿にも、その不安を抱えながらの参加でした。

ところが、合宿の最初の食事から、普段では
決して食べきれないはずのフレンチ料理を
パクパクと完食、薬に手が出ることもなく、
下痢にもならずと、ありえないことが
起こったのです。おまけに夕食にはワインまで。
これには、本人も私たちもびっくり。

さてさて、彼女にいったい
何が起こったのでしょうね。

私は思うのですよ。家の有り様は、
家という環境は、そこに住み暮らす
自分に大きな影響を及ぼすものだと。
これって、言うまでもないことであるけれど。

家の疲れは、即ち、自分の身体の疲れ。
家の混乱は、即ち、自分の気持ちの混乱。
家の澱みは、即ち、自分の暮らしの澱み。

そうですよね。

おびただしい大量のモノで彼女の家自体
が疲れ果て混乱し澱みきっていた。
そんな状態の家で毎日ずっと過ごして
いれば体調が優れなくなるのも仕方の
ないこと。そこから、脱出して離れた
からこそ、合宿中に彼女の体調が回復
したのでしょうね。

でもね、実は、もっともっと違う転換
が彼女の中で起きていたのです。

それは、夫のこと。彼女が陥ってしま
った心身の消耗はすべて夫のせいだった。
いえ、そう思い込んでいたのです。
こんな健康不良になってしまったのは、
こんなにいつも気分が落ち込んでいるのは、
すべて、夫が自分を理解してくれないからだと。

けれど、彼女は気が付いた。

こうやって断捨離合宿に参加することに
夫は何も反対することなくいてくれた。
黙って送り出してくれた。夫にとっては
断捨離など理解の及ばないことに違いない
はずなのに。

それに、彼女を悩ます家の中の大量の
モノも、亡くなった自分の母親が残して
いったモノであり、実は彼女自身が処分
を躊躇して自宅に運びこんだモノばかり。

夫と自分、二人の生活にはまったく必要
のない亡き母親の家具や備品で二倍に
膨れ上がったモノたち。自宅はそれで
圧迫され閉塞された空間になってしま
ったにも関わらず、夫はそれに対して、
何も文句を言わず受け入れてくれていた。

合宿初日、自分の今の残念な状況は
すべて夫のせい、と憚ることなく
言っていた彼女。被害者意識でいっぱい
だった彼女。けれど、最終日の三日目
には、夫への感謝を口にした。家に
戻ったら、夫に、「ごめんなさい」と
「有難う」を言うと自分に誓った彼女。

そうなのです、家の中の疲れと混乱と
澱みは、そこで共に暮らす夫の姿さえ
も歪んだものに映しだす。夫婦の関係、
家族の関係も損なうように仕向けていく。

それは、自分の体調不良以上に怖ろしい
こと。なにより、被害者意識をたっぷり
と抱えたままの人生は、もうお終いに
しなくてはならない。

これに気づいた彼女は、
断捨離合宿の常連となり、
半年間の徹底実践コースにも参加。
そして、断捨離塾の塾生としても
学びを深め、断捨離に励んでいるのです。

もちろん、今回の合宿にも元気な姿を
見せてくれましたよ。

被害者意識からの卒業

さあて、あなたの家の状態は、あなたを
どんなふうに追い込んでいるのかしらね。
今日は、それを意識して、家の中を
よくよく見まわして下さいね。

そこには、他でもない、あなた自身の力で
解決できることが必ず潜んでいますから。

それでは、ごきげんさまにて。

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◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

週末の断捨離合宿。
同行させていただくように
なってから8回目の合宿でした。

昨日までは顔も知らなかった同士が、
「断捨離」をきっかけに同じ場所に集い、
時間を共有し、それぞれの気づきを得て、
またそれぞれの場所に帰っていく、、
私も毎回パワーをいただいています。

今年の断捨離合宿は今回の和歌山のみ。
次回までは少し間が空きます。

これを機に、毎回合宿で着続けていた
パーカーを断捨離しました。
ちょっと長く着すぎたかな ?

次回また開催のあかつきには、
心機一転、新しいパーカー(笑)
を新調して臨みたいと思います。

青野慶子

PS
断捨離は、ともすると自分ひとりの
孤独な作業になりがち。

毎月お届けするやましたさんの声と、
ともに学ぶ仲間の存在は心強い味方に
なると思います。

やましたひでこ断捨離塾。
ぜひご活用ください。
http://123direct.jp/tracking/cr/8PzEawdw/219512/18119322

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この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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