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2014/02/05(水)

【川畑のぶこ】<Q&A>実践できない…

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

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2014・2・5  No.860

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◆今日の断捨離 「川畑のぶこへのQ&A」

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Q.本を読んではいますが…

 

はじめまして。2児の母、
41才の専業主婦している者です。

 

とても断捨離には興味があり、
発売されている本は全部読破しております。

 

昔から、掃除や整理整頓が苦手で
本を読んでは共感しますが、
実践に移す事が出来ずにいます。

 

我が家は、16畳のリビング
ダイニング、8畳の寝室、
8畳の娘の部屋、6畳の和室
(のち息子の部屋の予定で
現在は子供2人と私3人で寝ています)

 

とにかく、どの部屋も
物に溢れていて、とても
じゃないけど人を呼べる
部屋ではありません!!

 

私の理想は、もちろん
物が少なく、シンプルな生活です。

 

実母には、

「汚いからお金貯まらない」

と何度も言われました。

 

確かに、お金も貯まらず
出ていく方が多く、実母に
借りたりしています・・・

 

本当に情けないです。

 

掃除のあらゆる本も
読んでいるので、
頭では分かっているのに、
行動が伴わず自分でも
悩んでしまいます。

 

掃除に対して、どうして
掃除をしなければいけないんだろう、
掃除しなくてもいいのではないか・・・
とか掃除に対して悩んだ時もありました。

 

今年は娘の受験もあるので、
綺麗な部屋にしたいです。
理想は、毎年大掃除をしない部屋です!!

 

とにかく、私がしないことには
駄目なので、やる気が欲しいです。

 

まとまりのない話に
なってしまい、すみません。

 

よろしくお願いいたします。

 

【41代 女性 専業主婦 ぱんだ様】

 

――――――――――――――――――――

 

FROM 川畑のぶこ

 

A:

ぱんださんのメッセージを読んでいて、
昔の自分を思い出しましました。

 

いえ、実際は私の場合は独身でしたが、
ぱんださんはお二人のお子さんが
いらっしゃるので、育児やお子さんたちの
モノの管理を考えたら、昔の私など
比較にならないほど大変なことでしょう。

心中お察しいたします。

 

さて、これから綴ることは、
本の内容と重複することと思いますが、
ぱんださんにとってとりわけ重要な部分
だと思いますのでお伝えします。

 

部屋の片づけに取り掛かる前に、
まず頭の中を整理しておくことが大切です。

「昔から、掃除や整理整頓が苦手」

とありますが、この時点ですでに
ぱんださんの頭の中に
混乱のあることが伺えます。

 

まず「掃除」と「整理」と「整頓」
は全く別物です。

 

・掃除=場を掃き拭き磨き清める
・整理=モノの処分(居住空間外へ)
・整頓=モノを整える(居住空間内に)

 

私も以前は上記すべてを同列に考えていて、
全部をまとめて苦手なのだと思い込んで
いました。ところが、実は、上記を
きちんと区別して考えて、そのうちの
ある一つをクリアすれば、後の二つは
楽々対処できるのです。

 

その一つとは、「整理」です。

 

すなわち、モノを絞り込み
処分するプロセスで、
断捨離でも重要なプロセスですね。

 

モノの絶対量が減らない限り、
整頓(収納)も掃除も機能しません。

 

たとえば、フロアに何もない
体育館のバレーボールコート
一面を想像してみてください。

 

そしてそのコートにモップを
かけることを想像してみてください。

 

およそ3往復くらいでモップを
かけ終えることができます。

 

どうでしょう、大変でしょうか?

 

では次に、そのコートに
100個のボールがあることを
想像してみてください。

 

そして、その床にモップを
かけるとなるとどうでしょう?

 

まず、ボールを収納しなければ
いけませんね。ただし、ボールを
収納するカゴは3つで各10個しか
ボールを収納できません。

 

すると70個はフロアに転がったままです。
ここをモップをかけることを
想像してみてください?

 

どうでしょう?

 

一気にやる気がなくなる
のではないでしょうか?

 

これがぱんださんのご自宅に
今現在起こっている現象です。

 

鼓舞して掃除をしてみても、
あちらこちらにボールが
転がっているので効率悪く、
ボールの影にはいつまでも
埃が堆積している。

 

このような状態が続くと
「掃除が苦手な私」のレッテル貼りは
必至です。今のぱんださんに必要なのは、
掃除の技術ではなく、取捨選択をして

「不要」「不敵」「不快」

なモノを捨てる勇気です。

 

モノときちんと向かい合い、
「今」のぱんださんやご家族にとって
「必要」で「適切」で「快適」なもの
のみに絞り込むことができたのなら、
ボールの数は減り、収納のカゴも
さほど必要ないかもしれません。

 

ちなみに、私の場合は、
家にあるモノの実に6ー7割が
その時の私にとって不要なものでした。

 

よってモノ(ボール)だけでなく、
収納グッズ(ボールカゴ)まで
処分することになりましたから、
家はかなりスッキリです。

 

この様に、ぜひご自身の家がフロアに
ボールのないコートのようになることを
想像して片づけに取り組んでみてください。

 

床やテーブルやカウンターなど、
水平面にモノがなくなると、
掃除が一気に楽になりますし、
爽快感を味わえます。

 

また、「掃除をしよう!」と
頑張らなくても、塵や埃が目立つように
なるので、自然に誘われるように
掃除をするようにもなります。

 

掃除をしているという意識もないかも
しれません。掃除が上手に出来るように
なることを目指すのではなく、
掃除や整頓をしなくて良い空間を
目指してみてください。

 

いったんスッキリして爽快感を味わう
ことができると、その後発生するモノの
inとoutを意識しやすくなります。

 

これはお金のin/outに敏感に
なることにもつながります。

 

ぱんださんの勇気ある
断捨離を応援しています!

 

――――――――――――――――――――
◎編集後記
――――――――――――――――――――

頭では分かっているけど実践できない…

 

実はこの悩み、本当に多いです。
実際、そういった内容の相談も
数多くメールや手紙が届きます。

 

やはりこれは、大きな問題であり、
今も変わらず、重要なテーマですね。

 

実践のポイントの1つは、やることを
可能な限り具体的にする事ですが、
「掃除」、「整理」、「整頓」の3つを、
全く別モノとして捉え直すだけでも、
やることが具体的になり、実践に
一歩近づくのではないでしょうか?

 

継続的な実践のために必要なのは、
もちろん、これだけではありませんが…

 

断捨離は知識ではなく実践。
ぜひ、チャレンジしてみてください。

 

―安永周平

 

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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