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「10年越しの断捨離作戦」

– 吉崎 雅美さん

私は、51歳の主婦です。週に3回皮膚科で受付のアルバイトをしています。賃貸の一軒家に夫と、16歳と26歳の姉妹の4人で暮らしています。
 

ある日、長女が「ママにこれあげる!」と一枚の紙をもってきました。それは、娘が小学校卒業の時に流行っていたプロフィール交換帳でした。書いた記憶はなかったのですが、私の字で、やりたいことの欄に、「お部屋を片付けたい!」とありました。娘は「あっという間に10年くらいたったね~」と、ニヤリ・・・。
 
私は、ドキリ・・・。考えてみると、いつもいつも頭の隅に「片づけなきゃ」が張り付いていて、出来ていない自分を責めていたように思います。

 
そんな時に「断捨離」と再会しました。私の中で「断捨離」は、やました先生の最初の著書で止まっていて、今も進化を続けていることを全く知りませんでした。活字ではなく、YouTubeの断捨離公式チャンネルでの再会。いつでもどこでも再生でき、何度も聞くことが出来るこの方法は今の私にぴったりでした。

 
私は、キッチンの断捨離からはじめました。毎日使う場所だし、捨てるのに家族の同意を得る必要がほとんどないと思ったからです。まず、ありのままを写真に撮りました。現状把握という恥ずかしい行動をしてみて、今まで、毎日見ているのに見えていなかった、モノ・モノ・モノが見えました。

 
一番びっくりしたのは、床下収納です。梅干し、梅酒、梅酢、梅シロップの梅、梅干しの種をつけた醤油などが、びっしりとありました。なぜ、こんなにとってあるのか考えてみました。梅を漬けるというのは、私にとって良い妻、良い母であることの証拠だったようです。

 
そういう視点で、台所の引き出しのひとつひとつ、吊戸棚の中身をチェックしました。大量のお菓子作り用品、デコ弁当用品、イベントの為の様々なもの。どれも、娘たちと過ごした楽しい思い出のモノです。

 
「良いお母さんだったでしょう。」「お母さんはあなたたちの為にこんなにがんばっていたのよ。」という証拠を残したかったのかもしれないと感じました。いつか使うかも・・・となんとなく置いておいたものですが、冷静に考えると今のうちに越してからの7年間一度も、使っていないものがたくさんありました。

 
このままきれいにしまい直すこともできるけど、どうする?と自分に問いてみると、「今の私には不要!!また、必要になったら、買う!」という答えでした。私は、一つ一つ手に取って、ありがとうほんとに楽しかった!と大量のモノを、「良い母と思われたい」という執着と共に捨てることができました。やました先生の声を聴きながら!

 
YouTubeでの細切れの情報では物足りなく感じはじめ、本格的に学びたくなり、思い切って基礎講座を申し込みました。講座を聞きながら、毎日少しずつ、たまに、ドカンと断捨離を進めました。

 
ある日、通っている教会の婦人会で司会の担当になりました。私は、人前で話すのが苦手で、とても緊張します。その日も、緊張して開始時間を待っていると、ふっと、すっからかんになって、大好きなマグカップを置いてある吊戸棚が思い浮かびました。

 
そして、「ああ、私大丈夫!だって、あの戸棚きれいにできたもん!」と思ったのです。誰に見せるわけでもなく、私しか知らない吊戸棚に励まされる自分がおかしくなり、リラックスして司会の役目をすることができました。

 
断捨離で、家の中に私が知らない場所がなくなってくると、不思議な変化がおこって、自分でも驚きます。

 
私はアイロンがけが苦痛の時間でした。今までは、毎日毎日面倒くさい。でも、シワシワのシャツを着せるわけにはいかない、そんなの先生に見られたら、だらしないお母さんと思われる。そんな思いでかけていました。
 

でも、今は、こうです。祈りの時です。「どうぞこの子を守ってね。」そんな思いでアイロンをかけています。どの家事も、私がしないと誰もしないから、仕方ない、私だけが損している。そんな思いで、ため息が入った食事を家族に食べさせていたことを思うとぞっとします。

 
何故、そんなに私は拗ねていたのか俯瞰してみました。洗面所にある、下着類が入った引き出しを断捨離したときです。もう、子供は成長していて、私と同じくらいの身長になっているのに、子供が小さいときのまま、一番取りやすい場所に子供たちの物、と主人の物。そして、私の下着は、雑巾としてつかうつもりでとっておいた、古タオルの下でした。まったく自分を大切に扱っていない。。。雑巾よりも下。。。速攻で、入れ替えました!

 
冷蔵庫の断捨離に取り組んだ時に、「もうこれからは賞味期限切れのものは食べない!」と決めました。その時に気が付きました。家族優先、家族のお皿にきれいに盛り付けた残り、食べ残し、余ったもの、賞味期限の切れたもの、それが私が食べていたものでした。

 
もったいないから当然。母もそうしていたし。無意識でしたが、気が付いてしまうと、なんてひどい・・・、拗ねて当然だ!私ごめん。こんなにやってあげてるのに、感謝されない、自分だけが損してる、そんな風に、ため息をついて家事をしていましたが、原因は家族ではなく自分でした。。。自分で自分を大切に扱っていない。。。

 
今朝は、夫に入れたコーヒーが少し残っていましたが、捨てました。自分の為にお湯を沸かし、自分の為に丁寧にコーヒーを入れて、ちゃんと椅子に座って香りを楽
しんでコーヒーをいただきました!時間も、お金もそんなにかかることではないけれど、私は大満足。そのあと、ご機嫌に食器洗いが出来ました。
 
今まで気づかなかったことに気づく、手放す、整える。断捨離の3つのステップをモノと向き合いながら、繰り返すことで、家の空間の中のゴミガラクタを断捨離してきたように、心の中も断捨離することが出来る!頭の中も、心の中も目には見えないけれど、目の前にあるモノは見えるし自分次第で片づけられる!
 
徹底的にモノを断捨離したら、きっと私はご機嫌でいられそうです!まだ、よくわからないけど、尊敬するやました先生が教えてくださることを、幼子のように疑わず、まずやってみよう!と思います。自分よしよししながら!

 
来年の私に期待しつつ。

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