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風のように、自由自在な未来へ

– やえこ さん

断捨離は、人生をより良く変えて行くための素晴らしいメソッド!
そう思えた今年一年を振り返ってみたいと思います。

 

話はだいぶ遡りますが、
26歳の時に、
私は大学時代の同級生である主人と結婚しました。
 
28歳で長男、
その後3年ずつあいて、
長女、次女、4年あいて次男が生まれました。
 
上2人は幼稚園に通っていたので、
終わった後は、誰かの家に
親子で遊びに行くのが楽しみでした。
 
どこのお部屋もすっきりしているお宅、
少々散らかっていても気にせず招いてくれるお宅、
一つの部屋だけは閉め切りのお宅….。
 
最後のパターンが
一番多かったように思いますが、
うちも例に漏れずその状態。
 
すっきりおしゃれに暮らしたいし、
実際そうしていると思われたいので、
お友達が来る時は、
3LDKのマンションのリビングと、
それに続く和室、子供部屋だけは何とか片付けて、
もう一つの部屋にはみ出たものを突っ込む。
 
そんなことをしてました。
 
一番下の子が一歳になってから、
下二人を保育園に預けて、
仕事に行くようになりました。
 
最初は週に3回午前中だけとかだったのですが、
徐々に時間を増やして行きました。
 
子供たちの成長と共に増えるモノ。
仕事時間の増加と共になくなる時間とエネルギー。
 
主人は仕事が忙しく、
出張や休日出勤も多かったので、
私の両親がしょっちゅう
子供たちをあちこちに連れて行ってくれました。
 
子供たちがいない間、
片付けをしようとするのですが、
日々の疲れもあり、どうも捗らない。
 
そんな中、
マンションが少し手狭になったので、
一戸建てに引っ越しました。
 
広くなって収納も増えたはずなのに、
なんかいつも雑然としている。
 
モノが多い!
時間とエネルギーが足りない!
ということに気づくこともなく、
片付けられない自分を責め、
片付けない子供たちに怒りをぶつけ。
 
いつもイライラしているので、
思春期の娘とぶつかったり、
料理好きで、
たまの休みにご飯を作ってくれた主人に対しても、
味が濃いだの、片付け方が気に食わないだの、
同級生ということもあって、
言いたいことを言っていました。
 
今思えば、
「作ってくれてありがとう!美味しいけど、
もうちょっと味が薄くてもいいかもね!」
とか言うべきだったと思うのですが、
その時は、日々の仕事と家事と子育てに追われ、
全く自分に余裕がありませんでした。
 
そんな生活が9年程続いた、
今から4年前の3月のある日、
主人が突然亡くなりました。
 
いつものように少し会話をして、
いつものように出勤前のシャワーを浴びに
お風呂に入って、
出て来ないので見に行ったら倒れていました。
 
救急車が来て、ドクターカーが来て、
心臓マッサージや、
その他の蘇生処置をしてくれましたが、
主人の心臓は動くことはありませんでした。
 
その間ほんの一時間程度。
 
目の前の出来事が信じられず、
涙も出ませんでした。
 
その後バタバタと葬儀が終わり、
しばらく仕事はお休みさせてもらいましたが、
4人の子供たちはまだ全員学生でしたので、
仕事に復帰し、日々の生活をこなしていきました。
 
主人が亡くなって一年ほどした時に、
断捨離に出会いました。
 
少しでも食事作りが楽になるように、
作り置きのメニューを探していた時に
「断捨離」の文字が目に飛び込んできました。
 
今までずっともやもやしていた、
片付けられない問題が、
解決するかもしれない!と思い、
断捨離塾に入り、色々なセミナーや、
サポートコースに参加しました。
 
主人の荷物もゴミにするのは忍びなかったので、
断捨離を学んでいきながら、
様々な方法で手放していきました。
 
そして、断捨離を進めて行く中で、
この家を手放したい!と思うようになりました。
 
理由は色々あるのですが、
新しい未来を切り拓いていきたい
という思いから下した決断です。
 
主人の残してくれた家を手放すなんて、
断捨離を学んでいなければ、
到底出来なかった決断でした。
 
無事に引っ越し先も決まり、
まずは最低限必要なものだけ持って、
今年の2月に引っ越しました。
 
引っ越し後も
ちょこちょこ片付けていたのですが、
最終的には、たくさんのトレーナーさん、
友人、家族、延べ17人で3日間かけて、
家を空っぽにして引き渡すことができました。
 
新居には、前の家具はほとんど持ち込まず、
新しく買い揃えようと張り切っていたのですが、
そうこうしているうちに、コロナのこともあり、
急に未来に対する不安でいっぱいになってしまいました。
 
主人もいないのに、
こんな大胆なことをしてしまってよかったんだろうか。
 
色々あったけど、家族6人で暮らしていた、
主人の残してくれた家を手放してしまうなんて。
 
後悔してもしきれない。
これからどうやって生きていこうか。
そう考え出したら、
一切何もする気がなくなってしまいました。
 
眠れない、食欲もない、何もしたくない。
仕事も辞めて、家事もせず、一日中ベッドで過ごす毎日。
 
断捨離しすぎたのが良くなかったのかもしれない。
私には断捨離は向いてなかったのかも。
 
その後は断捨離関係のものには一切参加せず、
鬱々とした毎日を過ごしていました。
 
そんな私を見兼ねた妹と娘に、
無理やり病院に連れて行かれ、
医療関係の仕事をしている長男、長女のアドバイスや、
心配して色々手伝ってくれた次女、次男のおかげもあり、
だんだん元気になっていきました。
 
色々やる気も出てきて、
久しぶりにひでこ先生の動画を観たら、
やっぱり素晴らしいことをおっしゃっている。
 
過去に囚われることなく、
未来に不安を覚えることなく、
今目の前の空間を整えていけば、
自ずと道は開けていくと。
 
今、ここ、私に立ち返ることが出来ました。
 
家を整えて、
自分の好きな物に囲まれて行く生活を取り戻して、
益々元気が出て来ました。
 
話は変わりますが、
どんな時も私を支えて助けてくれた優しい母は、
11年前にくも膜下出血で倒れて以来、
今もただ生かされているだけの状態です。
 
いつも家族を優先して、
自分は後回しだった母のことを思うと、
自分だけ楽しく生きて行くのが
申し訳ないような気がしています。
 
あのような状態で生きていても、
それは本当に生きているとは言えません。
 
でも、私が親の立場で考えた時に、
子供たちが幸せであることは
最大の喜びだと思ったのです。
 
主人がいなくなった今、
残された私に出来ることは、
毎日ごきげんに生きて行くこと、
子供たちとより良い関係を
築いて行くことなのかなと思います。
 
断捨離を教えて下さったやましたひでこ先生、
たくさんサポートして下さった多くのトレーナーさんたち、
いつも近くで励ましてくれる断捨離仲間、
大事な家族、
皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
 
これからの風の時代、
より軽やかに、大らかに、
自由に羽ばたいて行きたいと思います。
 
病床の母と、天国にいる主人が、
応援してくれていると信じて。

 

 

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