ホーム /
【小松易】「もったいない」が生んだスペース争奪戦
2019/12/13(金)
【小松易】「もったいない」が生んだスペース争奪戦
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 小松易
こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
片づけが苦手な人の口癖の一つ、
「もったいない」。
じつは「もったいない」の対象は
モノだけでなくスペース、
すなわち空間、場所にも及んでいるのを
ご存知でしたか?
某食品メーカーでは、
職場環境整備で片づけに取り組んだ後に、
ある「争い」が起きました。
その名も「スペース争奪戦」。
通路までモノで溢れていたその会社は、
片づけを進めた結果、
たくさんの空きスペースが
できたのです。
ところが、それらのスペースは
各部署が我先にとモノを置きだして
一週間ですべてのスペースが
埋め尽くされてしまいました。
「空きスペースがもったいないから」
社員は当然のごとく
そう考えてモノを置いたそうです。
「スペースがもったいない」
この発想はどこから来るのでしょうか?
易経研究家の竹村亞希子さんが
著書の中でこう言っています。
腹八分目といいますが、
「今日は腹八分目にしておこう」
という八分目はじつは満腹なのです。
「道楽」と称して年に一回、
お盆に一週間の断食をする竹村先生。
断食をすると、普段いかに
食べ過ぎているかということがわかる
のだそうです。
断食を終えたあと、しばらくの間は、
八分目のところでもうお腹いっぱいです。
ということは、満腹というと
十二分目くらい食べているわけです。
断食後の八分目は、普段の感覚でいうと
六分目ということになります。
一から十までの数では八が満杯なのです。
極めて数が多いことを、
八百万(やおよろず)といい、
また末広がりでひらけていくといいます。
ですから、九は行き過ぎです。
ー『リーダーの易経』
竹村亞希子著 角川SSC新書よりー
本棚にキッチリ本を収納しても
それが「10割収納」では、
すでに多すぎるのです。
次の1冊が増えたらすぐに
床置き開始になってしまいます。
「8割収納」でもすぐに
本がいっぱいになります。
竹村先生の言葉を借りれば、
書棚の断食(リセット)を行ったら、
普段の感覚だと「6割収納」が
ちょうど良いというわけです。
「余白の美」といいますが、
これは単に見た目の美しさを
表すだけではありません。
見えないところ、たとえば
頭や心の余白、余裕からくる
動きの美しさも含まれるのです。
「6割収納」の意識と
余白を楽しむ心の余裕。
師走もいよいよ中盤に差し掛かり、
ますます時間にも余裕がなくなる
時期に入りますが、そんな時こそ、
ちょっと立ち止まって深呼吸。
ちょっとバタバタしているなぁと
感じたら、あえて余白を作る習慣を。
今年もあとわずか。
残りの数週間をお互い、
健康で過ごしていきましょう。
いつもあなたを応援しています!
小松易
参考文献:『リーダーの易経』
竹村亞希子著 角川SSC新書
◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
↓
https://sukkirilab.com/lp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━
せわしない年末だからこそ、
余白時間とのつきあい方が大切ですね!
年末と言えば…大掃除!
本日まで、断捨離塾最新12月号
「断捨離的大掃除のススメ」
を無料お試しできるキャンペーンをしています。
是非チェックしてみてくださいね♪
内容の一部を紹介すると…
・断捨離的大掃除のポイントは、お祓いとお清め?
・あなたは大丈夫?順番を間違えると
いつまでもスッキリ空間は手に入らないかも…
・やましたが教える2020年を最高の年にする方法
↓
続きはこちら
※本日12月13日(金)23:59まで
宮永笑子
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
執筆者一覧
最近の投稿