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2017/06/06(火)

【千場ひろこ】動かない山

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 千場ひろこ

 

FROM 千場ひろこ

ごきげんさまです。
「暮らしの哲学」研究会の
千場ひろこです。

先日参加した
片づけの勉強会にて。

それはそれは、
大変に片づけが進まなくて
お困りの御宅に伺いました。

すでにその御宅に
度々足を運んでいる知人は
「相当にモノが多くて大変だ」
と言っていたので。

覚悟して行きました。

見るからに荒んだ雰囲気の
御宅なのかもしれない・・・。

しかし実際御宅まで行ってみると。

なんのことはない、パッと見は
季節の鉢植えなど置いてある、
ごく普通の民家で。

「いや~、私なんて
汚部屋暮らしの当時は花を育てる
余裕なんてなかったけどな~」

(だからひょっとして、お住いの方は、
お花を育てられるくらいには
気持ちにゆとりがあるのかもしれない)

などと思いながら玄関を開けると・・・

うっ!

まず。

そこそこ広い、
玄関のクツ脱ぎ場の面積の2/3が
靴やら手押し車やら傘立てやらで
埋め尽くされていて。

客人の私たちも、しょっぱなから
爪先立ちモード。

そして居室の戸を開けると・・・

わっ!

圧倒的なモノの数々・・・
ゆえに広さは判然としなかったけれど、
8畳くらいのダイニングキッチン。

見渡す限り、モノ・モノ・モノ。
しかも、雑然と、というよりかは
住んでいる親子(70代母と40代娘)の
使いやすいように、
何かしらのルールを元に
置かれている印象。

リモコンは、ここ。
領収書は、ここ。
お菓子は、ここ。

そして、
大きな液晶テレビの真ん前に
応接セットがあり。

テレビの液晶画面のすぐ前には
なぜかお人形が置かれていた。

見る時はきっと動かすことに
なっているのだろう。

キッチンには、色違いで同じ型の
皮むき器がぶら下がっていた。

よく見ると、これに限らず、
キッチンツールの数々は
だいたい同じようなものが2~3個
ぶら下がっている。
(どれも一応、
手入れはされている様子)

そして段々と気づいていったことは。

そこかしこに、
いろんなお寺や神社のお札やお守りが
埃にまみれて、変色しながら
置かれていたこと。
(お住いの地区外のものがほとんど)

娘さんは長く、心の病を
患っていて、家に引きこもって
おられるのだという。

それも関係しているのかもしれない。

お母さまが、
「トイレはけっこう綺麗にしてますよ」
とおっしゃる。

確かに、古くはあれど、
不潔感はそれほどない。

でも。

トイレブラシも、
手拭きタオルも、
芳香剤も。

2セット置いてあって。
(多分、なんの疑問もなく)

もちろんトイレにも
トイレ用のお札が
埃をかぶって置かれていた。

なんだろう。
この感じは。

一言で言うなら。

そうそう「不安でいっぱい」だ。

ダイニングキッチンは8畳あるけれど、
私にはお二人の身を守る
コックピットのように見えた。

モノとお札で、必死で何かを
防御するための。

ーーーーー

片づけが苦手な
他のメンバーが皆、饒舌に
理想のインテリアを語る中。

娘さんに「理想の住まい」を尋ねると、一言。
「私は、今の家がいい」。

頭をガツンとやられた気がした。

ーーーーー

さてメルマガ読者のあなたに質問。

「片づけをするための最低条件とは
なんでしょう?」

1. ルンバくんを買うこと

2. 家に居ること

3. 本人にその意欲があること

はい。わかりますよね、
正解は2と3です。

だから、
「今の家がいい」
そう言われたら為す術もないのだ。

でもその本音を言えた
娘さんはある意味エライと思った。

だって、

「片づけたい」
「スッキリした暮らしをしたい」

と口では言っていても。

本当は、変化を恐れて
「現状維持でいい」と思っている人とも
たくさん接してきているからだ。

とにかくわかったことは。
これは単に「住まいが片づかない」
だけの問題ではない、ということ。

片づけとは、場合に寄っては、
その人の人生に切り込んで
いくことに等しいこと。

身を以て知った現場だったのでした。

【先週ダンシャッたモノ】
書類関係
(ちょっと頑張ってリビングを模様替え♪)

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◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

引っ越し先を探し始めたとき、
最初に内見した物件を案内してくれた
担当営業さんがとても感じのいい人で。
調子にのってバンバン物件を紹介して
もらってたのですが、、なぜか、
だんだん辛くなってきました。

そう、いつの間にか
「彼(営業マンさんです..ただの)の
期待(部屋の契約をとること..です)
に応えなきゃ!」と、自分がどんな
部屋に住みたいかよりも、

「彼(営業マンさんです..)の薦める
部屋に決められないダメな私、、」
と、訳のわからない自己嫌悪に
陥っていたのです。

危うく、気の進まない部屋を契約するわ、
振られる(ただの営業マンさんです..)わ、
さんざんな結果に終わるところでした。

それが「自分の意思」かどうか..
冷静に見つめ直せてよかったです^^

–青野慶子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

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