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2013/07/10(水)

【川畑のぶこ】<Q&A>夫婦の性の悩み

カテゴリー:メルマガバックナンバー

 

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2013・7・10  No.650

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◆今日の断捨離   「川畑のぶこへのQ&A」

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さて、水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談を、あなたにシェアさせていただきます。

 

今週は、ある女性から、夫婦の悩みについてご相談です。

 

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Q:夫婦の悩みについて

 

以前の私の苦しみは14年間続いている主人との
望まない夜の生活です。応じないと子どもや私に
八つ当たりするので、主人の機嫌をとるために
歯を食いしばって我慢して求めに応じました。

その為か歯は歯周病でぐらぐらになり、
骨の再生手術を受けました。

 

主人にはアブノーマルな性指向があり、
私の嫌がることをしつこく要求してきます。

 

根負けして応じることもありましたが、その後は、
は手首を切りたくなるほどいやな気分になりました。
それを伝えても、しつこく迫ってきました。

 

最近はやっと断れるようになりましたが、
今年の4月になって「もういやだ!」と行為の途中で叫び、
二度と主人とセックスはしないと伝えると、
主人はパニックになって怒ったり、泣いて謝ったりし、
自分の我慢の努力も認めて欲しいと懇願しました。

 

4月から1月に1度のペースで心療内科に
二人で罹っています。私は自分を抑圧する傾向があり、
他人の機嫌をとる傾向があるということにも
そのカウンセリングの中で気づきました。

 

主人は自分が家族を支配し、自分の思うとおりに
しようとしていて、家族は苦しんできたことに
気づこうともしません。

 

自分も反省して変わってきているので
評価してさらに変わることを手助けして欲しい
といいますが、私から見ると変化はありません。

 

上三人の子ども達も主人のことは嫌いで、
帰りが遅かったり、出張でいないと
あからさまに万歳!といいます。

 

離婚するのがよいと思いますが罪悪感があります。
離婚となれば生活も大きく変わります。

 

子どもに迷惑を掛けたくない、
子どもから父親を奪ってよいのかという気持ちになります。
(大学一年、高校2年、中学三年、3歳の子どもがいます。
いずれも男の子です。)

 

離婚が理由で子どもが非行に走ったら嫌だ、
経済的に苦しくなるのが怖い、主人が絶望して
自殺したら嫌だといったことです。

 

主人は離婚しないといっています。
暴力は振るいませんが、荒れた行動(洗面所で物を蹴る、
死んだほうがましだと聞こえるようにわざと言う。
お酒を毎晩飲む。など)をします。

 

一緒にいると恐怖を感じ、気を使い疲れます。

 

聞くに堪えない話でしょうが、
こんな醜い生活もあるのです。
わたしには勇気が無いのでしょう。

 

私はいったいどうしたいのでしょう?
私は何で勇気が無いのでしょう?

 

【40代 パート 女性】

 

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FROM 川畑のぶこ

 

夫婦間の性の問題というのは非常にデリケートで、
是か非かを白黒はっきりつけるのが難しいですね。

 

まず、相手が嫌がっているのに、性行為を強要したり、
応じないからといって、心無い言動等により相手の心を
傷つける場合、これはDV(ドメスティックバイオレンス
=家庭内暴力)にあたります。

 

DVとは必ずしも殴る、蹴る、物を投げるなどの
身体的暴力にとどまらず、性的暴力や精神的暴力も含まれ、
これは夫婦間で成立するのです。

 

そして、いかなる理由であれ(子どものことや経済的なことなど)
暴力は許してはいけませんし耐えるべきではありません。

 

暴力に耐えていると、やがて自己重要感が奪われてしまい、
生きる意味を失ってしまいかねません。

 

下記に精神的暴力や性的暴力の例を挙げておきます。

 

******

 

【精神的暴力の例】
■大声でどなる
■「誰のおかげで生活できるんだ」「かいしょうなし」などと言う
■実家や友人とつきあうのを制限したり、
電話や手紙を細かくチェックしたりする
■何を言っても無視して口をきかない
■人の前でバカにしたり、命令するような口調でものを言ったりする
■大切にしているものをこわしたり、捨てたりする
■生活費を渡さない
■外で働くなと言ったり、仕事を辞めさせたりする
■子どもに危害を加えるといっておどす
■なぐるそぶりや、物をなげつけるふりをして、おどかす

 

【性的暴力の例】
嫌がっているのに性的行為を強要する、中絶を強要する、
避妊に協力しないといったもの。

■見たくないのにポルノビデオやポルノ雑誌をみせる
■いやがっているのに性行為を強要する
■中絶を強要する
■避妊に協力しない

 

******

 

歯周病などの心身症を患ったり、
「手首を切りたくなるほど自分をが嫌になった」
のであれば、 PTSD(外傷後ストレス障害)
でもあることも考えられますし、受診は大切です。

 

既に心療内科にかかっていらっしゃるとのことで、
引き続き治療の継続が望ましいでしょう。
暴力によるPTSDが認定された場合は、
刑法上の傷害罪として処罰されることもあり得ますので、
まずは、それくらい重要なことが起こっている
ということを認識してあげることが肝要です。

 

ご主人の性的嗜好への執着は、心理面においては
仕事や人間関係(家庭内の関係も含めて)、人生の目的など、
何か日常生活の中で大切なニーズが満たされず、
バランスが崩れてしまっていることの穴埋め的に
セックスが利用されてしまっていることも考えられます。

 

ご主人も自覚をもって、真摯にその課題に取り組むことが
出来たのなら、性の問題が解決することもあるかもしれません。

 

ただし、希望は持つのは良いことですが、
過度に期待することはおすすめできません。

 

DVの構造は多くの場合、女性側が耐え忍ぶことを
厭わない性格で、いつか相手が変わるかもしれないと
過度に期待したり、自分がもっと努力すれば
相手を変えられると、相手の問題を自分の問題として
すり替えてしまうことにもよるのです。

 

「我慢出来ない夫」と「常に我慢する妻」の構図です。

 

日本は女性の経済的自立という課題を抱える社会構造により、
男性が配偶者の女性に対して支配的な立場をとり、
家庭内で暴力を振るうことがあっても
黙認されてしまいがちでした。

 

これは個人の尊厳を害しますし、
男女平等を妨げる人権侵害で憲法に違反します。

 

平成23年の内閣府のデータでは、配偶者の暴力に関する
女性からの相談は81075件あります。
これに対して男性からの相談は1024件です。

 

現在は配偶者暴力防止法も整備されています。
国や地方自治体は責務の一環として、
各都道府県に配偶者暴力相談支援センターを設けており、

 

・相談や相談機関の紹介
・カウンセリング 医学的又は心理学的な援助等
・被害者及び同伴者の緊急時における安全の確保及び一時保護
・自立して生活することを促進するための情報提供その他の援助
・被害者を居住させ保護する施設の利用についての情報提供その他の援助
・保護命令制度の利用についての情報提供その他の援助

 

を行っています。

 

現在受けている心療内科のカウンセリングに平行して、
配偶者相談支援センターでの相談を強くおすすめします。

 

子どもの保護や、生活の自立促進に関する情報や
支援を受けることで、安心して前進できるのではないでしょうか。

 

実際に離婚するかどうかは別として、
恐怖感から解放され、安心感をもって
健全な判断と行動ができることがとても重要です。

 

また、支援を受けつつ、自分自身でも
日々自立を意識して生活することは
さらに大切になってくると思います。

 

ご自身も子どもも、決して完璧な条件ではないかもしれませんが、
それでも智慧をしぼって、周囲のサポートも受けながら、
人生を切り開いて行く力を持っていることを
信頼してあげてください。

 

自分は暴力に値しない、
重要な人間であることを思い出してください。

 

どうしたいかわからななくなったときは、
大切な人や愛する人(たとえば我が子)が
同じように苦しんでいたのなら、どんな言葉を
かけてあげたいか、どんな姿勢で接するかを
想像してみてください。

 

そしてそのように自分自身に接してあげてください。

 

 

 

川畑のぶこ

 

 

 

 

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