断捨離® | やましたひでこ公式サイト

断捨離®の著者、やましたひでこの公式サイト

 

ホーム  /  断捨離体験談2019(グランプリ:あげちゃんさん)

人生に番狂わせは度々起こる

– あげちゃん さん

そうなんとなくわかっていても、
本当に自分にそれが降りかかるとは正直、思っていなかった。 
いや、考えたくなかったのかもしれない。どこかで他人事だと。  

 
 

しかし、番狂わせは起きる。 実際、私にも起きた。 

 
 

2月の寒い夜、我が家に泥棒が入った。 
外出先から帰宅する車中、助手席でうつらうつらしていた私に長女が、

 
 

「お母さん、リビングの電気つけっぱなしにしてきたの?」

 
 

大きな声で目が覚めた。
玄関ドアは開け放たれ、煌々と電気がついた自宅は、
何者かにめちゃくちゃにされていた。

 
 

心臓がドクンドクンと胸から飛び出しそうに脈を打つ。

 
 

信じたくない、認めたくない自分がそこに居て思わず目を覆った。

 
 

違っていて欲しい…
現場検証中の警察官から
「無くなった物を確認して欲しい」
と促され、日常とは全く変わってしまった我が家に入った。

 
 

犯行時間を短縮するためだろう、
犯人はリビングと寝室以外は手をつけていなかった。 

 
 

寝室に入り、案じていたクローゼットを見て息が止まった。
これまで断捨離して厳選したバッグがもぬけの殻になっていた。
何度も繰り返し、お気に入りだけを店の陳列をイメージして飾っていた。

 
 

手に入るまで何年も待って私の手元にやってきたバッグが
忽然と消える。考えもしなかった現実に涙も出なかった。

 
 

リビングからは金目の物と夫の車の鍵、そして金庫を持ち去って行った。

 
 

当然ガレージにあった夫の車も無くなっていた。

 
 

玄関の鍵はかけていた、
しかし、プロの手にかかればいとも簡単に突破するらしい。
犯人は、手際よく足が付きにくいモノを選んでさっさと持ち出して行った。

 
 

平和ボケしていた自分に腹が立ったがここで喚いても仕方がない。

 
 

まずは、ショックを受けている娘たちの心のケアと
今夜の寝床の手配を優先させた。 

 
 

鍵がかからない自宅に残ってくれる夫と別れ、
娘を連れて近くのビジネスホテルにたどり着き、ベッドに入ったものの、

 
 

寝られるはずもなく夢と現実を行き来する不思議な感覚で
一晩を過ごした。

 
 

幸い、娘たちは、翌朝は比較的落ち着いていて
学校にも出かけて行った。

 
 

そこから、荒らされた我が家と向き合う日々が始まった。

 
 

警察、保険会社、セキュリティー会社、大工さん… 
沢山の方との打ち合わせをしながら時が過ぎていく。

 
 

大変だったのは三階から金庫を運ぶ際、重くて運び辛かったらしく、
階段上から投げ落とした跡。階段と床に大きな穴が空いてしまった。
修理も時間がかかり、玄関周辺も含めて二か月以上を要した。

 
 

その間、私は日中外出できず、辛かった。

 
 

でもリフォームされた玄関周りをみて、ここからまた新たにスタートを切ろう!
と心に誓った。 本当に生まれ変わった気持ちだった。

 
 

今回の事件を通して気づいた事がある。

 
 

ネガティブな事件に対しての捉え方が私自身、以前と大きく変化していた事。 
ショックだったし、悲しかった。

 
 

けれど、立ち上がれない様なダメージは受けなかったのだ。
何故? 案外飄々としている私を見て、周りの人は訝しがっていた。  

 
 

「長年大切にしていたモノを盗られたのに
悲しくないの?もう手に入らないかもしれないよ」 

 
 

「泥棒が入った家に住むの不安じゃない?」 

 
 

「これからはひっそり地味に暮らした方がいいよ」 

 
 

「普段出入りしてる人の中に怪しい人いなかった?」

 
 

私を心配しているようで、
実は言っている本人の考え方をよく表しているな、と思う。

 
 

大切なモノがなくなって悲しいよ、
でもこれから手に入らないとは思っていないし、

 
 

今まで派手に暮らしていたとは思わないから、
あえて地味にコソコソ生きたいとも思わない。

 
 

出入りする人を怪しんで
これから人との交流を躊躇して
生きていくなんてナンセンス!

 
 

私はこれからも
どんどん積極的に行動するつもり。  

 
 

こう言う考え方になれたのは、
断捨離を続けてきたからなのだと思う。

 
 

以前の私は未来不安を沢山抱えて
右往左往していた。 

 
 

断捨離を通して、無くなっても
なんとかなる自信を重ねてきたから。

 
 

辛い経験ではあったけれど、今後は
絶対入られないように
セキュリティーを強化する、
意識も更に強くしていく。

 
 

不安過ぎて行動を制限するのではなく、
これからどう楽しんで
リカバリーしていくのかが
私の課題。 

 
 

最近観た映画のセリフに
不思議と当てはまる。

 
 

「未来は常に過去を変えている」 

 
 

そう、忌々しい過去の記憶も
これからの生き方次第で
変化していくと思う。

 
 

以前と変わった私の思考。 

 
 

今後は、
未来不安でいっぱいな周りの人にも、
変化する希望を見出してもらえるよう
貢献しよう!

サイト内検索

 

 

記事一覧

 

 

 

断捨離®塾について

外部サイト