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「主婦である私」の尊厳を取り戻す

– 酒井千恵 さん

 私は、45歳の専業主婦です。特別、料理や裁縫が上手なわけでもなく、掃除が得意なわけでもない、ごく一般的な主婦ですが、10年間に8回の転勤を経験したおかげで、引越しは得意です。そして、「自分の住まいを快適に整えること」に関しては、並々ならぬ情熱を持っており、楽しくてなりません。

 

 断捨離との出会いは、昨年の12月。福岡断捨離忘年会の1部に参加させていただきました。 参加の直接のきっかけは、56歳の夫が、昨年7月に財務省を早期退職し、7年間の単身赴任生活を終えて、自宅に帰ってきたことです。 「夫は、半年後くらいには再就職し、通勤し始める。それまでの辛抱だ。」くらいに考えていました。

 

 段ボール20箱分の荷物は、そこそこ片付いたものの、夫一人が増えただけで、家の中は、雑然とし始めました。実際、夫が、久しぶりに帰ってきて、毎日長時間、家に居る状態は、想像していた以上に息苦しいものでした。 この7年間で、夫には夫の生活ペースができ、私と息子にも、生活ペースがある。それが、あまりにかみ合わないストレスを、私も、夫も、感じていたと思います。

 

  限界を感じた私の口が、つい、ぽろっと「このままじゃ一緒に生活できん。」と、夫に言ってしまいました。 ついでに、「息子の朝送迎やお弁当作りの私のペースがあること」そして、何より、「毎日、掃除したそばから汚れていき、家がリセットされるタイミングが、私にとっての幸せなのに、そのタイミングが、一瞬も訪れないことが、本当に、疲れて、悲しい。」とも、夫に伝えました。

 

 それから、夫は、平日9時5時で、図書館や美術館に出かけ、ひと月ほど、ヨーロッパへ旅行に行ってくれました。追い出したようで悪いなという気持ちは、多少ありましたが。

 

 それでも、よくこぼす・汚す夫は、家に居ます。自分でいろいろしようとするのはいいけど、その後始末の方が大変で、「台所進入禁止」と言ったものの、私が、夫の世話を焼くのも面倒になり、やめました。

 

 試行錯誤してみたけれど、「尊敬する所やいい所もたくさんあるし、働くし、まあ優しい夫。もちろん、夫に感謝しているが、このザワザワした暮らしは、もう改善の余地なく、慣れるしかないのかなあ。」という、諦めに近い、釈然としない気持ちでいました。

 

 そんな時に、ユーチューブで、『夜桜亭日記』に出演されている、やましたひでこさんを見かけました。ご著書『モノが減ると心は潤う簡単「断捨離」生活』の新刊紹介も、されていました。

 

  「断捨離って、思考の整理ができるんだ。」という驚き。そして、やましたひでこさん御自身が、おきれいで、穏やかな知的な語り口で、かっこよく、また、断捨離ハウスが美しい。

 

  「私も、快適な空間で過ごす、なんとも言えない喜びをあきらめたくない。」という想いが、むくむくとわいてきました。この家は、8年前に仙台で暮らしながら、福岡に建て、東北大震災の2日前に、私たち家族を、仙台から福岡に帰してくれた、大切な家なのです。 「この大好きなわが家で、ザワザワした暮らしを続けるなんて、あり得ない。」と半分怒りながら。

 

 早速、調べてみると、なんと、やましたひでこさんが、3週間後の福岡断捨離忘年会にいらっしゃる!残席4、即申し込みました。

 

  それから、福岡で、檀葉子トレーナーの「初めての断捨離」「3回コース」「パーソナル」を受講し、自宅訪問では、思いがけないご指摘をいただきました。夫のためのコーヒーコーナーを作ってみたり、夫の部屋をリフォームしたり、私の寝室を作ってみたり。

 

  2月から、夫が無事再就職できたこともあり、気付くと、息苦しさと諦めのような釈然としないモヤモヤが減っていました。笑顔で「今日もご出勤でよかった。おかげで家が片付くわー。」と私。夫は「はいはい。こぼす夫がいないので、家が片付くでしょう。」と、お互い言えるようにもなりました。

 

 また、主婦でいることは、「生かされている命を活かしてないのでは?」「社会性が身につかないのでは?」いう不安も持っていました。断捨離は、その不安も取り除いてくれました。

 

 断捨離を日常生活の中で実践することで、思考・感覚・感性を鍛えることができる。モノとも人との関係も、俯瞰して、距離をはかり、自分軸と他人軸を、自在に行き来し、自由な生き方ができる。

 

 家事も、自分を成長させるものである、と証明されたのだという喜び。「安心して、主婦業を楽しんでいいのだ」「少なくとも、小さな町の一画で、世の中を美しくしているのだ」と、太鼓判を押してもらいました。

 

 今から10年ほど前。夫の転勤で、3年間、那覇に住んでいました。よく出かけた、それぞれのホテル空間の美しさと快適さ。リゾート地特有の空気感と相まって、開放感のある美しい部屋。そんな快適な空間を、狭い自宅でも実現したいと、転勤による引越しのたびに、試して(遊んで?)いました。

 

 また、今から23年前の1月5日、福岡の実家が全焼しました。その12日後は、阪神淡路大震災。当時、私は岡山の大学に在籍、何度か兵庫県へ、ボランティアに行きました。

 

 この時期に、私は「一瞬で消えてしまう“モノ”ってなんなのだろう。私が憧れている“美しい暮らし”ってなんなのだろう。」と、つたない頭で考えました。「生活するために必要なモノは、要る。でも、もう、たくさんのモノは、要らないのではないか。だけど、自分の好きなものは持ちたい。じゃあ、日用品や必要なモノは、自分のお気に入りのものを選び、好きなものも、自分で管理できる最小限の量を持つことにしよう。」と、決めました。 そして、「自分の好みで選んだモノを活かし、居心地よく整えた、手入れの行き届いた住まいでの日常生活が、美しい暮らしではないか。」と考えていました。

 

 無謀にも、我流で「空間クリエイト」にトライし、「美意識」に含まれる「美しい暮らし」ついて考えていたのだとすると、すべての経験は無駄ではなく、今に繋がるのだと思いました。もちろん、これまでの普通の主婦としての20年も。

 

 私は、断捨離に出会い、初めて、普通の主婦としての自分を、自分で、腹の底から認めることができました。そして、主婦としての未来の自分にも希望を持っています。まだまだスパイラルアップの途中。これからも、その時々の状況に応じて、自分も家族も、我が家に遊びに来てくれた人も、心地よく過ごせる美しい空間を、小さな家ですが、実現させていきます。 住まいを整えることを自由に任せてくれる、夫と息子に感謝です。そして、空間だけでなく、人間関係も、自在に愉しめる自分でありたいです。

 

 「大欲」には至っていませんが、断捨離を通じて、今から、どんな人生が展開していくのかを楽しみにしながら、宇宙の一画にある我が家を、整え・磨いて・慈しみ、美意識を持って生きる、愉しい人生。

 

 それを、堂々と、自由に思い切り愉しんでいいのだ、と思わせてくれた断捨離。自分なりに創り上げてきた「空間」が導いてくれた、断捨離とのありがたいご縁だと思っています。

 

 そして、何よりも、断捨離メソッドを産み出し、世に広めてくださった、やましたひでこさんに、心より心より感謝申し上げます。

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