私の名前は中村レイコ。夫と3人の息子の5人家族で、教員の仕事をしています。

私の経験があなたに役立てばと思います

あなたに質問です。節約思考でいるとモノが増えるのはなぜかご存じですか？

「お金がない」という思い込みがあるとモノがどんどん増えていく、不思議なカラクリについて知りたくありませんか？

これからお話しするのは、私に起こった本当の話です。住んでいる場所や職業、家族構成など、人によって様々ですから一概には言えませんが、あなたの人生を好転させるためのヒントのひとつとして、私の体験はきっと参考になるはずです。

特に今、人生に行き詰まりを感じていたり、経済的な不安で胸がいっぱいだったり、明るい未来が見えなくてどうしていいのか分からない…と感じていたりするのなら、どうぞ私の経験を参考にしてみてください。

人生が好転するようになったきっかけ

あれから数年、私の人生は大きく変わりました。

以前は「節約しなきゃ」「今のうちに買っておかなきゃ」が口癖でした。そして、いつもお金のことを心配してイライラしたり、怒ったりしていました。

実のところ、我が家は共働きで、そんなにお金には困ってはいません。しかし、呪縛のように「節約しなきゃ」が口癖だったのです。

しかも、その頃の私は、今から思えば驚くほど不機嫌でした。夫とも、子どもたちとも、衝突を繰り返していたのです。しかし、今では、、、

必要なモノを必要な量だけ買うことができるようになりました。ほしいと思った洋服は、セールを待たなくても買うようになりました。

すると、無駄な出費がなくなっていきました。今までより高いモノを買っているはずなのに、お金に余裕が出てきました。

家の中も綺麗になっていきました。キッチンが使いやすくなったことで、食事を作るのが楽になったし、夫や子どもたちが自然と食器の後片づけをしてくれるようになりました。時間にも余裕が生まれ、自分のために時間を使うこともできるようになりました。

すると、どうでしょう？　あれだけ不機嫌でイライラして、いつもお金のことを心配していたのが、嘘のように吹き飛んでいきました。

そして、夫や家族との関係も穏やかで楽しいものに変わっていきました。一体なぜ、このような変化が起こったのでしょうか？

このように私の人生が変わっていったきっかけ。それは、断捨離でした。テレビや雑誌でも話題になっているそうですが、、、

なぜ、断捨離すると、人生が変わるのか？　あなたは不思議だと思いませんか？

安物買いの銭失い

DVDが届き、やましたひでこさんのブログやメルマガを読みつつ、断捨離に取り組んでいきました。すると、あることに気づきました。我が家には大量のストックがあることに…

たとえば、洗剤。あらゆる場所の汚れに対応できるくらい様々な種類の洗剤が、何年も困らないくらいの量でストックされていました。歯磨き粉も、使っていないものが１０個ほど見つかりました。

キッチンには、大量の菜箸がありました。どれも１００円ショップで買ったモノです。だいたいいつも「３組入り」を買っていたのですが、たまに「６組入り」を見つけると「お買い得だ！どうせ必要なモノだし、今のうちに買っておこう！」と思ってつい買ってしまっていたんです。

しかし、使っている菜箸の先が欠けてしまっても、捨てませんでした。トントンと下をそろえれば十分使えるんだから、まだ捨てなくていい…そう思っていました。

そうして壊れた菜箸は「まだ使える」と箸立てに戻され、「先が折れたから」と新しいセットを買い足すので、我が家の菜箸は増える一方だったのです。

洗剤や菜箸だけではありません。お鍋やオタマ、しゃもじなどの他の台所用品も、保存の効く食品も、傘も、ゴミ袋も、ありとあらゆるモノが大量にありました。

けれど、大量にモノがあったから、すでにあることに気づきませんでした。「お得に買うこと」で満足したため、買ったこと自体を忘れていたほどです。

これでは、家計の節約になるどころか、浪費としか言いようがありません。１円でも安いモノを買うのが 正義だと思っていたのに、実際は正反対。「安物買いの銭失い」とはまさにこのことだなとショックを受けました。

大量の洋服が教えてくれたこと

いつの頃からか、「値段の張るモノは、値引きしていないうちから買うなんて非常識だ」と思っていました。

ですから、ショッピングに行っても、欲しいと思った洋服は割引になっていないから買いませんでした。代わりに、割引になっている洋服を買いました。もしくは、よく似た洋服をフリマアプリやネットオークションで探して、安く買いました。

そうやって買った洋服は、本当に自分が気に入ったモノではありませんでした。だから心の底では満足していなかったのでしょう。そのため、いざ出かけるとなると「服がない」と言って、ネットで探す。そしてまた、安いけれども本当は欲しいと思っていない洋服を買う…

それを繰り返しているうちに、いつの間にか、着たくない洋服がクローゼットに詰め込まれていたことに気づきました。お買い得に買えたから、という理由では、結局は満足できないことを知りました。

本当に自分が着たい服じゃなきゃ、堂々巡りになって、こんなに洋服が増えていくんだ。「お金がない」「節約しなきゃ」と言いながら、気に入らない洋服ばかりを買って、こんなに無駄遣いしていたんだ。

そう気づいてから、本当の自分と向き合うことができるようになったと思います。今本当に着たいと思う服、魅力を引き出してくれるような服を選ぶように心がけていくうち、自分の嫌なところを否定することがなくなり、私は私でいいんだと自信が持てるようになりました。

わが子への罪悪感を手放した時…

これまで様々なモノと向き合い、断捨離してきましたが、なかなか手を出せないモノもありました。それは、息子が0歳の頃に買った麦わら帽子でした。

それまで私は、この麦わら帽子を、可愛いわが子との思い出の品だと思っていました。でも、これを見るたび、どこか切ない気持ちが込み上げてきました。

育休が終わり、1歳の誕生日から保育園に預けられた息子。毎朝、預ける時は大泣きでした。私の仕事は定時に終わることはなく、いつも保育園が閉まるギリギリの時間にお迎え。先生におんぶされる息子は、いつも麦わら帽子をかぶっていました。この帽子をかぶっていたらお母さんが迎えにくる...そう思っていたのです。

「ごめんね。母さんと離れて寂しかったね」「保育園に最後まで残って不安だったね」「可哀想に...寂しい思いをさせたね」

…...この麦わら帽子には、幼いわが子を保育園に預ける私の罪悪感が貼りついていました。そのことに気づいた時、今までで一番多くの涙が流れました。

しかし、この子にはもう四六時中一緒にいる母は必要ありません。それよりも、自分のことを信じてくれる母、本当に辛い時や困った時に支えになってくれる母が必要なんだと思えるようになりました。

すると、昔の幼くて可愛い頃の息子でなく、反抗期の生意気な今の息子を、心の底から愛おしいと思えるようになりました。

不思議なことに、私の心が変わると息子にも少しずつ変化があらわれてきました。息子の反抗が軟化し、彼が帰省した時には、家族揃って食事ができる食卓が戻って来たのです。

夏には、もう二度と行けないだろうと思っていた毎年恒例の家族旅行やキャンプも、長男から「行こう」と言ってくれました。