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2021/09/08(水)

【川畑のぶこ】Q.結婚当初の夫の行動が今でも許せません…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアします。

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Q.結婚当初の夫の行動が今でも許せません…

川畑先生こんにちは、

一人息子が婚活を始めました。
そのことは、親として喜ばしいこと
だと思い見守っています。

今回、ご相談させて頂きたいのは、
夫との関係です。

夫は結婚した時、災害被害にあった実家に
援助した時の多額の借金を持っていました。

夫の実家は、田舎の村では名門?
ということで立派な結婚式を希望し、
殆ど付き合いの無い親類(会社取締役)の
仲人を勝手に決め、お礼金等々負担させ、

その上結婚式では、沢山招待した(観光目的
?)の夫の親類の交通費や着付け代の負担、
挙句は、同じく災害被害に遭った、との理由
で、親類からの御祝儀を挙式中に、勝手に
返してしまうという暴挙にでました。

等々、新婚早々、多額の借金を抱えました。

そんな人たちですから、何かにつけて援助の
強要は続きましたし、公的機関では既にお金
を借りることが出来無い状態でしたので、
村の人たちや親類にも個人的な借金を残して
亡くなりました。

今、夫は、相続放棄の手続き中ですし、村の
中にある墓にさえ近づけないような状況です。

途中が長くなったのですが、
これまで子育て、仕事、自身の親の介護等
忙しく、それなりに夫婦で助け合ってここまで
きました。

しかし最近、息子が婚活を始めたため、全く
忘れていたような結婚当時の些細な記憶が、
ふとした瞬間によみがえり、既に亡くなった
夫の両親や義兄が改めて許せません。

夫は亡くなった人を恨むなど人として
おかしい、とわたしを非難します。

綺麗事で言うなら、亡くなった人を
恨むのは、自身の精神にも良い影響を
与えないので、忘れて前を向きましょう。

と、いうことになるのでしょうが、
ふとした瞬間、無意識に記憶が
よみがえり、苦しいです。

その記憶に囚われることが、精神的に
つらくて仕方ありません。 

何かアドバイスを頂ければ、、、と思い、
ご相談させて頂きました。

【ハリネズミ・50代・女性・アルバイト】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

義父母さんの歪んだ経済観念に、文句を
言わずに(おそらく良い嫁として)
ずっと耐えてこられたのですね。

息子さんの婚活をきっかけに、古傷が
うずき出したとのことで、お辛いことと
思います。

他界された義父母さんも、今頃はあの世で
我が人生をふり返り、ハリネズミさんに
ひたすら感謝していると願いたいですね。

私たちが相手との関係でいつまでも悶々と
してしまうことのひとつには、大切な言葉を
飲み込んでしまっているということがあります。

些細なことであれば、さほどダメージはない
かもしれませんが、生活に影響するお金は
とっても重要な事柄ですね。

価値観はそれぞれなので、義父母の経済観念
とご自身のそれが異なること自体は構わない
ですが、そこに巻き込まれるとなれば話は
別です。

おそらく「被災」「支援」「思いやり」など
というキーワードが入ると、ハリネズミさん
も支援しないのは人でなしというような
罪悪感を刺激されたことと思います。

同時に、心の底ではやはり困っている人の
力になりたい気持ちもあったことでしょう。

何もしない自分も許せないという気持ちも。

ただし、行動に移すときは、その度合いが
問題ですね。

相手の勢いに飲まれてできず、適度であれば
問題のなかった支援が、過剰になってしまい
息苦しくなってしまったのでしょう。

おそらくハリネズミさんは自分のことよりも、
相手を優先させてきたのではないでしょうか。

相手はNOと言っても、
自分は言ってはいけないと。

そうであれば、これからは相手に「NOと言っ
て良い」というご自身に対する許可を出して
あげてください。

NOがきちんと言えることで、自分を大切に
している感覚が身についてきます。

相手に対していつまでも恨みを手放せないで
いるのは、自分の人生のコントロールを
相手次第と、任せてしまっているからかも
しれません。

自分の人生の手綱を相手に握らせずに、
自分でしっかり握る、そのためにはときに
NOを言うことも必要です。

手綱は譲りませんという意思表示は、自分を
大切にしますという誓いに即した行動でも
あります。

ぜひこれからは、ハリネズミさんも自分の
気持ちを素直に相手に伝える努力を
してみてください。

そのことで、たとえ相手が変わらなくても、
自分の人生を自分で切り開いている感覚が
身についてくると思います。

このような自己効力感は人生において
とても重要なものです。

NOを伝えることで相手が気分を害したり、
関係性が悪化することをおそれて
いらっしゃるかもしれませんが、自分が
我慢をして気分を害しているのであれば、
すでに十分関係性は悪化しています。

ただ、表面化しているかいないかだけの問題
で、水面下ではすでにドロドロだということを
覚えておいてください。

率直なコミュニケーションは結果として、
自分も相手も大切にすることに繋がります
から、ぜひ面倒くさがらずに大切なことを
相手に伝える努力をされますように。

大切な事柄に関して、NOが言えたら、
ぜひご自身を褒めてあげてください。

最後に、義父母さんへの施しは、ご本人から
直接見えるかたちでお返しのような何かが
返ってこなかったかもしれませんが、

ハリネズミさんの思いやりや努力や
誠実ある態度や行為は、さまざまなかたちで
巡り巡ってちゃんとご自身のところに
恩恵として返ってくると思いますよ。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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川畑のぶこがお答えします。

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間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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