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2020/09/30(水)

【川畑のぶこ】Q.お墓問題など、今後のことを悩んでいます

カテゴリー:.新着情報, 川畑のぶこ

 

Q.お墓問題など、今後のことを悩んでいます

アラ還暦の主婦です。
私は二人姉妹の跡取り娘
という立場で次男と結婚しました。

この結婚についても、
これまで幾度となく悩んできました。

先のことを何一つ約束することなく、
ここまできましたが、気づけば
夫の兄である長男は一人っ子と結婚して
姓こそ名乗っていますが、婿養子同然、
妻の実家の墓に入る約束までしたそうです。

随分前に、
夫から何気ない会話で聞かされました。

どうやら、その時に
夫の家の墓を任されたようで、
私に相談もなく承諾したようです。

私の実家にも仏壇があり、
四代続く墓もあります。

妹も長男と結婚しており、
両親は既に他界して、
実家は空き家となっています。

長男の妻の実家も、
両親は他界している中、この度、
夫の両親が立て続けに亡くなりました。
長男の兄は名ばかりの喪主で、
仏壇、墓は結局、夫が管理していくことに。

私から見れば私、
私の実家だけが貧乏くじを
引かされたような気持ちでいっぱいです。

こんなふうに考える私はおかしいですか?

私の子どもは娘一人っ子です。
私は両親に申し訳なく、私だけでも
実家の墓に入れてもらいたいと思っています。

大事なことなのに、きちんと話してくれずに、
事後承諾のように持ってきた夫に対しても
怒りのようなものが湧き出て、
別居、離婚さえも考えてしまいます。

【なみだ・50代・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

誰が先祖のお墓を守るのか。

この問題は、なみださんだけでなく、
少子化が進む社会で、皆にとっての
問題でもあると思います。

子孫の数が減る限り、
すべてのお墓を保存していくことは
不可能だからです。

今回、なみださんには
2つの課題があるとお見受けしました。

ひとつは、
夫が「相談なく」自身の実家の仏壇や墓を
管理することになったということで、
自分や先祖に対するリスペクトが
欠けていると思われたことではないでしょうか。

そうであれば、率直に
「大切なことなので、
きちんと相談して決めて欲しかった」と、
そして、夫の選択に不服があれば、
今からでも伝えてみてはいかがでしょうか?

もしかしたら、なみださんの思いを
確認したうえで、改めてお義兄さんと
話し合いの場をもつ可能性も
出てくるのではないでしょうか。

おそらく、なみださんは跡継として
ご自身の実家のお墓に入るつもりで、
当然、そのことは合意されていたものと
思っていらっしゃったと思います。

逆に、結婚されるとき、
「自分は跡継なのであなたと私は
私の実家の墓に入る」という
相談と合意はされていましたか?

もし、相談していなかったのであれば、
これはお互い様かもしれません。

今回のことを機に、
改めて話し合ってみることをおすすめします。

話し合いがされるということは、
互いに敬意をもって向き合うということです。

結果がどうであれ、
このプロセスそのものが
夫婦の信頼関係を維持するのに大切です。

そして2つ目の課題。

それはお墓の意義です。
なみださんにとって、お墓とはなんでしょう。

おそらく、先祖との精神的なつながりを
もつ場ではないでしょうか。

では、「先祖とつながる」とは、
なみださんにとって、どのようなことでしょう。

先祖とのつながりが、
非物質的な心の営みであれば、
かならずしもお墓というゲートウェイを
使う必要はないかもしれません。

人間は見えるものに強い影響を受けますから、
物質としての墓を使用した儀式を
有効活用してきたのでしょう。

儀式化することでつながりを
より深める意図があるのだと思います。

ただし、それらの物質を介さないと、
先祖との見えないつながりは
保たれないのでしょうか?

お墓や仏壇を持たない人は、
先祖との関わりは断たれて
しまっているのでしょうか?

近年、樹木葬や集合墓など、
先祖代々の土地や墓にこだわらない人が
増えてきているのは、管理の問題もさながら、
場所や墓石といった物質的な側面よりも、
見えない精神的なつながりに
より重きを置く人が増えてきている
傾向もあるのではないでしょうか。

先祖を祀るのは、
私たちが幸せに生きることを、
どこかからあたたかく見守ってくれている
という思いがあるからではないでしょうか。

もちろん、先祖も子孫の
幸せを願っていることでしょう。

もしなみださんが、先祖の立場にたって、
子孫が自分(たち)と繋がる窓口を
どっちにするかで揉め、
不幸になっているのをみたらどうでしょうか。

登山口多しといえど、
行き着く山頂はひとつ、
そんな考え方も役立つかもしれません。

本質はどこにあるのだろうと、
立ち返ってみると、問題は思うよりシンプルに
解決できるのかもしれません。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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