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2020/07/31(金)

【小松易】あなたの”ゆうき”は何ですか?

カテゴリー:.新着情報, 小松易

 

こんにちは。
かたづけ士の小松易です。

この少子化・出版不況の中、
「空前の絵本ブーム」といわれています。

かつて私の本の挿絵も描いていただいた
ヨシタケシンスケさんの絵本は、
大人が読んでも面白いですよね。

私のお気に入りの1冊は、
「わたしのわごむはわたさない」

子どもの頃から「モノとの関係」を
探求してきた私。

分かりやすく言うと、
「物欲」と戦ってきた(笑)
子供時代の自分を見るような
イイ感じの絵本です。

ママに向けた「ママ絵本」も
次々と出版され人気だそうです。

絵本の魅力とは何でしょうか。

子供の頃に読んだ絵本は大人になっても
親のぬくもりと共に、
記憶に残っているものですよね。

親から子へ、そのまた孫へ
代々読みつがれていくというのも
魅力の1つかもしれません。

以前、日野原重明先生が91歳のときに
初めての翻訳されたという本を
友人に紹介されて読みました。

それは、「勇気」という
名前の絵本でした。

原書はアメリカの絵本作家
バーナード・ウェーバーさんが、
この厳しい時代に、
願いを込めてつくった
絵本『COURAGE (勇気) 』

日野原先生がその絵本に出会い、
感動したのがきっかけで、
翻訳出版することになったそうです。

「しょうぼうしや けいさつかん
  として がんばるのも ゆうき」

「くちげんかを しても、
 じぶんの ほうから
 なかなおりするのも ゆうき」

「チョコレートバーのひとつは。
 あしたに とっておくのも ゆうき」

このように、たくさんの「ゆうき」が
ユーモアたっぷりに描かれています。

自分では当たり前にやっている
「あの」行動も「ゆうき」なんだと知ることで
ちょっと誇らしげな気分になってくる。

そんな素敵な絵本なのです。

以前、私が主宰する かたづけ研究会
(以下「かたラボ」)で、
1つの「ゆうき」と出会いしました。

参加者のAさん(女性)は
とても明るい性格でかたラボでも
ムードメーカー的存在の人。

毎回仕事で30分遅れて来るけれど
最後にはいつもラボの中心にいる。

片づけのやる気も人一倍。
いつも他の参加者を力づけ、
Aさんから自然に繰り出される一言が
みんなの深い気づきとなる。

そんなAさんが常に持っていた課題は、
家に帰ったあとで起きる
「ある現象」からの脱却でした。

それは「さぁ片づけよう」と
意気込んで家に帰るけれど、
溢れる紙や書類と「同化」し、、
スッポリと書類の中に埋まってしまうこと。

同時に、あれだけあったはずの
やる気が一瞬にして消えてしまうこと。

そして今回も結局何もできないまま、
「かたラボ」の日がやってきて
しまったというわけです。

いろんな偶然が重なり、
珍しくその日の参加者はAさん一人でした。

よい機会なので彼女とじっくり
話をしてみようと、
私はAさんに質問しました。

「いま、家はどんな状況ですか?」

「前よりはすこしマシになったけれど
 まだまだ片づけができていない所ばかりです。
 やろうと思うけれどまたモノに『同化』
 してしまいそうです」

「『同化』しないために
 必要なことは何でしょうか?」

「とにかく気合を入れて
 気を切らさず頑張ることでしょうか?」

「その気持ちはとても大切ですが、
 もう一つ、Aさんにとって越えるべき
 壁がありますよ。
 いつも片づけから避けようとする
 ある決まった思考パターンです。

 それは、
 「課題を曖昧にしたまま放っておく」
 ということです。

 この考え方を変えないと
 いつまでも家に帰ると
 家と『同化』してしまいます。」

「ではどうしたらいいですか?」

「とにかく意識して
 具体的に行動してみることです。

 そして具体的に動くために
 『具体的な計画』を作ってみてください。」

その日のかたラボでAさんは
具体的な片づけ場所を「玄関」と
定めました。

対象物は「靴」。
取っかかりにやる行動は、
「今ある靴の数を数えること」にしました。

そして、1ヶ月間、
「整理(減らす)」だけを
徹底的にやると決めて、会場を後にしました。

すると、その後メーリングリストで
なんと毎日、Aさんから具体的な行動と
具体的な成果が届くようになったのです。

「靴、数えました~! 27足で、
 破れてたのは2足捨てましたので、今25足です。
 部屋は散らかってますが、いろいろやってます♪
 ではではまた明日もなにかしら
 頑張りますのでよろしくお願いいたします~\(^o^)/」

一歩を踏み出し、
少しずつ変わり始めたAさんを見て、

「ぐたいてきに かたづけてみる のも ゆうき」

これも絵本に加えてほしいと思いました。

あなたの「ゆうき」は何ですか?

今週も「具体的に」片づけてみましょう!

いつもあなたを応援しています!

小松易

◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
https://sukkirilab.com/lp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

小さい頃は初めてのことばかりで、
どんなこともワクワクドキドキしながら
挑戦していましたよね。

でも大人になるにつれて、
やる前からわかった気になったり、
どうせ無理だと諦めたりしてしまう…

そして、どんどん変化や成長の
チャンスを逃してしまう…

もし、そうだとしたら、
こんな残念なことはないですね( ; ; )

日々、小さなことでも「ゆうき」を持って
自分が取り組めることは何かを
考えて行動すると、今よりももっと
楽しい毎日を過ごせるかもしれません♪

間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

小松易

日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表

大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。

著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。

 

 

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