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2020/05/13(水)

【川畑のぶこ】危機を機会に変える智慧

カテゴリー:.新着情報, 川畑のぶこ

 

FROM 川畑のぶこ

危機を機会に変える智慧
「レジリエンス」

今日はみなさまのご相談を
お休みさせていただき、
緊急事態延長を受けての
川畑の所感などお伝えしたい
と思います。

緊急事態の延長が宣言され、
GW明けには自由を取り戻せるかも?
という、あわい期待が打ち砕かれた人も
多いことと思います。

改めて、いままでの「当たり前」が
いかにありがたいことであったかを
思い知らされる機会となっているのでは
ないでしょうか。

私は臨床である日突然
「日常を奪われた人々」と
多く向き合います。

これまで普通に通っていた仕事や学校に
いけなくなったり、

これまで普通に食べていたものが
食べられなくなったり、

これまで普通に行きたいところに
移動できたのに、足が動かなくなったり、

これまで普通に排泄できていたのに、
人工器具なくしてできなくなったり、

これまで普通に見えていたものが
視力を失い見えなくなったり…

そんな患者さんたちが異口同音にするのは
これまでまったく意識してこなかった
「日常」がいかに輝かしく感謝に値する
ものであるかということ。

私たちは失って初めて気づくものが
あります。

今回のコロナウィルス感染拡大も、
そんな気づきを与える機会にも
なっているのではないでしょうか。

私たちが受けるストレスは、
ものの受けとめ方に大きく依存します。

奪われたものばかりに目を向けたなら、
自らが惨めに思えてくるかもしれませんが、
今・この瞬間に与えられているもの、
まだまだたくさんある、それらのものに意識を
向けることができたなら、惨めさは軽減され
心に穏やかさを取り戻すこともできるでしょう。

震災時には、蛇口をひねれば水が出てくること
ボタンを押せば電気がつくことのありがたさを
痛感した人も多いはず。
でも、今はどうでしょう。

今は当たり前のように与えられているけれど、
もしこれが失われたらどんなだろう?

流通がストップせず食料が与えられること、
昼夜問わず、医療現場に仕える人々がいること、
見えないところで、どれだけの人々の努力や
思いやり、また自然の力や恵みや力が働いていて、
私たちは当たり前のように生かされている
のだろうと、少しばかり想像力を働かせたなら、
私たちはまだまだ感謝モードで過ごせる
のかもしれません。

今回の事態で、図らずも新たに与えられた
好ましい状況も報告されています。

世界各国から、スモッグがなくなり、
空気や水が澄んだというニュースが届きます。
紛れもなく、私たちの命や健康を守るのに
大切な要素です。

人々は、対面で会えないとわかれば、
オンラインでつながりはじめました。
仕事も、授業も、お茶会も、
飲み会も、発表会も…
我が子はピアノやダンスレッスンまで
オンラインになりました。

もちろん、対面であるに越したことは
ありませんが、リモートでもそれなりに
適応して、きちんと価値を得ています。

何より、物理的な距離は離れていても
人とのつながりを感じられることは、
私たちに安心と前進する力を与えてくれます。
いろいろなものが奪われても、人々の絆は
ずっと存在し、私たちを支えてくれるものです。

困難な状況から回復をする力をレジリエンスと
呼びますが、レジリエントな人の特徴として、
Diane Coutu氏は、ハーバードビジネスレビュー
に次の三つをあげています。

1.現実の直視と受容
2.起きていることに対する意味の探求
3.習慣化された創意工夫

今回のような状況は私たちに智慧を働かせる
機会となり、柔軟性やクリエイティビティーを
培う機会にもなっていると思います。

我が家では、息子が英語禁止ゲーム
なるものをはじめ、一定の時間
英語を使ったら、罰で腹筋か腕立て伏せを
10回するというルールをつくりました。
翌日はみな筋肉痛ですが、笑いがもたらされ、
運動不足が解消され清々しい気持ちになりました。

やがて緊急事態は解除されるでしょうが、
みなさんもそれまでぜひ、この自粛の機会を
己の新たな能力を開発する機会として受け止め
しなやかに乗り越えられますように。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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川畑のぶこがお答えします。

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間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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