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2020/04/01(水)

【川畑のぶこ】Q.精神不安定な息子について

カテゴリー:.新着情報, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.精神不安定な息子について

大学生の息子の事で相談です。

息子は、寂しい辛いことから
逃れるために、睡眠剤に頼って
眠る生活を3年近く続けているみたいです。

何度か大量に飲んで記憶がなくて
深夜に徘徊したり、
友達に文章にならないメールを
送ったりしています。

そんな時は、
死ぬ死ぬと言って、友達に連絡して
迷惑をかけているとのことです。

その度に振り回されて
周囲を困らせています。

私のところにも
「いままでありがとう、迷惑かけたね」
とか「こんな不出来な息子でごめん」
等連絡が来て、
飛んで行ってを繰り返しており、

今は息子の家の近くに
部屋を借りて暮らしています。

この1年はあまり大学も行けておらず
単位も取れてない状態です。

どうすればいいのだろうかと、
落ち込んでしまいます。

夫は、私が近くにいるだけで
本人は安心してると思うからと、
息子に頑張ってと言ってます。

睡眠剤はネットで購入しているのが
分かるのですが、本人に尋ねると
「前のがあった」とか
さらさらと嘘をつく始末です。

突き放す事もできず、
まして生活を管理することなどできず、
私は参っています。

アドバイスをお願いします。

【ゆか・50代・無職】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ゆかさんの母の苦悩が伺えます。

息子さんの寂しさが少しでも和らぐよう、
そばにいてあげるという、
母親の愛情も伝わってきます。

きっとそんなお母さんの愛は
息子さんにも伝わっているのでは
ないでしょうか。

ただ、多感な時期にある息子さん自身、
そんなふうに親を頼ってはいけないのに、
とか、自立できない自分を情けないと
責める気持ちがあるのでは、

そのことがさらに孤独感を
増幅させてしまっているのでは
ないでしょうか。

このように我が子が薬に依存して
辛い日々を送っていると、
親としては何か自分の関わりや
育て方が間違っていたのではないか
と思うかもしれませんが、

間違い探しでご自身を責めることは
しないでください。依存は
親のせいで起こるものではありません。

さまざまな複合的な要因が
重なり合って起こっていることです。

もちろん、今起きていることに、
息子さんが乗り越えるべき人生の
課題はあるでしょうから、

この体験から、どのように、
しなやかに前進できるか、
智慧を育む試練と受け止めてみてください。

今は辛いでしょうが、
出口のないトンネルはないことを信じてください。

さて、近年は、
寂しさや憂鬱さを紛らわしたり、
気持ちを高揚させたりするのに、
睡眠剤を大量摂取する若者が
増えているといいます。

現実に直面したくないので、
薬の力を頼ってハイになろうと
してしまうのですね。

そして、そのような薬が簡単に
ネットで手に入ってしまう…
このような状況を許している社会を
憂いている専門家もいます。

息子さんがどのような睡眠剤を、
またどのようなルートのものを
ネットから入手し摂取して
いるかはわかりませんが、

種類によっては、
オーバードース(過剰摂取)で
著しく健康を害すこともありますし、

何よりゆかさんが報告されているように、
異常行動によって社会的な調和を
著しく崩してしまいます。

薬物乱用は、寂しいから始めたのに、
さらに人が離れていってしまうという
悪循環をもたらしてしまうのですね。

さらには、認知機能の低下や、
薬物依存などの問題も生じます。

この悪循環を断ち切るのに、まず、
今ゆかさんが親としてできることは、
親の愛あるコミュニケーションや
関わり合いよりも、

愛ある行動=「治療」を
受けさせることです。

1日も早く受診して、
治療を開始することです。

息子さんがすでに薬物依存の場合、
素人の判断で支援するには
限界がありますし、母親一人で
管理できることではありません。

息子さんに起きている問題は
彼の性格のせいでも、
親の育て方のせいでもなく、
脳神経の異常によるものです。

かならず専門家との連携をしてください。

素人判断で、
一気に薬をやめさせようとするのも、
危険が伴う場合がありますから
注意が必要です。

お母さんの持つべき勇気は、
息子さんの治療をさせることと
知ってください。

精神科で、薬物依存の本人や家族のための
自助グループがある医療機関もありますから、
通えそうなところを調べてみて
いちど足を運んでみてください。

そのような自助グループでは、
専門家のファシリテータがいて、
適切にグループが進行されるよう
安全な場を与えてくれます。

また、依存のメカニズムや
対処法などの教育も充実しています。

一人ではない、というつながりは、
息子さんやゆかさんにも
前進する力を与えてくれることと思います。

一人でがんばらず、
人の和の力を活用してみてください。

応援しています。

– 川畑のぶこ

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川畑のぶこがお答えします。

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◎編集後記
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お知らせについて…
今日で編集後記の担当から外れます。

セミナーや講演会などで
「メルマガでいつも読んでいます」
と温かいお言葉を頂き、
とっても嬉しかったです!
有難うございました。

今後も引き続き断捨離のイベント等で
お会いすることもあるかと思いますので
その際はお気軽にお声掛けください♪

これからも断捨離メルマガを
よろしくお願いいたします^^

宮永笑子

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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