断捨離® | やましたひでこ公式サイト

断捨離®の著者、やましたひでこの公式サイト

 

ホーム  /  【小松易】「持たない」から、真の「持っている」へ

2019/12/20(金)

【小松易】「持たない」から、真の「持っている」へ

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 小松易

 

こんにちは。
かたづけ士の小松易です。

「メーカーの人も
このカタログは持ってないねぇ」

ある建築関係の幹部の一人が
誇らしげに放った一言です。

いまから10年ほど前、ある会社の
オフィス片づけコンサルでの出来事。

デスクや書棚にギッシリと詰め込まれた
古いカタログに対して、
「どうしますか?」と私が質問すると、

60代の男性幹部がじつに誇らしげに、
そして嬉しそうに古いカタログの
「ヒストリー」を語りだしたのです。

平成も半ばを過ぎた頃、
昭和時代の「レアな」アイテムの
熱弁に思わず聞き入ってしまう。

本来保管すべきメーカーでも
これだけの年代物は、
まず持っていないはずです。

最後の「砦」として、取っておくのが
自分の役割かのように語られると、
なんだか「そういう考え方もあるなぁ」
と思わず納得しそうな自分がいました。

「持っている」ことが一つの
ステータスや価値だったのは、
私が子供の頃、まさにそうでした。

仮面ライダーのカードは
アルバム付でたくさん持っている。

オフコースのLPレコードを
3枚持っている。

やっとのことで集めた漫画全巻が
ズラリと揃った風景を眺めるのが
ちょっとした喜びで、
なんだかちょっと誇らしげな自分。

でも、高校生の時に勉強も部活動も
なにをやってもうまくいかない
くやしい日々が続いたあるとき、
ふと本棚を見て思ったのが、

「こんなに集めて意味あるのかな?
俺、何してるんだろう?」

かといって思い切って漫画を
捨てることもできないジレンマや、
言葉にできないもどかしさを感じながら
モノに囲まれながら送る高校生活の日々。

「少数精鋭」という言葉があります。

単に「少数の精鋭部隊」という
意味だと思っていたら、
先日山形である経営者から、

「少数になると、それが精鋭になる」

という意味もあると教えられ、
思わず膝を打ちました。

モノも何となく集めていくと
モノへの意識はなんとなく拡散し、
そしていつしか散漫に。

「あれも、これも」が「どれも」になって、
いつしか「どれでも」という
無差別な収集スタイルになってしまう。

そんなときは一度、
「厳選」することで拡散から収縮へ。

つぎの2つの質問を高校時代の自分に
“やさしく”(笑)伝えたい。

質問1:
持っていることで、得ているものは何?

質問2:
持っていることで、失っているものは何?

そして、
それらの答えに正解も不正解もなくて、
最後はただ自分で選ぶんだよと。

「持っている」もよし。

「持っていない」もよし。

今から9年前にサッカーW杯で
本田圭佑選手がこう言いました。

「誕生日にワールドカップで
点を取って勝てた?
そうですね、まあ、僕は
『持っている』んでしょうね」

様々なものを手放して、
「持たない」から、
真の「持っている」へ。

2019年もあとわずか。
のこりの10日余りを使って
しっかり身の回りの「持っている」を
ぜひチェックしてみてください。

いつもあなたを応援しています!

小松易

◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
https://sukkirilab.com/lp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

折にふれて人生の先輩方のお話を
聞かせて頂く機会が多いのですが
その度に、持っていらっしゃる
「経験」を心底羨ましく思います。
今一番欲しいものが「経験」です。

それをお伝えすると大抵
「あなたには若さと時間があるのよっ!」
と倍返しされるのですが笑

自分への不安も期待も持ちすぎず、
今持っている時間を全うしたいものですね。

宮永笑子

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

小松易

日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表

大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。

著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。

 

 

メールアドレス(必須):

 

下記の注意事項に同意の上、お申し込みください。

 

 

執筆者一覧

 

 

 

最近の投稿

 

サイト内検索

 

 

記事一覧

 

 

 

断捨離®塾について

外部サイト