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2019/12/18(水)

【川畑のぶこ】Q.自分の過敏さと折り合いをつけるには?

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.自分の過敏さと折り合いをつけるには?

私は、子供の頃から、
過敏なところがありました。

年齢を重ねるごとに、
指輪や腕時計が痛くてできなくなったり、
点滴をずっと打っていた時は、
血管が拒絶して
我慢できなくなったりしました。

注射や点滴に対して恐怖感はないのに…。

なぜなんだろう?といろいろ調べて、
HSPという過敏な神経回路なのではないか?
と気づきました。

生まれつきなら仕方ない、
自分を受け入れられるようになりました。

先月、風邪を引き、
咳が長引いて、通院していたところ、
先生に「アレルギーでは」と言われ、
血液検査を受けましたが、
アレルギーはありませんでした。

すると、先生から、
「気持ちの問題だ」と
言われてしまいました。

先生にHSPではないかと思う、
と言ってしまったところ、

「そうやって自分を
決めつけるものではない。
もっとおおらかに生きなさい。」
と言われました。

以前かかった病院でも、
気にしすぎだ、とか、
神経質だ、とか言われました。

自分で病気を作っている、
と言われたこともあります。

私は、不安になっているのではなく、
痛みや違和感の理由が
知りたいだけなのに…。

他の人なら気づかないような
身体の声が聞こえてしまうのは、
神経質でいけないことなのでしょうか?

今回の咳も、
アレルギー反応は出ないにしても、
私の身体にとっては、
ちょっと嫌なことが何かあって、
咳き込んでいただけだと思うのですが、
自分で病気を作ってしまったのでしょうか?

せっかく、自分の過敏さと折り合いを
つけられるようになったと思ったのに、

信頼している先生に否定されて、
どう考えたらよいか
わからなくなってしまいました。

「おおらか」ってなんなんでしょう?

HSPのことを人に話しては
いけないのでしょうか?

うまく説明できませんでしたが、
モヤモヤしている私を、助けてください。

【雪・50代・パート勤務】

———————————–

A:FROM 川畑のぶこ

繊細さ、敏感さで
悩まされているのですね。

まず、HSP(ハイリー・
センシティブ・パーソン)は、
病名ではありません。

直訳の通り、
「非常に繊細な人」という、
その人の心理的な特性を表した概念で、
エレイン・アーロンという
心理学者によって提唱されました。

ですので、病名を診断されれば
治療ができるので安心してという
類のものではないわけです。

雪さんがご自身で気付かれているように、
これまでの医療者も、
雪さんが繊細・敏感(過敏)な
パーソナリティであることは
既に指摘されている通りですね。

ただし、診断や治療ができるものではなく、
生まれながらにして持ち備えた気質であれば、
どう付き合っていくかということが
課題となるかと思います。

もちろん、繊細であるが故に、
ストレスを溜めすぎてうつになったり、
パニックになったりすることもあるでしょう。

そうであれば、
これは治療で治すことができますから、
HSPにも理解がある精神科や
心療内科を受診すると良いでしょう。

ちなみに、点滴をし続けていると
血管が細くなり、
点滴を受け付けなくなるのは
パーソナリティのせいではなく、
誰にでも起こり得ることです。

医師は、すべてを
パーソナリティが原因と結びつけないよう、
警告した可能性はあるのではないかと思います。

HSPの人は、
ネガティブなことばかりでなく、
ポジティブなことにも
センシティブではないでしょうか。

たとえば、雪さんも、
美しいものを見たり触れたりすると、
人より感動したり、涙が止まらないことなど
日常的ではないでしょうか?

これはコインの裏表のようなものですね。

とてもセンシティブな人は、
人より感性が豊かな分、
感動も深く味わえるはずです。

ものごとをじっくりと味わいながら
集中して取り組むことができるのは、
素晴らしいことでもあります。

ですので、焦点を当てる方向を
ネガティブな問題から、
自分にとって好ましいことや、
ありがたいことにシフトしてみてください。

HSPの人は、今、この瞬間に
丁寧に注意を払うマインドフルネスや、
瞑想、リラクセーションなどの適応も、
そうでない人に比べて高い
という報告もあります。

マインドフルネスの提唱者である
ティクナットハン禅師は、
痛みや苦しみに対して、
敵視して抵抗するのではなく、
泣き叫ぶ赤子を
母親がなだめるような気持ちで
包み込むように接することが
大切であると説いています。

ぜひ、雪さんも
ご自身のそのような特性を
温かい姿勢で包み込む
努力をしてみてください。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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今あなたが抱えている悩みを
断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
心理療法家・川畑のぶこに
相談してみませんか?

一人で悩んでいると、
どんどん深みにはまっていきます。
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。

お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。

川畑のぶこへの質問・ご相談はこちらから

宮永笑子

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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