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2018/11/20(火)

【千場ひろこ】目で汚される?

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 千場ひろこ

 

FROM 千場ひろこ

ごきげんさまです。
「暮らしの哲学」研究会の
千場ひろこです。

以前、仲居さんの仕事を
少しだけしていた時のこと。

山裾にある、
美術品を数多く収蔵する山荘に
度々出仕事していました。

戦中に建てられたという数寄屋造の建物。

着物を着て、
30人くらいのお客様の御膳の
配膳・下膳をして。

お茶を汲んでまわり…

なかなかに、足腰が鍛えられる感じ(笑)

見た目以上に体力勝負なのです。

お客様が帰られて、
誰もいない客間を開け放ち、
畳を掃き清めていました。

ちょうど今頃の季節、
外からのひんやりとした風に
全身が縮こまります。

ふと、風に揺られた床の間の軸に目が行くと、
驚くほどに緻密で、勇壮で、美しい鷹の絵が。

「ああ、それはね〇〇〇〇の作でね。
こんなに状態がいいのは珍しいやろうね」

と、山荘の主人。

私の日本美術の知識の99パーセントは
「なんでも鑑定団」仕込みですから(笑)
その名は番組で何度も。

大概、ニセモノが多い印象。

本物であったとしても…
こんなに美しいのは…確かに見たことがない。

だって、描かれて100年は経っているはずなのに、

「複製ですか?」

というような綺麗さなのです。

「うちの収蔵品はね“目で汚されてない”から」

(注:このイントネーションは、
京ことばらしく「めえでよごされてない」
と“目”の母音は伸ばす感じです^^)

保存状態もさることながら、
展示していないから人の目に触れていない、と。

目とは…言い換えるなら「意識」でしょうか。

目で見て、意識を向けられると
見えない垢のようなものがつくということ?

あの一幅の掛軸の
書かれた当時と変わらぬような
色彩の鮮やかさと軽さが
言われてみると、そんな気のレベルから
立ち現れているような気もしなくもない。

このご主人のように、そんな精妙な違いを
見極められる境地というのがあるのですね。

しかし、まるで日の目を見ない、
というわけでもなく。
ご縁のある人にのみこうして、
ひっそりと愛でられている。

実に慎ましやかなことです。

モノを愛でる境地、一般の人間には
ここまでの高みにいくことは難しいかもしれませんが。

一つの幸福なカタチを
目にした気がしました。

ほとんど使わないのだから、
一見、死蔵品のように
思われるかもしれないけれど。

お家の中にも、
たまにしか見ない、けれど密かに、
大切にとってある宝物ってありませんか。

「要る・要らない」
「使う・使わない」
「好き・嫌い」

二元論的な取捨選択ではなく、
そのあわいにあるような
きめ細やかな情緒。

そういうものもまた
断捨離を進めて行く中で
磨いていきたい感性です。

【先週ダンシャッたモノ】
ブーツ! 新調しました

PS
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◎編集後記
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中居さんといえば旅館をイメージしますが、

昔、10年くらい前でしょうか、
京都に住んでいたとき、
旅館で働いてみたいなー♪
なんて思っていたこともありました。

何故かと言うと…求人に
旅館の温泉に入り放題との
謳い文句が…(福利厚生か?)

温泉に入り放題なんてステキ!
なんて安易に考えてたんですが、
よく考えたら、、、そもそも
「接客に向いてない」ので
あきらめました^^;

吉川広典

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

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