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2018/09/21(金)

【小松易】自分がコントロールできること

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 小松易

 

こんにちは。
かたづけ士の小松易です。

2018年は猛暑、そして災害の年と
記憶される大変な年になりそうです。

私自身は幸いにして被災は避けられましたが、
北海道の地震で被災し、
停電で電気のない生活を余儀なくされた
親や兄弟、親せき、友人など
しばらくは不自由な生活を送っていました。

出張先で安否確認などで悶々している中、
とても勇気づけられた出来事がありました。

ご存知、大坂なおみ選手が
全米オープンテニス女子シングルスで
日本人初の優勝という快挙です。

3セットマッチで6-2、6-4の
ストレートで勝利!

スコアだけ見ると大坂選手の快勝
となりましたが、
あの試合で勝負の行方を決めた
彼女のある行動に注目しました。

2セット目の途中で相手選手が
主審から受けた警告に対して抗議を続け、
結果ペナルティを宣告されます。
納得しないその選手が大会運営者を
呼んで試合が中断します。

2万人以上収容された場内が
ブーイングなどで騒然とする中、
大坂選手が取った行動とは、
「素振り」でした。

試合再開のコールまで
淡々と素振りを続けていたのです。

2014年に錦織圭選手が
この全米オープンテニスで準優勝してから、
多くの試合を観戦して感じるのは、
テニスとは「メンタル」の競技だということ。

どんなに調子がよく相手を
リードしていた試合でも
「あるポイント」であっという間に
相手に主導権を握られて崩れて
敗戦してしまう試合があります。

その分岐点が来たことを
いかに察知し対処できるかが
テニス選手として試合に勝ちつづけるために
非常に重要な資質だと思うのです。

「あるポイント」に来た時に
必要なメンタルの技術を私は
「線引く(せんびく)力」と呼んでいます。

大坂選手にとって初めて経験する
テニス4大大会の決勝という大舞台で
しかも前代未聞の喧騒の中、
主審の相手選手への警告コールの後、
もし彼女がただ茫然とその場にいたら
試合の流れは別のものになったかも
しれないと私は思うのです。

素振りで身体を動かし、
ラケットに意識を向けることで
試合への集中を可能にしたのです。

抗議する選手や観客の顔や姿、そして声、
情報をただ受け取るのではなく、
あえて意図的に情報を制限して
じっと時がくるのを待っていました。

メンタルの線引く力の一つとは、
ある目的に対して、
「今自分がコントロールできること」と
「今自分がコントロールできないこと」
とに分ける力。

一流選手のレベルとなれば、
線引くスピードはより早く
行われるのです。

全米オープンテニスの決勝、
第2セット第8ゲームで彼女が選んだ
素振りと言う何気ない行動が
勝利の歓喜へつながる
運命の瞬間だったのです。

今週はぜひメンタルの線引く力を
あなたの生活や仕事にお役立てください。

いつもあなたを応援しています!

小松易

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◎編集後記
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先週から2週連続で
3連休に突入しますね。

しかし、関西地方では
雨との予報なので
インドアになりそうです。

といっても連休中に
なにをするということも
無いのですが(汗)

こういう日は、
自分の家で部屋の
断捨離を進めておきます^^

吉川広典

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この記事の執筆者について

 

小松易

日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表

大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。

著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。

 

 

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