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2017/04/05(水)

【川畑のぶこ】病気を受け止められない母への対応

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q:病気を受け止められない母への対応

昨年、
母が突然大腸癌の宣告を受けました。

これまでは弱気な人を叱りつける母
でしたが、いざ自分が癌とわかると
泣き言ばかりで側にいるのが辛い程です。

抗ガン剤治療に副作用はつきもの
ですが、副作用の辛さばかりを
毎回医師に訴え、しかも抗ガン剤の
副作用ではない体の不調まで全て
副作用だという為、医師もうんざりされ、
こんな調子では治療はできない
といわれました。

私も医師も繰返し説明しますが
理解しようとせず、
終いには泣き出します。

そしてとかく人の同情をかいたがり、
毎日を癌のことばかり考えて
自分を不幸だといい、口が痺れて
美味しくないから食べたくない等
自分から病気になろうとしているかの
ような姿に苛立ちを感じてしまいます。

病気と治療の事をきちんと受け入れて
いないからだとは思いますが、
どう説明しても理解しようとしません。

副作用は嫌、治らないのも嫌…
自分が治すという意識はなさそうです。
もういっそ治療など辞めれば?
と言いそうになる自分がいて
自己嫌悪に陥ってしまいます。

癌でも日々の幸せの方に目を向けて
過ごしてほしいのです。

どう接していけばいいのでしょうか?

【S・51歳・看護師】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

これまで強かった人が、病気で一気に
弱るというのはよくあることです。

それまでの強さが、人生の波風を
乗り越えた、安定的なパワーから
来ているものであればそうでも
ありませんが、虚勢からであった場合は
崩れることが多いです。

お母様は強かったというよりは、
強くあらねばと、自他を鼓舞して
いたのかもしれませんね。

本当なら、人間は強い時も弱い時も
あって当然で、両方の感情を持って良いし、
味わって良いわけです。

その許可を与えてこれたのなら、
適度にバランスが取れていたのかも
しれません。自分が抱いている真の
感情を認めずに、抑圧し続けていると、
その感情はどこかに捌け口を
求めることになります。

病気というのは格好の捌け口なのです。

心理学では感情の浄化のことを
カタルシスと呼びます。本人が無意識に
抑圧してきた感情を解放することで、
内的なバランスを取り戻し、
癒しが促進されることがあります。

お母様も、もしかしたらそのような
カタルシスを体験されていらっしゃる
のかもしれません。

ですので、昔の強かったお母様を
期待すると、必要なプロセスが阻まれ、
抵抗に遭うのかもしれません。
今は、身体の病気をきっかけに、
これまで向き合ってこなかった課題
=心のバランスを取り戻すということを、
無意識に、不器用に取り組んで
いるのかもしれません。

そうであれば、
今のお母様に必要なのは、
説得ではなくて、
泣き叫ぶ気持ちを受け止めてくれたり、
共感したりしてくれることなのかも
しれません。

ご家族がお母様に、
そのように向き合えるならベストですが、
精神的なゆとりがない場合は、
受容や共感の専門家である、
心理士やカウンセラーなどを
活用するのも良いと思います。

ぜひ、日々新たなりの精神で、
今までのお母様ではなく、
今のお母様に向き合ってみてください。

★ 今・この瞬間をいきいき輝いて生きる
 ~マインドフルネス研修会 4月29・30日
 詳細はこちら→mindfulness2017.peatix.com

PS
川畑のぶこへの質問・ご相談は、
こちらから。
 ↓
https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

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◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

「~するべきだ」
「~ねばならない」
で自分を縛っているのは、
結局自分なんだな、、と、
あらためて感じる今日このごろ。

誰かに話す、までいかなくても、
誰かといる、だけでも状況は
変わるものなんだなと思います。

–青野慶子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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