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2016/03/07(月)

【やましたひでこ】家の中にも春を呼び込む

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FROM やましたひでこ

おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。

弥生3月7日、月曜日
<旧暦、一月二十九日>

二十四節気「啓蟄」も過ぎて、
いよいよ春めく頃。

~まわるまわる風がまわる~
~かわるかわる風がかわる~

なんて、どこかで見た可愛らしい詩を
思い出す。

そうですね、

土の中で眠っていた虫たちが、
固い木の芽や花の蕾たちが、
回り出した風に、変わりだした風に、
ちゃんと応じていくように、
私たちも、季節の動き、時の変化に
歩調を合わせていきたいものですね。

だって、自然な流れに逆らうことほど
無駄に疲れることはないですからね。

なので、あらためて家の中を意識して
見まわしてみましょうか。

さわやかな風を遮るような、
あるいは、やわらかな日差しを
閉ざすような真似はしていないか
どうか、どうぞ、よくよく
点検して下さいね。

例えば、このようなことに
なってはいないかどうか。

私が訪れたとあるお宅。
午前10時過ぎだったにもかかわらず、
庭に面した大きなテラス窓のカーテンは
閉められたままで部屋には蛍光灯が
灯されている。

案の定、室内はモノまたモノで
荒れ放題。そんなリビングで、
高校生の娘さんが、これまたモノが
たくさん載った大きなテーブルに向かい、
セロトニンが補給できる
サプリメントを飲んでいた。

この娘さん、気分がいつも不安定で
よく眠れないのだそう。だから、
心配した母親がサプリメントを
何種類も与えていたのです。

もちろん、私はこの光景に大きな
違和感を覚える訳で。こんな状態の
部屋にいつもいたら、気分が鬱屈する
のも、睡眠が浅くなるのも当たり前。

心身安定のサプリメントを与えるのも
結構だけど、この家の中をなんとか
することが先でしょうにと。

そんな、淀んだ環境に自分を含めた
家族全員を沈めたままでいることに、
怒りすら覚えた私は母親に、
カーテンを閉めっぱなしにしている
理由を尋ねてみた。

けれど、驚いたことに、この母親は、
カーテンが閉まったままであることに
気づいてもいなかったのです。

その理由は、この家の断捨離が進んで、
はじめて母親自身が気づいたことでも
あるのだけれど、カーテンを無意識に
開けないでいたのは、隣家にこの荒れた
家の中を覗かれたくなかったから。

それよりも何よりも、自分自身が
このありさまを明るい中で目の当たり
にするのを避けたかったから。

実際、隣家は接近している訳でもなく、
面した隣家の窓も小さな曇りガラス。
よほどの悪意と意図がなければ
覗くことはできないはず。

家の散らかり、モノの散乱、
おびただしい衣類の山。
洗濯はすれども干すのがやっと、
取り込んで畳み仕舞うという余裕
はなく、ソファーと床の上に
積まれたままになってしまったのは、
この母親も買い物依存症で、
夫に内緒でカードローンに苦しむ程、
ブランドショップで服を
買いあさっていたのです。

そして、明け暮れて買い物に走っていた
理由は、夫との不仲。

あらあら、とても重症な例を披露して
しまいましたね。けれど、程度の差
こそあれ、こんな悪循環に陥っている家、
家族は、よくあるのです。

閉ざされたカーテンは、
見たくない現実を見なくても
いいようにしてくれる有り難い存在。

荒れた家の中
買物狂いの結果のモノの山
鬱鬱としている子供

家事下手主婦失格という、自分で
自分に押した烙印、子供の教育に
失敗したかもしれないという怖れ、
子ども以上に不安定な自分がつくった
秘密の借金。

そして、ますます夫の気持ちを遠のかせる
家の中の混乱。

なにもかもが見たくないことばかり。
それでも、向き合って見なくてはいけない
と思っていたことも確か。

だからこそ、カーテンをあけた陽の光
ではなく、蛍光灯で照らされた室内で、
この母親はやりきれない思いで溜息をつき、
また、イライラを募らせていたのです。

その後、この家からは大量のモノが
断捨離され、その量は、ゴミ袋での
カウントでは追いつかず、2tトラック
何台分といったほど。

そして、モノの山が少なくなっていくに
したがって家の中の空気の澱みも
なくなっていったのです。

そして、家の中の状態が回復
していくにしたがって、
家族一人ひとりの気持ちも
同時に回復軌道に乗っていく。

断捨離とは、そんなプロセスでも
ありますね。

さあて、今日のあなたも、カーテンを開け、
朝の風と光を呼び込んで下さいね。

春の装いは、ファッションだけではなく
家の中にもしてあげてこそ、心が浮き立つ
というものです。

それでは、ごきげんさまにて。

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◎編集後記
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「感度の高い仕事人は断捨離じょうず。」

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注目の最新刊です。

どちらかというと、
男性を意識した内容でがあるものの、
ビジネスに限らず、人生の具体的な悩み別に、
断捨離的思考の極意が詰まっていて、
女性の私でもぐんぐん引き込まれ、
一気に読んでしまいました。

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青野慶子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

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この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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