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2015/12/10(木)

【やましたひでこ】引き算の思考

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2015・12・10 No.1532

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◆今日の断捨離「引き算の思考」
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FROM やましたひでこ

おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。

師走十日、木曜日。

12月なのに、
12月にしては、
12月というのに、

なんだか暖かいなと感じる東京。

でも、その暖かさの感じ方も、
言葉の使い方が示すとおり、様々ですね。

思いのほか、
思いどおりでなくて、
思いがけず、

そう、同じ事実、同じ現象を前にしても、
どう解釈を下すのか、いろいろですね。

私はといえば、12月というのに、
思いの外、暖かくて、有り難くもあり、
残念でもあるような。

だって、新しく、真っ白なコートを
買おうと手ぐすねを引いているのに、
このままだと、たぶん、
今の薄手のコートで充分のような気もするので。

◇◇◇

さてさて、今日の私やましたひでこの
木曜メルマガは、
前回7日月曜メルマガの続きです。
https://yamashitahideko.com/2015/12/07/no-1529/
断捨離の思想的ベースのひとつ、
老子四十八章

為学日益、為道日損
損之又損、以至於無為
無為而無不為

学を為せば日に益し、道を為せば日に損す
之を損し又損し、以て無為に至る
無為にして為さざる無し

「損之又損」

減らして、減らして、減らしていった
その先に待っているもの。

「無為」

なんの計らう必要がない境地。

そうですね、私自身の断捨離もたしかにそう。

最初は、キッチンの引き出しの中の
要らないモノを損し<捨て>ただけ。

いえ、今にして思えば、
それは「要らないモノ」というより、
ただの「ゴミ」だったのかもしれない。
たとえば、伸び切った輪ゴムだったり、
干からびた紙おしぼりだったり。

それから、いっぱいあった割り箸を、
こんなには要らないと数を減らしていったように、
あらゆるモノたちの量を減らしていって。

その繰り返しの結果が、今の私のライフスタイル。

別段、片づけを構えて取り掛かることもなく、
もちろん、苦心惨憺して収納することもなく、
自然にスッキリした状態となり、
たとえ、散らかったとしても大した手間も
時間もかからず元に戻っていく。

ところで、新井満氏は、
その著書『自由訳老子』で、この老子四十八章を、

新しいことを一つ始めるよりも、
余分なことを一つ減らしなさい。

有益なことを一つ始めるよりも、
無益なことを一つ減らしなさい。

<引き算のすすめ~新井満『自由訳老子』第6章>

と言っています。

これを、私が断捨離で例えるならば、

収納術を駆使してモノの整理収納に
とりかかろうとする前に、
要らないモノを捨てることが先決。

収納グッズ、収納スペースを増やす前に、
要らないモノを捨てて減らすことが肝心。

そうですよね。

余分な無益な、つまり、
使いもせず放置したままの
「溜め込みグッズ」を断捨離するのが先。

言わば、ヨガの

ヤマとニヤマ。
禁戒と訓戒。
してはならないこととするべきこと。

このどちらを優先させたらいいかを
明らかにしておくこと。

それは、ちょうど、車の運転時には、
サイドブレーキを外すのと同じこと。

もしも、サイドブレーキをかけたままでいるのにも気づかず、
アクセルを踏み続けているとしたらどうなるのか、
考えるまでもないこと。

美しくあろうとすることに意識を向ける前には、
美しさを損なうことに意識を向け、
それを取りのぞいていくことに焦点をあわせ、
引き算の行動を起こしていくのです。

「損之又損、以至於無為」

だから、私は、この九文字を、
こう言いかえるのです。

「引き算の解決法」
何かよいことを始める前に、
何か悪いことをやめなさい。

どうでしょう。

さてさて、今回も長くなりましたね。
「無為而無不為」については、
次回の月曜メルマガにて。

ところで、

最新刊『モノを減らすと心は潤う 簡単「断捨離」生活』<大和書房>
多くの皆様の応援や支持を頂戴して、
お蔭さまで、発売2週間で4刷りの重版となりました。

有難うございます。

アマゾンや書店店頭でも品切れが
続きご迷惑をおかけいたしました。

申し訳ありませんでした。

そして私、あらためて思うのです、

『モノを減らす』と、つまり、
「損之又損」で至る境地「無為」とは、
きっと、『潤い』に溢れているに違いないと。

さあて、今日のあなたも、
要らないモノを一つ減らして、潤って下さいね。

ではでは、ごきげんさまにて。

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◎編集後記
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減らすことって解決するのは、
片づけだけではないですよね。

例えば、
資格試験を受けるのに頑張る時に、
もっと勉強する時間を増やそうという
足し算の発想ではなく、
平日は(疲れているので)勉強しないとか、
残業はしない、とか
引き算の発想を採用することができます。

簡単にいうと「しないことを決める」ということですね。

引き算することで
今までの足し算の思考では
解決できなかったことが、
驚くほどに解決していくのです。

ぜひ、引き算の思考を取り入れてみてくださいね。

ー断捨離事務局 渡辺万里子

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この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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