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2015/11/17(火)

【千場ひろこ】「割れた」の?「割った」の?

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 千場ひろこ

 

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2015・11・17 No.1510

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◆今日の断捨離  『断捨離流・時間活用術』
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みなさん、
ごきげんさまです。
「暮らしの哲学」研究会の
千場ひろこです。

断捨離は「捨てる」話しが
メインになりがちですが。

今回は「宝物」の話し。

千場にとっての宝物。
それは、小さな骨董品や
作家ものの器。

中でも画家の佐藤勝彦さんの
仏さまの絵が描いてある
ぐい飲みはとても大好きで。

たまに使っては
かわいいなあ、かわいいなあ
と愛でていました。

子供たちも
「ののさま(=仏さま)、ののさま」
と言って呼ぶ、人気の器です。

そんな私の宝物が…
今週、割れてしまいました。。。

3歳の娘が、
「絶対開けないで」
と日頃言っている
サイドボードから
勝手に出して落として
しまったんです。

「ガシャーン」

という音がしたので
居間に飛んでいくと
床に無惨なぐい飲みの姿が…

「あがっっっ!!!!」

と、声にならない声が
思わず出ました。

娘がたどたどしく
「割れちゃったの…」

と言うのですが、ショックで
頭に血が上っている私。

「なんで開けたの!」

「いや、割れちゃったんじゃないの。
ゆっこ(娘の名)が割ったんだよ」

と本気で怒りました。

娘は呆然としています。

そのあと、じわじわと
涙が出てきました。
ひっくひっく言っています。

しかし、本気で怒りつつも、
どこかで冷めたところもあって…

「あ、これはいい機会。
モノを大切にすることや
責任の所在をはっきりすることを
学んでもらおう」

なんていう、
計算高い母親の
自分もいました。

―――

「割った」を
「割れた」に言い換えさせる。
これにはきっかけがあります。

昔、向田邦子の
『男どき女どき』というエッセイで、
このようなエピソードを読み
印象に残っていました。

―――以下、引用―――

小学6年のとき、父に買ってもらった
ガラス製の筆立てを落として割ってしまった。
「買ってやった筆立てはどうした」。

失くなっているのに気づいた父が、たずねた。
「壊れました」。軽い気持ちで答えると、
急に語気を強め、「もう一度いってみろ」。

あっ怒られるな、と一瞬思った。
でも、もう一度オズオズといった。「壊れました」。

すると、いきなり平手で頬を張り飛ばされて、
私はあお向けに畳の上に転倒した。

(中略)

「そんなのは、壊したというんだ。
壊れたというのとはぜんぜん違うんだ」。

そして紙に鉛筆で、「壊れた」「壊した」と書き、
私の顔につきつけると、「どうだ、違うだろ、
ハッキリしろ、これからも、ずっと、そうしろ」
と命令した。父が立ち去ったあと、
私はくやしくて嗚咽が止まらなかった。
正直いってなんとひどい親だろうと恨みもした。

明治生まれの父は、格別の教養もなく、
保険会社の支店長までつとめたありふれた
日本男児である。血圧が高く、趣味みたいに
怒っていた。長女の私は、父の怒りを
もろにかぶっていた。

その父も10年前に亡くなったが、
今思うと、けっして子どもに媚びず、
手かげんしなかった生き方は立派ではないか。
おかげで、自分で考え行動する習慣がついたし、
そういう意味では感謝している。

―――以上、引用終了―――

まあ、私は当然、
そんな立派な親ではないし、
そこまで厳しく躾けては
いないのですが。

しかし子どもは立派です。

その日の夜、寝る前。

いつものように灯りを
ロウソクの火だけにして、

「今日もがんばったね。
また明日ね。おやすみなさい」

と抱っこしたのですが、
その時、娘は自分から言いました。

「お母さんの大切なののさま、
割っちゃってごめんなさい」

と。

催促しないのに
はっきり言いました。

そんな言葉が来るとは
思わなかったので、
うれしくて
「ありがとう、ありがとう」
と言って抱っこしました。

それを私がとても
大切にしていたこと。
悪気がなくても、
やったのは自分に違いないこと。

小さいながらも
理解したようです。

―――

今回の場合、ちょっと感情的に
怒ってしまったけれど。

普段から、

「割れた」を「割った」に、
「壊れた」を「壊した」に、
「こぼれた」を「こぼした」に、

言い換えていくこと。

そんなささやかなことが
自分軸を小さい頃から鍛えていく
いい機会になるかもしれません。

…なんて言ってる、
大人の自分にだって
必要な心がけなんですけどね ^_^;

【今週ダンシャッたもの】
リメイクするも虚しく、
くたびれたリュックサック

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◎編集後記
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お気に入りのものが壊れると
ショックですよね…

私も旦那にお気に入りのジーンズを
なくされました。

風の強い日に干していたのに、
洗濯ばさみでとめておいてくれなかったのです (`A´)

大人なので「ごめんなさい」ではなく、
しっかり弁償してもらいました(笑)

渡辺万里子

PS
とはいえ、私も旦那にかりた
上着をどこかに置いてきてなくしてしまいました…

しっかり弁償させられました(。ŏ_ŏ。)

PPS
子どもへの教育は迷いますよね。

子どもの教育に悩んでいるなら
こちらもヒントになるでしょう…

http://123direct.jp/tracking/cr/bvOCRgGt/1234567890/1234567890

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

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