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2015/05/06(水)

[Q&A]ギャンブル依存症になってしまいました

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

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◆今日の断捨離 「[Q&A]ギャンブル依存症になってしまいました」

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Q:ギャンブル依存症になってしまいました

ギャンブル依存症についてお伺いしたいです。

パチスロ依存症の主婦です。
主婦になるまではギャンブルに対して
嫌悪感を抱いていました。

夕方のニュースの特集などで、
顔をモザイクで隠し、
ギャンブル依存の人の特集を見たりして、
全く理解ができませんでした。

しかし今は自分が依存症です。

きっかけは夫がパチスロに通っていた事でした。
私は数十円安い、高いで一喜一憂しながら
家計をやりくりしているのに、
夫は自分の稼いだ金だ、自由に使うと
言わんばかりにパチスロ店へ通っていました。

何だか、自分のしていることが
馬鹿馬鹿しく感じ、虚しくなりました。

最初は、同じお金を買い物への浪費で
ストレスを発散しようとしました。

深夜のテレビショッピングなどで、
便利なキッチン道具など、
一万円以上するものをポンポン買いました。

夫だってお金を無駄にしているんだから!
仕返しよ!という気持ちでお金を使い始めました。

しかし、いつからか自分も隠れて
パチスロをするようになりました。

最初は3000円位負けただけで、
今日の夕飯の買い物と同じ金額を
30分で使ってしまったなぁ。
などと後悔、反省がありましたが、
日に日に金額は上がり続け、
1日で数万円使うようになってきました。

勿論、家計からは出せなくなったので、
自分でコツコツと貯めてきた独身時代の貯金に手をつけました。

そこから転落するのはとても早かったです。

現在、貯金は底を尽きそうな状況で、
家計管理も馬鹿馬鹿しくなり、全く管理していないので、
毎月給料日が待ち遠しく、ギリギリの生活となっています。

こんな状況に陥っても尚、
パチスロ店へと足が向いてしまいます。

部屋は荒れています。
お金が欲しい訳で通っているのではなくなっていると
自分でも感じています。

行ったら負ける事の方が圧倒的に多く、
お金を増やすことはもう不可能と、
薄々感じているのに、パチスロが
楽しいとすら感じています。

どうすればこの状況から抜け出せるのでしょうか。

因みに、誰にも話しておらず、
お金の行方も、時間の使い方も、
家族には全て秘密でやっています。

タバコの臭いを消すグッズを持ち歩き、
常に確信犯です。

パチスロをやめないと大変なことになるという理性があり、
しかしやめられない自分がいます。
本当は抜け出したいです。

どうかお力をお貸しください、よろしくお願いします。

【30代 アルバイト タカハシ様】

――――――――――――――――――――

FROM 川畑のぶこ

A:

やめたいのにやめられない…
タカハシさんのようにパチンコや
パチスロへの依存に悩む日本人は
とても多く、統計では500万人を超えると言われています。

日本文化・社会の不思議なところは、
こんなにパチンコやパチスロに
苦しんでいる人々がいるのにもかかわらず、
これらがギャンブルでなく、
誰でも気軽にフラッと楽しめる
「娯楽」の分野に属するということです。

先進国で日本以外にこのような国はあるでしょうか。

たとえば、
私が以前生活していたアメリカは、
ギャンブルをする場所はカジノに限られ、
カジノに足を踏み入れるのは
とても敷居が高かったです。

セキュリティーはとても厳しく、
かならず複数の警備員がいて身分証をチェックします。

アジア人は年齢不詳なこともあるかもしれませんが、
私自身30歳を過ぎていても、
カジノに足を踏み入れるだけで
(私はギャンブルよりもマジックショーなどの
エンターテイメントを目的としているにもかかわらず)
何度も警備員にIDの提示を求められました。

これほど、厳しい制約があり、
それをクリアして「いまから賭博をする」
という明確な意志を持った人のみが
初めて賭博をできるのです。

ところが日本はどうでしょう、
駅の改札を出れば、コンビニよりも
目を引く場所や宣伝で、
さあさあみなさんどうぞどうぞと言わんばかりに、
パチンコ店が大歓迎しています。

いったいどれだけの人が
「さあ、自分はいまから賭博をするぞ」
という緊張感や意志をもって
パチンコやパチスロ店に入店するでしょうか。

おそらく多くの人は「単なる暇つぶし」や
「ちょっとした気晴らし」で入店してるのではないでしょうか。

何せ「賭博」ではなく「娯楽」なのですから。

このように「単なる」「ちょっとした」
「娯楽」から泥沼にはまって行く人がとても多いのです。

ギャンブラーだという自覚がある人ではなく、
どこにでもいる主婦やサラリーマンが
犠牲者となるのはこのためです。

このように、まず日本の場合、
ギャンブル依存症は個人の意志だけの問題ではなく、
社会全体を巻き込んだ問題である
ということを明確に認識する必要があります。

下記は、臨床的に問題とされる
賭博行為をする人たちの典型的な症状です。

これは、アメリカの精神医学会の
診断基準であるDMS-5を参考にしていますが、
次のうち4つ以上が当てはまると問題があるとされています。

1.刺激や興奮を得たいがためにギャンブルに使う額がどんどん増えている

2.ギャンブルをやめると落ち着かなくなったりイライラしたりする

3.ギャンブルを止めようとしたり頻度を少なくしようと何度も努力したけれども成功なかったことがある

4.気がつくとギャンブルのことを考えている

5.無気力感や罪悪感、また不安や憂鬱な気分などがあるときにギャンブルをすることが多い

6.ギャンブルで負けるとそれを別な日に取り返そうと深追いすることが多い

7. ギャンブルにはまっていることを包み隠そうと嘘をつくことがある

8. ギャンブルのせいで大切な人間関係や仕事、学業を損なっている

9.ギャンブルで作った借金の肩代わりを他人にしてもらっている

このように、いったん
ギャンブル依存症になってしまったのなら、
自分も周囲も意志の弱さを責めるかもしれませんが、
一日に数万円をつぎ込むようになり、
わかっちゃいるけどやめられない状態になったら、
これは既に病的な状態で、自分の意志ではどうにもなりません。

いわゆる、ビギナーズラックのような、
一度に大きく儲けた刺激的な記憶があると、
「自分は生きている!」という
あの高揚感が忘れられず、
さらにその刺激を求めるようになります。

ギャンブル依存症の人は脳機能も異常が
あることがわかっており、
一度そのような状態になってしまうと、
己の精神力だけではどうにもならないことがほとんどです。

今回、タカハシさんがメルマガという
このような場をつかって、
助けを求めてきたことはとっても大きな一歩です。

恥ずかしくて誰にも言えない…
孤独だったのに、よく勇気を出されましたね。

病的賭博は個人で克服するのは
とても難しい依存症ですが、
それでも効果的なアプローチはあります。

それはグループ療法です。

グループ療法といえど、いきなり
医療機関の扉をたたくのも抵抗が
あるかもしれませんね。

ただし、必ずしも医療機関で行われている
グループ療法にかぎらず、
同じような苦しみを経験している人や
克服した人たちが集まり、
思いをシェアする自助グループがあります。

このようなサポートグループは
ギャンブルやアルコールなど、
依存癖のある人々にはとても効果的なのです。

人に輪に入って己の恥部をさらけ出すなど、
とんでもないと思われるかもしれませんが、
このようなサポートグループでは、
本名などの個人情報を名乗る必要は一切ありませんし、
何も言いたくなければ何も言わなくてもOKです。

多かれ少なかれ、みんな始めは
そのような気持ちで参加されるのではないでしょうか。

ところが、周囲の人々のシェアに
耳を傾けているだけでも、
相手が自分の代弁者であるかのごとく、
さまざまな問題や解決法を提示してくれます。

同じ課題を持つ者同志が前進しようという
集合的エネルギーがはたらくと、
気づきの速度も促進されます。

心の痛みを分かっている者だからこそ
響く励ましやサポートはタカハシさんを
前進させる一歩になることと思います。

恐らく、グループのダイナミクスを通して、
自分だけが悪かったわけでも、
夫だけが悪かったわけでもなかったということがわかるでしょう。

同じ課題を持っている共感的グループは、
多くの依存症の人々が抱えている
寂しさや空しさを克服する場ともなります。

私の心のぽっかりを埋めるのは、
かならずしも夫である必要は無いと
いうことも分かるでしょう。

サポートグループ以外にも思いやりや
優しさをもって接することが出来る人たちとの
輪を広げることが出来るようになれば、
それはタカハシさんの自立心につながることでしょう。

そして何よりも大事なのは、
タカハシさん自身が自分のよき親友となって、
自分を責めること無く深く理解して
痛みを包み込んであげるということです。

下記は、病的賭博(ギャンブル依存症)の人たちの
サポートグループの代表的なものです。

依存症の本人だけでなく、
本人よりも苦しみを持つことが多い
ギャンブル依存症の家族にとっても、
このようなサポートグループへの参加はとても効果的です。

●ギャンブラーズアノニマス
http://www.gajapan.jp/jicab-ga.html

●ギャマノン
http://www.gam-anon.jp

ぜひいちど、通いやすい場所のサポートグループに参加してみてください。

また、推薦図書も記しておきます。

医学的な観点、また心理社会的な観点から、
自分のおかれている状況が明確にわかり、
改善の一助となると思いますので、ぜひご一読ください。

◆ギャンブル依存症 (生活人新書)
田辺 等
http://goo.gl/cICI9v

◆やめられない ギャンブル地獄からの生還
帚木 蓬生
http://goo.gl/GIE9L7

PS
水曜日の断捨離メルマガでは
お寄せいただいた質問の中から
一つ取り上げてお答えしています。
(不定期)

あなたが今抱えている『悩み』を
お聞かせください。

質問はこちらから

https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

昨日は、今まで難関だった「本」の
断捨離に立ち向かいました。

49冊は売りに出すことになりました。

とはいえ、
まだまだ積み上がっているので、
残りの本とは少しづつ関係を変えていきたいです。

-渡辺万里子

PS
こちらのキャンペーンは
明日まででーす(^^)

http://123direct.jp/tracking/cr/gupyYQFt/195307/10199574

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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