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2014/10/23(木)

【やましたひでこ】久しぶりに民宿に泊まったら…

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

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2014・10・23 No.1120

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◆今日の断捨離 「久しぶりに民宿に泊まったら…」

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ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。

 

神無月十月二十三日、木曜日。

 

二十四節気「霜降」

 

あれ、もう冬を意識しなくてはならない頃かと、
足早な季節の移ろいを恨めしくも思う。

 

もっとも、この頃の気象は、
「移ろう」だなんてのんびりとした
言葉は似合わない。

 

突然、真冬になったかと思うと、
また、夏日に戻るなんてこともある。

 

うかうかとしていられないのは、
どうも、政治や経済の問題だけではないようですね。

 

さてさて、今日の記事は、
こんな私の個人的な経験から。

 

過日、ひょんなことから、
民宿に泊まることになった。

 

出張続きの身、ホテル泊は慣れっこだけど、
民宿に泊まる機会はなく、
以前に泊まったのはいつかと思えば、
おそらく20年以上前のことのよう。

 

そうだ、私はこの久しぶりの民宿で、
更にこの認識を深く強くすることになる。

 

アクティブな散らかりと整然とした堆積、
どちらが罪つくりなのかを。

 

そして、空間全体を俯瞰することが、
いかに欠如しているかということも。

 

たしかに、この民宿は片づいていた。
掃除もきちんとほどこされていた。

 

そうですね、ここで言う片づけは、
所謂、整頓のレベルであり、
断捨離でいう片づけ、
つまりモノの量に対する意識を意味してはない。

 

玄関を入れば、その狭い空間に、
たくさんの置物がおかれている。

 

木彫りの坂本龍馬象、木の根のオブジェ、
黒い壺、青とオレンジ原色のぬいぐるみ、造花のはいった花瓶。
それに、真っ赤な消火器。

 

下駄箱の上の小さなガラスケースには、
各地の民芸品がぎっしりと詰め込まれ、
その横には黄色の水仙の造花、
そして白黒の乳牛の置物。

 

あれ、定番のシャケ熊は珍しく無かったね…

 

ああ、ここには美意識は存在しないのか。

 

色も形もバラバラで調和された演出がない。
そもそもが置物の過剰にも気づいてない。

 

そうだ、なんのための置物なのか、
まったく思考することなく飾られているそれらモノたち。

 

いったい、いつから置かれたままなのか、
おそらく十の単位の年数が経過しているよう。

 

そうですね、
でもそれ以上に問題なのは、
それら置物たちが民宿の主人には、
まったく目にはいっていないということ。

 

それが証拠に、
造花は色褪せ埃を吸い込み、
装飾品としてのお役目は、
とうの昔に終えているにもかかわらず、
うらぶれた雰囲気を醸し出しているにもかかわらず、
ここに置かれ続けているのだから。

 

景色と化した、意識されることない置物たち。
一応整頓はされているけれど、
漫然と堆積している置物たち。

 

どうでしょう、こんな光景、
あなたもそこかしこで目にはしてはいませんか。

 

特に、親の家、
実家で思い当たる方も多いのでは?

 

経年の劣化に無自覚。
空間とモノの量とのバランスに無自覚。
増やし続けることのみに終始している無自覚。
モノが持つ本来の役目への無自覚。

 

そして、それら無自覚の結果、
ただただ堆積していくモノたち。

 

モノの散らかりばかりに焦点を当てた、
納めることばかりを意識した整頓や収納は、
対処療法であり、
根本的な解決をもたらすものではない。

 

けれど、これこそが盲点。

 

整頓されているばかりに、
納まっているばかりに、
どんどんと自分とモノとの関係に
無自覚になっていく私たち。

 

断捨離とは、そこへの気づきを促すもの。

 

「そぎ落としてこそ、際立つ」

 

それが、断捨離の極意。
そう、引き算をしてこそ、
無自覚からの脱出が可能となるのです。

 

いかがでしょう。

 

有難うございます。
あなたとの出逢いにいっぱいの愛を込めて。

 

やましたひでこ

 

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◎編集後記
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断捨離を始めたばかりのころに
感動したのは、洋服を断捨離して、
引き出しに余裕うまれたとき。

 

取り出しやすいし、しまいやすい。

 

モノが丁寧に存在していて、
「そぎ落としてこそ、際立つ」という
何か、別世界を感じたのを覚えました…

 

引き出しだけでなく、
台所やリビングもそんな空間にしたいなと思っています。

 

渡辺万里子

 

PS
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What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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