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2014/03/10(月)

【やましたひでこ】桃が始めて笑う

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2014・3・10  No.893

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◆今日の断捨離 「桃が始めて笑う」

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ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。

 

弥生三月十日月曜日。
明日は七十二侯の「桃始笑」

 

「桃始笑」~ももはじめてわらう

 

二十四節気は知ってはいても、
七十二侯はあまり馴染みがないよう。

 

5、6日ごとに起きる気候の変化を、
こんな素敵な言葉で伝えてくれる繊細さ。

 

四季の変化のある土地に住み暮らす
喜びが、ここにあるのですね。

 

それにしても、桃が始めて笑うなんて。

 

笑うとは、蕾が
ほころび始めるということ。

 

そういえば、私にだって、
笑顔をほころばせていた乙女?
の時代があったのかも。

 

なんてね、珍しく、
遠い昔を思いやってしまいます。

 

◇◇◇◇◇

 

なんだかんだと、
ここまで生きてきて。

 

ああだこうだと、
これまで断捨離をやっていて。

 

辿りついた結論のひとつはこれ。

 

モノとは、何もしなくても増えていき、
モノとは、何もしなくても溜まっていくもの。

 

そして、

 

モノとは、何もしなければ、
決して減っていくことはないもの。

 

それが、モノが持っている
特性なんだということ。

 

まあ、モノに足が生えていて、
モノが勝手に自分のところへ
歩いて来ることはないのだけれど、
そう思いたくもなるほど、
モノとは、知らないうちに
増え溜まっていくもの。

 

この現象を、正確に言い換えると、

 

私たちは、モノを取り込むことには、
ひたすら無自覚で、モノを取り除いて
いくことには、どこまでも無意識に
抵抗を覚えるのですね。

 

モノの入り口の扉は、不用意にも
開け放たれたままでいることに気づかず、
モノの出口の扉は、不覚にも
錆びついていて開かないことを知らず。

 

そうやって、どんどんと
流れ込こんでくるモノたちに、
抗うこともできず、
溜まる一方のモノたちを前にして、
「どうして我が家は片づかないのかしら」
と、呟きながら立ち尽くしているのです。

 

モノへの過剰な欲求と、
モノへの過剰な執着と、

 

その過剰な部分に気がつかないばかりに、
私たちは、自分を慢性の片づけの悩みに、
追いやってしまう。

 

モノを獲得することの喜びが、
いつの間にか肥大化し、
モノを手放すことへの抵抗が、
いつの間にか強固となる。

 

もちろん、その肥大化した欲求と、
強固となった執着は、モノの世界だけに
とどまることはなく、
私たちの人生のあらゆる場面で、
頭をもたげてくるもの。

 

たとえば、人間関係でも、
出逢う喜びと、別れる辛さの狭間で、
心が揺れ動き苦しむように。

 

もちろん、適度な欲求と、
適度な執着があってこそ、
私たちは生の営みを続けることができる。

 

だから、欲求と執着も、
不足に傾けば、それはそれで
問題を孕むもの。

 

要は、バランスだから。

 

けれど、私たちは、
不足を自覚し意識することは容易だけれど、
過剰は自覚と意識がとても難しくもある。

 

だから、欲求と執着、
この二つが過剰に振れた時、そして、
過剰に振れたままに気づかない場合、
私たちは、深い悩みのヘドロの中に、
沈んでいかなければならなくなるのです。

 

さあて、自分自身の過剰な
欲求と執着に、気づいていこうか。

 

それはね、家の中のモノの量を
見渡して見ればわかること。

 

空間とモノの量とのバランスが、
自分の心のバランスをも
教えてくれるのです。

 

どうでしょう。

 

そう、これも私が辿りついた、
結論でもありますね。

 

 

【お知らせ】

 

【大阪】での公開講座です。

 

今年は、大阪での一般対象講演は、
今回限りの可能性もあります。

 

断捨離とは、モノに向かいあうこと。
断捨離とは、モノとの関係を意識していくこと。
断捨離とは、モノをとおして自分と向き合うこと。

 

断捨離とは、「意識」の片づけなんですね。

 

◆NHK文化センター京橋教室

やましたひでこ特別講座
『断捨離~なぜ私たちは片づけられないか?』

○3月29日<土曜日> 10:30~12:00
○ホテル京阪京橋

【主催&申込】NHK文化センター京橋
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_924251.html

電話・窓口でもお申込可能です。

○ 06-6358-3377

 

有難うございます。
あなたとの出逢いにいっぱいの愛を込めて。

 

やましたひでこ

 

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◎編集後記
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自分自身の過剰な欲求や執着…

 

それらに気づいていなければ、
ある日それらの感情が込められた、
モノたちに部屋の中で遭遇した時、
こんな言葉が浮かんでくるかもしれません。

 

「夢の残骸」

 

そんな風に思えたのなら、
以前と違った視点からモノを
捉えられているのかも?

 

―安永周平

 

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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