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2014/02/15(土)

【三枝陽子】きれいに使っていただいてありがとうございました

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 三枝陽子

 

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2014・2・15  No.870

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◆今日の断捨離

「きれいに使っていただいてありがとうございました」

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ごきげんさまです。
『断捨離』編集担当、
北海道断捨離会の
三枝(さえぐさ)陽子です。

 

※あなたのお近くの断捨離会はこちら
http://dansharikai.net/

 

タイトルのこの言葉、

 

「きれいに使っていただいて
ありがとうございました」

 

は、たびたび公衆トイレなどで
目にすることのあるメッセージですね。

 

先日、主人が中国語でもトイレに
書かれてあったのを見かけたそうで、
「中国人にも意味は通じるんだろうか?」
と言っておりました。

 

意味というか…意味自体は伝わる
とは思うのですが、言葉の「真意」が
伝わるかは…どうなんでしょうね?

 

ーーー

 

正直言って…私は
この言葉があまり好きではないです。

 

言葉の裏側に「無言の脅迫」
というと、言い過ぎかもしれませんが、
威圧感を感じるから。

 

「きれいに使ってもらわなきゃ
困るんで、そこんとこヨロシク」

 

と言われている気がしてしまう。

 

つまりあまり信頼されてないな、
と感じるのです。

 

こんな書き方をするくらいなら、

 

「きれいに使いましょうね」
「きれいに使ってください」

 

と素直に言えばいいのに、と。

 

ーーー

 

言葉の使い方において、

 

「願望より、期待より、宣言!」

(「~したい」「~してほしい」
よりも自ら「~する」と言うこと)

 

を重視する断捨離ならば、
トイレのこの標語も、

 

「きれいに使います!」

 

となりますでしょうか。

 

標語を書いている本人が、

 

「自分もきれいに使うよ!」

 

と言っているような感じがして、
むしろ私は、このほうが、
スッキリ納得できますね。

 

あなたは、いかがでしょう?

 

ーーー

 

これまた、先日見かけた例ですが、
スーパー銭湯に行ったら、
走り回る孫に対しておばあちゃんが、

 

「こら! ”子どもは走り回るな”
って紙に書いてあったよ」

 

と言って孫をたしなめていました。
公共の場によくある、

 

「お子さんが大声を出したり、
走り回るなどして他のお客さんに
迷惑をかけないようご注意ください」

 

という貼り紙を踏まえて出た発言。

 

言われたほうの子どもはというと…
おばあちゃんの言葉など
ほとんど聞いていない様子で
変わらず走っていました。

 

だって、正直、おばあちゃんは、
子どもに言って聞かせたというよりも
周りのお客さんに対して、

 

「私、ちゃんとあの貼り紙を踏まえて
子どもを叱ってますよ」

 

とアピールするような言い方だったから。

 

叱るほうも本気で、
子どもを止める気がなさそう。

 

たまにはいいかもしれないけれど、
こういう叱り方が日常になると…
叱られたほうも、聞き流すクセが
ついてしまいそうです。

 

ーーー

 

この2つの例から見えてくるのは、

「その言葉が、本当のところ、
誰に向けられているのか」

 

武道家の父や主人を見ていて
教わったことですが、武道では、

「相手と正体(せいたい)すること」

を重視します。

 

きちんと相手と向きあって、
ヘソがちゃんと相手に向くようにして、
礼をすること、話しを聞くこと、
などです。それが礼儀のはじまり。

 

しかし、いざ、自分も意識してみると、
上半身だけ相手に向いて、腰から下が
微妙に相手側に向いていなかったり、
足のつま先がそっぽ向いていたり…

 

と、実は常に身体が少しねじれて
いることに気づかされます。

 

ひねくれ者とは、実際、
体もひねくれているのだと。

 

体もちゃんと相手と向きあってこそ、
「礼」が尽くせるとするならば、
いままでの私の「礼」は、
「礼」でなかったのだと。

 

スーパー銭湯で見かけた
おばあちゃんの発言、これも
子どもと向きあっていません。

 

子どもと対峙しておらず、
周りのお客さんへ
言い訳しているようなもの。

 

トイレの

「きれいに使っていただいて
ありがとうございます」

も、いま、トイレを使っている最中の
私たちではなく、使用後の私たちへの
「期待」として向けられている言葉。

 

だから、決して
いまの私たちに「正体」していない。

 

言葉に違和感を感じる時、

「誰に向かって言っているのだろう?」

と、体ごとイメージしてみると、
案外、違和感の正体(しょうたい)が
掴めるかもしれません。

こうしたことは実に何気ないこと。

でも何気ないからこそ、
案外大事なことかもしれません。

 

いまだ「ヘソ曲がり」グセが抜けない
私なので、日々気をつけています。

 

【今週ダンシャッたモノ:お箸
(先っちょを子どもに
噛まれて折れました…)】

 

断捨離編集担当:三枝

 

――――――――――――――――――――

◎編集後記
――――――――――――――――――――

なるほど…と、初めて気付かされる視点。
改めて、階層を上げて俯瞰することの、
意義というか、大切さを再認識です。

 

たしか、このテの標語というのは、

 

「きれいに使ってください」

 

よりも、

 

「きれいに使っていただいて
ありがとうございます」

 

にしたほうが、実際に使用後のトイレが
キレイになってた…という実験結果が
あったはずだと記憶しています。

 

お店側の労力を少なくする1つの知恵
だと言えますが、それさえもまた、
視点を変えることで、こういった別の
考察もできるというのは…面白いですね。

 

「きれいに使います!」

の宣言は、どうか分かりませんが。

 

少し高い視点から考えることで、
新たな気づきが得られる。結果、
今までとは違った感情も得られる。

 

「思考停止」という状態に
陥らないように…色んな角度から
モノ・コト・ヒトを見る意識を
日頃から持つといいですね♪

 

―安永周平

 

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

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三枝陽子

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